Luminar Neoレビュー | Adobeとは違うRAW現像ソフトを使った感想
写真家に必須なRAW現像ソフト。世界中で利用されている有名なRAW現像ソフトといえば、AdobeのPhotoshopやLightroomがあります。
ですがここ数年、Adobeと比較されるほど高機能な機能が付いたRAW現像ソフトを利用する人が増えてきました。それが、Skylum(スカイラム)社が販売している「Luminar Neo(ルミナーネオ)」です。
Luminar Neoは、Adobeソフトと連動できて、写真家としてアートな写真作品をつくるための時間短縮にもなる、魅力的なRAW現像ソフト。
今回は、僕が実際にLuminar Neoを使ってみた感想と、AdobeのRAW現像ソフトと違う部分について解説したいと思います。
「もう少し効率よくRAW現像できないかな?」と悩んでいる人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
目次
いきなり「Luminar Neo」を使った感想

Luminar Neoを使った感想は、Adobeに比べると操作性は重さを感じることがありますが、とにかく「AI機能」と「クリエイティブ機能」が優れていて除去機能の精度も高くエフェクト機能も豊富なので「★★★★☆」と評価させてもらいました。
「Luminar Neo」という名前は聞いたことがあるけど、実際にAdobeと何が違うのかご存知ない写真家も多く、僕自身も最近までその内容について詳しく調べたことがありませんでした。
その理由として、これまでアート制作や写真現像は全てAdobe製品を使って慣れていたからなんです。だけど最近、「Luminar Neo」という名前をよく聞くようになってきたので、僕なりに調べて使うことにしました。
気になることは「口コミ」に惑わされず、実際に自分で確かめることが大事なので。すると、Adobeとは違う魅力があるRAW現像ソフトだと知ることができました。
そしてLuminar Neoを使ってみて、僕なりにメリットとデメリットをまとめルことにしました。忖度なく正直な感想をシェアするので、ぜひ参考にしてください。
メリット
「Luminar Neo」を使って感じたメリットは次の4つ。
- PhotoshopやLightroomと連動できる
- 簡単な合成写真ならLuminar Neoだけでも十分に作れる
- ホコリや電線除去がとても簡単
- Adobeよりも優れた拡張機能が付いている
では1つずつ解説していきます。
PhotoshopやLightroomと連動できる
「Luminar Neo」は、細かな「肌補正」や「切り抜き」と言った部分には弱く、Photoshopを使う方が綺麗に「肌補正」や「切り抜き」ができます。
ところが補正したデータを1回1回書き出していては効率が悪く、作品制作の時間が大幅にかかってしまいます。だけど、Luminar Neoのプラグインをインストールすれば、PhotoshopやLightroom Classicと連動することができるんです。
PhotoshopやLightroom Classicと連想することで、Luminar Neoの編集画面でエフェクト効果をつけて適用すると、PhotoshopやLightroom Classicに反映させることができます。
Photoshopの「フィルター」から「Luminar Neo」が表示された場合。
↓
Lightroom Classicの写真上で右クリックして表示された場合。
↓
簡単にいうと、Luminar NeoをPhotoshopのフィルター機能のように使うことができるということです。
簡単な合成写真ならLuminar Neoだけでも十分に作れる
「Luminar Neo」の特徴として、Luminar Neoでレタッチしたりワンアクションで合成写真を作ることができます。
例えば、こちらの背景が青空のポートレート写真。
Luminar Neoに入っている「sky」を適用(ワンクリック)すると、AIが自動的に被写体を感知して先ほどの空の背景と違った空に合成することができます。
ホコリや電線除去がとても簡単
Photoshopではスタンプツールなどで細かく除去しなければいけなかったホコリや電線も、Luminar NeoのAI機能を使えば1クリックで除去できます。
例えばこちらの夕日の写真ですが、あえて電信柱のシルエットを入れて夕暮れ時を撮ったもの。
Luminar Neoの「電線除去」のボタンをクリックしただけで、下記のように電線を消してくれました。
電信柱まで消すことはできませんが、細くて細かい線を消す場合にとても便利です。
Adobeよりも優れた拡張機能が付いている
「Luminar Neo」の魅力と言ってもいい「クリエイティブ」機能。クリエイティブ機能については、この後のデメリットの項目の次に1つずつ解説しているので、ここでは簡単に説明しておきます。
Luminar Neoのクリエイティブ機能を使うことで、アートのような写真を作ることがでいます。
例えば下記のような太陽の光と、ほんのり霧がかった絵画のような世界。
元の写真はこちら。
↓
拡張機能を使えば、さらに映画のような幻想的な世界を作ることもできるので、AdobeのソフトにプラスしてLuminar Neoがあれば現代風の芸術作品を作ることもできます。
デメリット
ここまで「Luminar Neo」の魅力について話してきましたが、どんなものにも100%の完璧のものはなく、Luminar Neoにも「ここを改善してほしい」と思うところが、次の2つ。
- Adobeと比べて動作が遅くなりやすい
- もともと海外製のソフトで不安になる
Adobeと比べて動作が遅くなりやすい
もちろんPCのスペックによって違いますが、高性能のPCでも時々遅くなるという口コミをちらほら見ます。
Luminar Neoの動作環境をまとめると、次のようになっています。
【Windowsの場合】
・ハードウェア → マウスまたは類似する入力デバイスを備えたWindowsベースのハードウェアPC
・プロセッサ → CPU Intel® Core™ i5以上、AMD Ryzen™ 5以上
・OS → Windows 10バージョン1909もしくはそれ以上(64ビットOSのみ)
・RAM → メモリ8GB RAM以上(16GB以上のRAM推奨)
・ディスクの空き容量 → ハードウェアディスク10GBの空き容量(SSD推奨)
・ディスプレイ → 1280×768サイズ以上
・グラフィックス → OpenGL 3.3以降対応のグラフィックカード
・インターネット接続必須
参照元 : Skylumサポート
【Macの場合】
・Macモデル → MacBook、MacBook Air、MacBook Pro、iMac、iMac Pro、Mac Pro、Mac mini(2010年初期以降)
・プロセッサ → CPU Intel® Core™ i5以上
・OS → macOS 10.14(Mojave)以降
・RAM → メモリ8GB RAM以上(16GB以上のRAM推奨)
・ディスクの空き容量 → ハードウェアディスク10GBの空き容量(SSD推奨)
・ディスプレイ → 1280×768サイズ以上
・インターネット接続必須
参照元 : Skylumサポート
ちなみに僕は現在、iMacとMacBook Airを持っていますが、iMacのOSが「10.13」なので、デスクトップでRAW現像をする場合はPhotoshopとLightroomを使っています。
MacBook AirはOSが「10.15」なので、そちらへLuminar Neo、Photoshop、Lightroomを入れて使用しています。
多少ノートPCに熱をもちますが、焦らず丁寧にRAW現像をすれば、それほど熱を発することもなく使用できています。
もともと海外製のソフトで不安になる
現在は日本国内でも利用している写真家が増えて、口コミやレビュー記事などのような情報が見ることができるようになったLuminar Neo。
ただ「Luminar Neo」の販売サイトが日本語表記対応になり、ところどころ伝わりづらい日本語になっている部分があったり、するので、サイトを見て「不安」と感じる人も多いようです。
例えば、プランの名前を見ると少し戸惑ってしまいますよね。
だけど「Luminar Neo」のサイトもどんどん更新されて、日本語も伝わりやすくなってきているので、翻訳機能を使って相当日本語を研究しているのでしょう。
Luminar Neoに向いている人
「Luminar Neo」を使うのに向いている人は、写真のアート作品を制作したり、個展や作品販売のためにRAW現像をしている写真家が、Adobeのソフトと連動して使用することが多いです。
Luminar Neoの特徴として、AI機能が優れているため自動でホコリを除去してくれたり、空の背景を違和感なく合成してくれたり、Adobeだと手間がかかる工程を1クリックでできる機能がついていて作品制作の効率を上げることができます。
そしてここが魅力なんですけど、Luminar Neoには優れた「クリエイティブ機能」があるので、作品制作のアイデアがどんどん湧いてきます。
Luminar Neoのクリエイティブ機能を使ってみた
ではここから、Luminar Neoの優れたクリエイティブ機能について解説していきたいと思います。下記の画像のオレンジ色の枠で囲っているが、クリエイティブ機能になります。
- リライトAI
- アトモスフィアAI
- 太陽光戦
- ドラマチック
- ムード
- 階調
- マット
- 神秘
- 光沢
- フィルム粒子
Adobeの場合、LightroomとPhotoshopを組み合わせることで作れる合成写真を、Luminar Neoだと現像感覚で簡単に作ることができます。
では1つずつ、その効果を見ていきましょう。これから紹介するサンプル画像の「左が元の写真(Before)」で、「右が効果を適用した写真(After)」になっています。
効果をわかりやすくするために、元の写真と効果の適用量を最大まで上げた状態を見比べて見ましょう。
リライトAI
「リライトAI」の機能を簡単に説明すると、距離の近い部分と遠い部分の明るさを個別に調整することができる機能です。
以前に撮影した森の写真で「リライトAI」の効果を確かめてみましょう。
上記は「リライト」の「近くの明るさ」をフルにあげた状態。撮影した場所から距離が近いと思われる部分をAIが感知して、その部分だけが明るくなっています。
Afterの写真を見ると、撮影した場所から近い下の部分が明るくなっているのがわかります。
上記は「リライト」の「遠くの明るさ」をフルに上げた状態です。撮影した場所から遠いと感じる部分(写真の上下中央あたり)が明るくなっているのがわかります。
アトモスフィア
アトモスフィアは、霧や霞(かすみ)の効果をつけて、幻想的な世界観を表現したいときに使う機能です。
この写真のように森感のある写真と相性が良く、コントラストを強くすれば絵画のような写真を作ることができます。
太陽光線
太陽光線は、隙間から太陽の光が漏れた幻想的な世界を作ることができます。
太陽の位置も調整することができるので、写真の表現力をどんどん向上させることができます。
先ほどの「アトモスフィア」の霧や霞(かすみ)の表現と組み合わせるとさらに幻想的で、アートな写真にすることができます。
ドラマチック
ドラマチックは、映画のような質感にすることができるので、僕のようにシネマティック写真や雨の日の写真をとる写真家には嬉しい機能です。
上記の写真では、ドラマチックの数値を最大にしているので彩度が薄くなっていますが、そのような映画の質感もあっておしゃれな写真を作ることができます。
ムード
ムードは、画像の色をどのように調整するかを選択することができる機能で、簡単にいうと、LUTと言う項目の中から好きな質感のテンプレートを選択するだけで、映画のような質感になったり近代風の綺麗な質感にすることができる機能です。
上の写真のAfterは、赤味を強調したテンプレートを選択しただけの写真です。1クリックでこのような自然な質感にすることができるのも、Luminar Neoの魅力。
階調
階調は、ハイライトやシャドウを個別に彩度と色相を変えれる機能です。Lightroomのカラーグレーディングのような機能と考えてください。
マット
マットは、黒を柔らかくしてフィルム調な表現をするときに使用する機能です。海外ではコントラストが強い写真が好まれるのですが、日本ではコントラストを弱くして柔らかな写真が好まれる傾向にあります。
そういった場合にコントラストを調整する機能です。
神秘
名前の通りに、写真を神秘的に神々しく表現したい時に使う機能です。
コントラストが強くなる印象があり、写真のAfterのように強く入れすぎると見にくい写真になってしまうので、ほんのりと使うのがおすすめ。
光沢
光沢は、光源部分に霧状のフィルターが掛かった感じになり、神秘的な写真表現をすることができる機能です。
「神秘」機能と同じように、数値を上げすぎると醜い写真になってしまうので、ほんのり味付けに使うのがおすすめです。
フィルム粒子
フィルム粒子は、古びた写真のようにノイジーな写真の表現をする時に使う機能です。
「マット」機能と組み合わせると、色あせた懐かしいフィルム写真のような質感を作ることができます。
このように、Photoshopでは手間がかかる工程を1クリックで表現できたり、Lightroomにはない表現をLuminar Neoだけで表現することができるのが特徴で、直感的に色々な表現ができるのでAdobeと一緒に使う価値はありますね。
Luminar Neoは何が魅力?
「Luminar Neo(ルミナーネオ)」はAI機能を搭載したRAW現像ソフトで、ここまで紹介してきた「クリエイティブ機能」が豊富で、ワンクリックでホコリを除去してくれたり、電線を除去してくれる機能が付いているのも魅力的です。
Luminarシリーズとしては、2019年にはLuminar4、2022年にLuminar AI、Luminar Neoが発売されて、国内での利用者数もどんどん増えてきています。
2023年現在は、Luminar4、Luminar AIの販売は終了し、AI機能が進化した「Luminar Neo」のみとなっています。
Luminar Neoの価格
「Luminar Neo」は、2022年8月から価格設定が変わり、サブスク版をメインに以下のような価格設定になっています。
[ 単体サブスクプラン ]
新たな発見を探す(日本語表記)
Explore(英語表記)
月 / ¥1,480(年間払い / ¥17,760)
拡張パックなし
[ 拡張機能付きサブスク ]
プロ(日本語表記)
Pro(英語表記)
月 / ¥1,315(年間払い / ¥15,780)
拡張パックあり
[ 買い切り版 ]
生涯(日本語表記)
Lifetime(英語表記)
¥20,560(購入1回のみ)
拡張パック別売(¥39,750)
以上の3種類で、長期的に使うことを考えるならサブスクの『プロ』がお得。
買い切り版は、永久的に使えてお得だと思うかもしれませんが、バージョンアップや拡張機能の最新が出た場合に書き換えが必要になります。
Luminar製品の魅力は、購入後30日間なら返金が可能というところ。
Luminar Neoをお得に使う方法
ではここで、「Luminar Neo」をお得に使う方法をシェアします。
当サイト限定のプロモーションコードを、下記の画像矢印部分「プロモーションコード入力」に入力することで、10%割引を受けることができてお得に購入することができます。
プロモーションコードの入力方法は、上記画像の「プロモーションコードを入力」の文字をクリックすると、プロモーションコードを入力する欄が表示されます。
そこに、次の当サイト限定のプロモーションコードをコピー&ペーストで入力してください。(直接入力していただいてもOKです)
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上記のプロモーションコードを入力すると、次のように「10%の割引」でLuminar Naoを購入することができます。
※「Luminar Neo」のサイトに移動すると、英語表記になっていることがありますが、右上に日本の国旗マークが出ている箇所があり、「Show me」をクリックすれば、日本語表記に変わります。
Luminar Neoレビューまとめ
ということで、AI機能が付いたRAW現像ソフト「Luminar Neo」について解説してきましたがいかがでしたか?
海外製品ということもあって、不安に感じている人もいますが、僕自身使ってみて写真作品を発信していくならAdobeと連動して使う価値は十分にあると思います。
一方で、「Luminar Neoはすぐに遅くなる」と言った声もあり、確かにAdobeの感覚でサクサク使っていると、固まってしまうことがあります。
なので、色調補正や明るさ補正はLightroom Classic、美肌補正と細かな合成はPhotoshop、背景の合成やエフェクト効果はLuminar Neoというような使い方をすれば、さらに魅力的な写真を作ることができます。
購入後30日の返金保証がついているのも魅力的ですね。
ぜひ、Luminar Neoをご購入の際は、当サイト限定プロモーションコードをご活用していただけたら嬉しいです。
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