【撮影記録vol.11】京都「蹴上インクライン」でポートレート撮影をしました

こんにちは、京都のアート写真家リョウです。

京都でポートレート撮影をするなら「蹴上インクライン」は定番の撮影スポット。

今回は、僕が実際に「蹴上インクライン」で人物を撮影した写真を紹介しながら、ポートレート撮影のアイデアをシェアしたいと思います。

「蹴上インクライン」とは

京都にある「蹴上インクライン」とは、「南禅寺」やさらに奥にある「水路閣」に向かう入り口にある、全長582mの世界最長の傾斜鉄道跡です。

蹴上インクライン 京都

蹴上インクラインは、カップルのデートスポットとしても、ポートレート撮影にも人気があり、遠くまで続く線路跡に立って撮るのが定番の撮り方。

蹴上インクライン ポートレート
撮影 : リョウ / モデル : maiさん

ちなみにこの時、蹴上インクラインで撮影をさせていただいた方は、以前に着付師さんとコラボで撮影会に参加してくれたフリーモデルの「mai(@xx_mogu_xx)」さんです。

そのコラボ撮影会については、こちらの記事で紹介しているので、興味があれば読んでみてください。

奥の「南禅寺」「水路閣」は撮影許可が必要

屋外でのポートレート撮影をするときに気をつけることは、事前にその場所の撮影許可申請が必要かを調べること。

ここで少し、僕の失敗談をお話ししますね。

今回の撮影に関しては、僕個人の趣味的な感覚、撮影技術の練習をする目的での撮影でした。

撮影に利用した場所は、「蹴上インクライン」「南禅寺」「水路閣」の3箇所。


場所 : 水路閣 / 撮影 : リョウ

だけど、撮影している風景が商用目的に見えたのかもしれません。

とくに「水路閣」で、撮影をしていた時でした。

そこの関係者の方から「撮影許可を取っていますか?」と聞かれたんです。

もちろん個人的な撮影で商用目的ではなかったため、とくに連絡をしていませんでした。

だけど関係者の方からすれば、何かのモデル撮影だと思われてしまったようです。

この時に僕は思いました、たとえ商用目的ではなくても事前に撮影について聞くことは大事なことだと。

結果的に事後報告になってしまいましたが、翌日、管理事務所へ撮影をした目的や撮影をした場所、趣味アカウントSNSへの公開について確認したところ、次のように言われました。

「商用目的ではなければ今回は構いませんが、今後は事前にご連絡をお願いします」

これが屋外でポートレート撮影をするためのルールで、個人的、商用目的関係なく、その場所を管轄している事務所へ連絡することがルールです。

撮影した「南禅寺」「水路閣」の写真は非公開にします

商用目的ではなく個人撮影として「南禅寺」「水路閣」でポートレート撮影をした写真についても、今回に関しては非公開とさせていただきます。

すごく柔軟な対応をしてくれた関係者の方の気持ちを考えると、僕の勝手な判断でSNSに公開するのはルール違反。

事後報告だったにせよ、正規のルールを守った上で公開した方が、写真の魅力を思いっきり伝えることができます。

なので今回、「南禅寺」「水路閣」でポートレート撮影をした写真は、モデルさんと僕だけの記憶に残すことにしました。

これはこれで価値のある経験になったので、僕にとってもモデルさんにとっても魅力的な写真になりました。

「蹴上インクライン」の撮影で意識したこと

今回の「蹴上インクライン」のポートレート撮影で意識したこととは。

季節は夏、鮮やかな緑色した爽やかな風景でのポートレート撮影で、しかも、炎天下の撮影となります。

モデルにとっては、真夏の屋外のポートレートはとても過酷な撮影なのかもしれません。

もちろん写真家にとっても過酷で、とくに僕は多汗症なので、プールに飛び込んだように服が汗で濡れまくります。

適度な休憩は必要

そこで意識したことは、まめな水分補給、木陰での休憩、動きすぎない撮影です。

屋外でのポートレート撮影では、こまめな休憩が必要で、撮影させてくれるモデルも体力、神経を使っています。

撮影に集中しすぎずに、適度な休憩を取るようにしましょう。

その場所で映える衣装選び

今回の「蹴上インクライン」のポートレート撮影では、衣装についても意識してみました。

いつもなら「風になびくロング系の上下」とザックリしたイメージしか伝えないんです。

だけどこの時は、真夏で新緑の季節ということで、緑の中で差し色になる赤系の衣装をお願いしました。

その赤系の衣装は、モデル「mai」さんがインスタグラムで公開されていた衣装の一つで、僕自身も今回のようなモード系の衣装で撮ってみたいと思っていた衣装だったんです。

蹴上インクライン ポートレート

事前の打ち合わせもスムーズにできました。

ポートレート撮影をする時は、事前にテーマを決めて、そのテーマに会うモデルを探し、そのモデルとイメージを共有することが大切です。

モデルと事前にイメージを擦り合わせる重要性について、詳しくこちらの記事で解説をしているので読んでみてください。

夏のポートレート撮影で気をつけること

この時、撮影した時間帯は午前10:00。

さすがに真夏の炎天下での撮影は、モデルさんの体調を見ながら撮影することになるので、いろいろな事に気をつけなければいけません。

  • モデルの疲れ具合を見る
  • 水分補給をマメに取る
  • すぐに木陰に行けるスポットを探す
  • 光の当たる角度を意識する

モデルの疲れ具合を見る

ポートレート撮影では、モデルにとってテーマに沿った世界観を表現するのは、とても神経を使うことになります。

疲れてくると自然な表情も出にくくなるので、モデルの疲れ具合を見ながら適度な休憩を入れましょう。

水分補給をマメに取る

とくに夏のポートレート撮影は直射日光に当たることも多くなるため、熱中症のリスクが高くなります。

これまでポートレート撮影をしてきた経験から気づいた事ですが、モデルさんはポージングや表現に集中しているため、休憩を取らずに頑張る人も多いです。

撮る側が、ちょうど良いタイミングで休憩をとるように伝えることが大切です。

撮影に集中するのもいいのですが、モデルだけではなく、撮る側も水分補給をマメに取るようにしましょう。

すぐに木陰に行けるスポットを探す

ポートレート撮影では、万が一のトラブルに対応できるスキルも必要とされます。

例えば、真夏のポートレート撮影の場合、暑さで体調を崩してしまうモデルさんもいます。

そんな時に、すぐに木陰で直射日光を避けれる場所が近くにあると、瞬時に対応ができて安心感をもってもらうことができます。

ビルの影、木の影、トンネル、高架下、橋の下など、場合によっては、日傘を持参してもらったり、必要であれば日除けになるパラソルを準備する必要もあります。

光の当たる角度を意識する

撮影する時に、モデルの前から太陽の光が当たると、眩しい表情になってしまうので、モデルの横、モデルの後ろ斜め45°の光を意識するといいでしょう。

あと、昼間の真上の位置に太陽があるのもできるだけ避けて、朝方、夕方頃がオススメです。

このように、夏のポートレート撮影は、暑さ対策、熱中症対策が必要になります。

「蹴上インクライン」はほとんど直射日光になるので、脇にある木陰で休憩をすることが必要になるでしょう。

蹴上インクライン ポートレート

ポートフォリオサイトで公開中

今回、京都「蹴上インクライン」でポートレート撮影をした写真を、アート写真家リョウのポートフォリオサイトで公開しています。

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