【新作公開】由比ヶ浜で出会った“静かな時間”を、モノクロ写真として残した。

2025年、鎌倉・由比ヶ浜。

波の音だけがゆっくりと広がる海辺で、
ふと足が止まる瞬間があった。

今回Artgeneに公開した新作モノクロ写真は、
その時に出会った“静かな存在感”を切り取った作品である。

海を眺める兄弟のシルエット

一枚目は、海を見つめる二人の兄弟の姿を写した作品。

広い海と空の余白の中に、
小さく佇む二人のシルエットだけを残している。

誰なのかは分からない。
どんな会話をしていたのかも分からない。

だからこそ、
見る人それぞれの感情が静かに重なる余白が生まれる。

モノクロにすることで色彩の情報を削ぎ落とし、
「静けさ」と「距離感」だけが残る一枚となった。

海を撮ろうとする、一人の子供

二枚目は、海へカメラを向けようとしている子供の姿。

まだシャッターは切っていない。

しかし、その“撮る前の時間”にこそ、写真の本質があるように感じた。

目の前の景色をどう残そうとしているのか。
何を見て写真を撮りたくなったのか。

もしかすると僕は、その小さな背中に、
写真を始めた頃の感覚が重なって見えたのかもしれない。

こちらも人物が特定できないよう、シルエットとして作品化している。

「静けさ」を残すためのモノクロ表現

今回の作品は、どちらも由比ヶ浜の波の流れを活かしながら、
静かな時間がゆっくり漂うような表現を意識している。

ただ景色を記録するのではなく、
「その場に流れていた空気」まで残したかった。

近年は鮮やかな色彩や強いインパクトの写真が多い。

しかし僕は、余白の中で静かに感情が広がっていく、色のない写真に惹かれてしまう。

雨の日の作品とも通じるこの写真。

晴れてはいるものの、
どこか遠くに雨の余白を残している。

これも“静かな時間を味わうための写真”として、
この由比ヶ浜のシリーズも大切にしていきたいと思っている。

Artgeneにて公開中

今回公開した2作品は、Artgeneにて公開中。

Artgeneでは、
額装された状態で今回の2作品を鑑賞することができる。

黒いマットを使用した今回の2作品は、
白いマットとは違った余白感を味わってもらえるだろう。

写真を「飾る作品」として楽しみたい人、
静かなモノクロ作品を探している人に届けば嬉しい。

由比ヶ浜の波音を感じるように、ゆっくり作品を眺めてもらえたら嬉しい。

静けさを感じるモノクロ写真ギャラリー

忙しない日常に、
ほんの少しの静かな時間を。

光と影のあいだに、
言葉にならない何かが残る。

今、心に残った余韻の続きを——
Artgeneに置いています。

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