一眼レフを持ち始めると色々な機能が付いていて、どこに合わせてどう撮ればいいのか悩みました。
「Pモード、Avモード、Mモードって何が違うの?」
「人物を撮影するときは、どんな設定で撮ればいいの?」
だけど4年も撮影を経験してくると、M(マニュアル)モードでシャッタースピードを屋外なら「1/500」から上、室内なら「1/200」を基準にすると綺麗な写真が撮れることがわる。
プロカメラマンさんからすれば「たった4年」と思われるかもしれませんが、僕にとっては独学だけど必死で勉強して身につけた撮影の知識なので、メモがわりに当ブログに残しておこうと思います。
一眼レフは「Mモード」が基本
「写真家なら『M(マニュアルモード)』で撮れ」とよく言われます。
Mモードとは、シャッタースピード、絞り、ISOを全て手動で設定して撮影するモード。
「シャッタースピードをこれくらいにして、絞りで背景をどれくらいボケさすか、できるだけISO100でノイズが出ない写真にしたい」
と言うように、自分の頭の中でイメージした写真を撮るには、オートモード(全自動)では撮ることができません。
オートモード(Pモード)は、全てカメラ任せの設定になってしまうため、時には明るすぎたり黒つぶれになったり、色がおかしくなることも多いです。
もちろん最初は一眼レフに慣れるために「P(オートモード)」を使いますが、最終的にはシャッタースピード、絞り、ISOを手動で調整する「マニュアルモード」で撮影できるようにならなければ写真家とは言えません。
少しずつ一眼レフの「クセ」を覚えながら、自分の頭の中でイメージした写真を撮ること、それが写真家というものです。
慣れるまでは「Tvモード」
「P(オートモード)」で一眼レフに慣れてきたら、次に「Tv(シャッター優先モード)」で撮影をすると、どうなるかを知ることができます。
「Tv(シャッター優先モード)」は、シャッタースピードは自分で設定し、それに合わせてカメラが自動で絞り、ISOを設定してくれるモードです。
写真家をしていてNGとされていることが、手ブレしたり、ピントが合っていなかったりすること。
「Tv(シャッター優先モード)」で撮影をすることで、手ブレや被写体ブレを防ぐことができるし、被写体にピントを合わす練習になるんです。
ちなみに、ニコン、オリンパス、ソニーの場合は「Tv」ではなく「S」と表記されています。
では具体的に人物を撮影するときのシャッタースピードはどれくらいに設定をするのがいいのかと言えば、次の2つが基準になります。
- 屋外なら「1/500から上」
- 室内なら「1/200を基準」
シャッタースピードの数字は大きくなるほど早くなって、被写体が動いていてもぶれることなく撮ることができます。
例えば、走っている人、動いている電車、空を飛んでいる鳥、風に揺れている植物、滝、雨など。
実際にシャッタースピードが違うとどれだけ被写体がブレてしまうのか、下の写真の落ち葉に注目してみてください。

シャッタースピード「1/800」で撮影すると、シャッターを押してから写真が撮れる時間が短くなるため、上に舞い上げた落ち葉の一瞬を捉えることができるため、止まって見えます。

シャッタースピード「1/160」で撮影をすると「1/800」と比べてシャッターを押してから写真が撮れる時間が長くなるため、上に舞い上げた落ち葉の残像が出てしまいます。
だけどここで問題なのが、シャッタースピードが早くなると光を取り込む時間が短くなるため、暗い写真になってしまうんです。
そうならないために、カメラが自動でISOの数字を上げて明るく撮れるように調整してくれるのが「Tvモード」です。
もちろん最近のカメラには手ぶれ補正がついています。だけど、被写体が動いてブレてしまうのは手ぶれ補正では治りません。そのために、シャッタースピードを上げて被写体のブレを防ぎます。
僕は2年前まで、ずっとシャッタースピードは1/160が基準で、明るさが足りない場合はシャッタースピードを1/60まで下げればいいとネットで見たので守っていました。ところが、被写体ブレいている写真が多く、ブレについて悩んでいました。
そこである写真家の講座に参加した時に、被写体ブレをなくす方法はただ1つ「シャッタースピードを上げること」だったんです。
ISOの数字が上がればノイジーな写真になりますが、最近の一眼レフはISO6400にしてもノイズはそんなに目立ちません。
なので人物をブレずに綺麗に撮りたい場合は、シャッタースピードを「1/500」前後で撮ることだと知りました。
「せっかく写真家にプロフィール写真の撮影依頼をしたのにブレている」ってなるとガッカリされてしまうので、被写体ブレは撮影した後その場で慎重にチェックしています。
慣れたら「Mモード」に挑戦
しばらく「Tvモード」で撮影をしていると、徐々にシャッタースピード、絞り、ISOのバランスがわかってくるようになりました。そこで次のステップが、いよいよ全部自分で設定をする「Mモード(マニュアルモード)」です。
シャッタースピード、絞り、ISOを手動で設定して撮ります。正直、今でも「Mモード」には苦戦していますが、自分らしい写真の表現がどんどん決まってきています。
背景にどれくらいぼかし具合を出して、人物をどれくらい際立たせれば僕らしいシネマテッックな写真になるのか。そういったイメージが写真として落とし込むことができるようになりました。
ISO感度が高くても気にしない
一眼レフで写真を撮っている人は、ISO/2000、ISO/6400と聞くと「ノイズがのってしまうからISO/400までにおさえたい」と思う人が多いようです。
ISOとは感度なので、数字を上げると明るく撮ることができますが、ノイズが目立ってしまいます。
だけど先ほども言ったように、最近の一眼レフは機能が優れているので、多少ISOを上げても小さなモニターで見る分にはノイズは気にならないんです。
もちろん、ストックフォトや印刷物のために撮影をするのであれば、ISOを低く設定する方が綺麗な写真になります。
だけど、最近の一眼レフカメラの性能を考えると、たとえ「ISO/6400」になっていたとしても、スマホやパソコンの画面で見る分にはそれほど違いはありません。
先ほど見ていただいたこちらの写真は「ISO/3200」で撮影した写真です。
こちらが「ISO/100」で撮影した写真です。
レンズの性能、レタッチの仕方、Webへのアップロードによって若干写真は劣化していますが、そこまで大きく違いはないんです。
とくに僕の写真の場合は、フィルム調を意識してレタッチしているので、ほんのりノイズが入った方が僕らしい写真になるんです。
なので僕はあえてノイジーな写真を作るので、ISOをオートにしてピントを合わせることに集中しています。
もし「どうしてもISOを低くして綺麗な画質で撮りたい」と考えているなら、シャッタースピードを遅くして一眼レフを三脚につけて撮る方法もあります。
ただその場合「手ブレ」はおさえることができますが、「被写体ブレ」を防ぐことはできないので、モデルさんに頑張って静止してもらわなければいけません。
その点、シャッタースピードを上げれば、モデルさんが少し動いてしまっても写真には静止した状態で撮ることができるので、楽しくポートレート撮影をすることができます。
被写体ブレを防ぐことができなければ、いくら美肌補正をしても「ブレ」がある以上、写真の魅力を伝えることができません。
美肌補正は、モデルさんに適正なピントが合っている上で行うから綺麗な写真になるので、まずはブレない写真を撮ることを意識しましょう。
その上で自然な美肌補正をするレタッチ術を参考にすれば、さらにモデルさんの魅力が上がりますよ。
最後に
今回は、僕が人物撮影をするときの一眼レフの設定についての記録を踏まえて話してきました。
とくに「手ブレ、被写体ブレ」をしないのが写真撮影の基本なので、そういったブレを防ぐために、シャッタースピードを上げて撮ることに集中しています。
今回の設定をまとめると次のような設定を基準に人物撮影をして、被写体ブレを防いでいます。
- 屋外なら「1/500〜数字を大きくする」
- 室内、曇り、雨の日なら「1/200」
- 慣れるまでは「Tv(シャッター優先モード)」で撮る
- ISOはオートでOK(ISOの数字が上がっても気にせず撮る)
- なれてきたら「Mモード(マニュアル)」で絞りを手動、ISOはオートで撮る
ただストックフォトにアップしている写真もあるので、その場合は三脚に一眼レフをつけて、シャッタースピードを下げて撮る場合もあります。
商業写真になると「ISO100〜400」が基準なので、三脚での撮影、ストロボ撮影をすることが必要になってくるんですね。
ちなみに、僕が公開している無料ストックフォトサービスはこちらです。
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