外はほんのり雲り空だったが、雨の日の写真を撮り歩くことが好きな僕にとっては最高の撮り歩き環境である。仕事も休みだし、気分転換にお気に入りの50mm単焦点レンズで撮り歩くことにした。
今回、写真の撮り歩きに向かったのは、京都四条方面。とくに目的はなく、家を出る前までは大阪の枚方に写真を撮りに行こうと思っていたが、家から駅まで歩いている途中で京都方面へと気が変わった。
これこそ僕が求めている写真家の活動で、自由気ままに行き先を変えて、自分の行きたいところを自由に決めることができて、仲間と旅に行くのとはまた違った楽しみ方ができるのである。
そして何気に入った『寺町京極商店街』。平日ではあるが、海外からの観光客や日本人カップルがとても多かった。
こう見えて、僕は人混みが嫌いで人酔いすることが多いが、写真を撮り歩くと言うことになると、不思議と人混みが平気でいられるので、改めて写真を撮り歩くこと価値を感じた。苦手なものって、ちょっとしたことで克服できるのなのか。それとも、寺町京極商店街には何か不思議なパワーがあるのだろうか。
寺町京極商店街を通っていると、所々に見えてくる建物の隙間がすごく気になる。ひょっとして僕は『隙間フェチ?』。そう思いながら所々に見えてくる『隙間』を見るとなんだか安心するのは僕だけだろうか?
そういえば最近、ビルとビルの隙間の写真をよく撮っている気がする。そう思いながら商店街を出て京都の街を歩く。
この日の歩数は『19,520歩』。京都駅から約3駅分歩いたがそれほど辛くはなく、商店街を撮り歩いて帰りも約3駅分歩いて京都駅から電車に乗る。その合計の歩数である。
写真撮り歩きはとても体に良く、ウォーキングするのと同じ効果があるが、さらに好きな写真を撮ることでストレス発散にもなる。仕事でたまった心と体の疲れをとるには良い行動と言えるだろう。これが『リトリート』と言われる行動だ。
時にはのんびり自分の時間を作り、自分が好きなことをする。とくに、自然に触れたり体を動かして汗を流す。
僕が帰りの京都駅に到着した時には爽快な汗を流した感覚になって、その日の夜はよく眠れた。これだから写真の撮り歩きはやめられない。
もし、あなたが今何かに悩んでいるのなら、スマホでもいいので写真を撮り歩いてみてほしい。『歩く』ことが、いかに体の疲れをとってくれるのかを感じることができるはずだ。
目的を決めず、ただひたすら街の写真を撮り歩く。それは観光地じゃなくてもよく、自宅の300m範囲内でも効果はある。
何を撮るのかなんて考えなくていい。目の前にあるものを違った角度からとって見ると、それがアートな写真になるかもしれない。
写真は、その時の自分の気持ちを表現しているので、誰にも撮ることができない写真になるだろう。
それが『アート写真』である。
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