写真家リョウのシネマティックな“空気感”はどのように作られているのか

「映画のワンシーンみたい」
「空気感が好き」
「静けさを感じる」

そう言われることが増えた。

しかし、シネマティックな写真は、単純に色を強く乗せれば完成するわけではない。

大切なのは、“写真の空気を整えること”である。

今回は、写真家リョウがどのようにしてシネマティックな空気感を作っているのか、その考え方とレタッチ工程の一部を紹介しようと思う。

写真家リョウが撮影したムードある写真02
モデル : 葵美月さん / 撮影 : 写真家リョウ / 場所 : 江ノ島

シネマティック写真に必要なのは「派手な色」ではない

シネマティックな質感を作る場合、
「派手な色」にすればいいわけではない。

整えるのは“静けさ”

まず、シネマティック写真に必要な要素は、
ストーリーを想像できる余白を残しておくこと。

写真家リョウの作品には、そんな“静けさ”が重要になる。

コントラストを強くし過ぎない

コントラストを強くすれば、インパクトのある写真になる。

しかし、静けさを表現する場合、
コントラストのメリハリがノイズになることが多い。

なるべく自然に心に入ってくるように、
“コントラストの弱さ”を心がけている。

情報量を減らす

写真を撮り続けていると、だんだん目が慣れてきてマンネリ化し、
おしゃれさやアピールのために、何かをプラスしたくなってくる。

しかし、それが静けさを感じる写真から、
ノイズにしか見えない写真となってしまう。

「何か物足りない気がする」くらいがちょうど良く、
そこに、“想像したくなる余白”が生まれる。

影を持ち上げる

影はシネマティックには欠かせない要素。

顔に薄く影を残すことで、その人の感情が見え、
アスファルトに人の影を残すことで、その人のドラマが見えてくる。

写真を撮るとき、光を意識することが多いが、
僕はどちらかというと、影を持ち上げる感覚を大切にしている。

映画っぽさは「色」ではなく「空気」を整える

映画っぽい質感と聞くと、
どうしても色味を意識してしまうだろう。

「ビビッドよりも淡い色が、レトロな映画っぽい。」と言うように。

しかし、僕が映画っぽさで意識しているのは『空気』である。

湿度感

とくに雨の日の写真になると、この湿度感が重要になってくる。

あえてジメジメ感を出すことで、
雨の日らしいシネマティックな写真になる。

温度感

温度感というのは、その写真の印象に合わせた色温度。

ホワイトバランスだとか、
カラーグレーディングを使って整える。

雨の日なら、青っぽい世界に、
夕暮れなら、赤寄りにして幻想的な世界観を表現する。

温度感は、その状況にあった色温度を整えるために意識する部分。

静かな時間

静かに流れる時間を、写真でどのように表現するのか。

ここはとくに難しい部分で、
ただ静かな場所を撮ればいいというわけではない。

多くの人が行き交う都会にこそ、
静かな時間は見つけやすい。

メインストリートから、脇に外れた道の静けさ。

道路沿いに建てられた建造物を見上げてみると、
町の音が届かず、静かに遠くを眺めている最上階部分の空間。

それが喧騒の街にある、静かに流れる時間だと僕は思っている。

この全てのバランスを整えることで、
シネマティックな写真に進化していく。

写真家リョウがレタッチで意識していること

僕がレタッチをする際に意識していることは、
レタッチは作り込み過ぎないこと”である。

レタッチの段階で完璧なベースを作れば、
魅力的な写真になるのはわかっている。

だけど、この段階で作り込みすぎると、
そのあとの世界観を整えるときに影響が出てしまう。

ある程度の物足りなさを残しておく方が、心に届きやすい。

レタッチをする場合は、
明るさ調整と質感を整える程度が、僕はしっくりくる。

“完成形”を決めすぎない

完全なものではなく、
未完という余白を写真に残すことで、想像の余韻が残ることもある。

僕は常に直感で探す時間を大切にしている。

ときには、偶然に出会った色を残すこともあれば、
ノイズを残すこともある。

それは、作品と対話している感覚に近いのかもしれない。

空気感を統一していく

写真家リョウの空気感は『静けさ』を表現すること。

色を取り除いて、モノクロ写真にすることが多いが、
青を少しのせたモノクロで静けさを統一している。

写真家リョウの江ノ島で撮影したモノクロ写真

色をのせたシネマティック写真だと、
コントラストを柔らかくして、映画的な陰影を意識している。

このように、世界観を統一することで、
写真家リョウの『シネマティック』なブランドが完成する。

空気感づくりで重要なのは「直感的に探せること」

この世界観を統一に整えるためには、
Luminar Neoは欠かせない。

なぜならLuminar Neoは、
直感的な操作で下地を整えることができるからだ。

数値調整だけでは限界がある

自分もよくLightroomを使うことが多く、細かな調整の自由度は高い。

だけど、その自由度の高さに、創作時間を奪われてしまうことも多い。

そんなときに活躍してくれるのが、Luminar Neoの『ムード機能』だ。

Luminar Neoについては、別の記事でまとめているので、
ここでは『ムード機能』に焦点を当てて少しお話ししよう。

Luminar Neoについては、別の記事でまとめているので、
ここでは『ムード機能』に焦点を当てて少しお話ししよう。

マウスを乗せるだけで“空気感”をプレビューできる

Luminar Neoには『ムード機能』が備えられていて、
LUTを切り替えながら、求めている質感を探すことができる。

LUTとは、「ルックアップテーブル」の頭文字で、
写真のカラーやトーンをワンクリックで特定の質感に変換できる機能。

簡単に言うと、質の高いフィルターのようなもの。

ムード機能のLUTドロップダウンリストの項目に、
マウスを乗せるだけで、質感のプレビューが確認できる。

これを活用すれば、Lightroomで時間をかけていた
「質感を整える作業」が大幅に節約できるので、
思う存分に世界観を作ることができる。

この空気感を支えているのが「ムード機能」

ムード機能は、ただ創作時間を短縮するだけの機能ではなく、
写真の世界観を作り上げるために、必要な時間を確保するためのもの。

直感的にプレビューが確認できて、
さらに、LUTプリセットを追加すれば、
憧れの写真家のような質感を作ることだって可能。

LUTを直感的に試せる

Luminar NeoのLUTプリセットは、
マウスを乗せるだけでプレビュー確認ができる。

なので、質感を試しながら編集ができるので、
下地を整えるのにとても効率がいい。

編集時間をかなり短縮できる

この効率の良さは創作活動において、とても価値がある。

作品撮りにも集中できるし、
SNSやサイトへの公開作業もゆとりができる。

Xメンバーシップ「LTU」を組み合わせるとさらに幅が広がる

さらに、Luminar Neoを購入したあと、
『Xメンバーシップ』に参加すると、プロ並みのLUTプリセットが使える。

標準のLUTプリセットでは物足りなさを感じたとき、
このプリセットの価値を感じることができるだろう。

こうしたプリセットを活用することで、
写真家リョウらしい空気感を、より安定して表現できるようになった。

写真家リョウが撮影したムードある写真04

まとめ

シネマティックな写真は、
派手な色や特殊なエフェクトだけで生まれるものではない。

大切なのは、その写真に流れる空気や温度、
そして静かな時間を整えることだ。

僕自身、作品づくりでは「何を足すか」よりも、
「何を残すか」を意識している。

コントラストを抑え、
情報量を減らし、余白を残す。

そうした積み重ねが、写真家リョウらしいシネマティックな世界観につながっている。

そして、その空気感を探す過程を支えてくれているのが、
Luminar Neoのムード機能である。

マウスを乗せるだけで質感を確認できるため、
編集作業に追われることなく、本来大切にしたい創作へ集中できる。

もし、

「自分らしい空気感を見つけたい」
「レタッチに時間をかけすぎている」

と感じているなら、一度試してみる価値はあるだろう。

Luminar Neoについては、実際に使って感じたメリットや使い方をレビュー記事にまとめているので、興味があれば参考にしてほしい。

現役写真家が、実際に使った感想

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