「撮影の後のレタッチ作業は、どうしても時間がかかってしまう」
毎回、Photoshopを使ってレタッチをしているが、慣れるまでには正直、時間がかかる。
とくに撮影の依頼が多い時期は、Photoshopで細かくレタッチするのはとても大変だ。
せめて、明るさや色温度といった下地だけでも効率化をあげたい。
そんなとき、レタッチ作業を効率化できるのが『Lightroomプリセット』だ。
Lightroomには、標準でもいくつかのプリセットが入っているが、自己流のプリセットを作成したりプロ写真家のプリセットを購入して使うこともできる。
しかし、扱いきれていない人が多いようだ。
「プリセットを適用したのに思った効果が出ない」
「プロ写真家のような質感にならない」
という相談を受けることもある。
そこで今回は、『Lightroomプリセットの正しい使い方』についてお話ししよう。
Lightroomプリセットとは
『Lightroomプリセット』とは、簡単に言えばスマホの写真加工アプリのように、ワンクリックで簡単にお気に入りの質感になるフィルター機能である。
同じ質感にしたい場合、質感部分をプリセット化しておけば、1枚1枚スライダーを触って調整しなくても、ワンクリックで全て同じ質感になる。
さらに、自分流のプリセットを作って販売することもできる。
Lightroomプリセットを使用した作例
実際に、僕が自分で作ったプリセットを適用した作例を紹介しよう。
下記の写真の「Before(左)」がレタッチをしていない写真、「After(右)」がプリセット適用後の写真だ。
上の写真ように、下地となる質感部分をプリセット化しておけば、ワンクリックで次の写真に適用することができる。
ただし、撮影した写真によっては「プリセットを適用したけど同じ質感にならない」と言うこともあるが、それが普通だ。
なぜなら、撮影した環境やカメラの設定、光の当たり方によって写真の質感が違うからである。
プリセットの正しい使い方
では、Lightroomプリセットの正しい使い方をお伝えすると、
ということである。
Lightroomプリセットは、適用しただけではその効果を発揮しない。あくまでも、イメージに近づけるため、プロ写真家の質感に近づけるためのものである。
適用すればプロ写真家と全く同じになることはほとんどなく、下地調整を効率化するために存在するものである。
納品までの流れを効率化
写真撮影の仕事をしていると、500枚や1,000枚のデータの中から選定してレタッチして納品することが多い。
そのレタッチ作業の中で一番時間がかかるのが、質感を整える作業だ。
1つ1つ丁寧に質感を整えるのは素晴らしいことだと思うが、同じ質感に合わせるために同じ作業を何度も何度も繰り返すのは効率が悪い。
そもそも、質感に関する部分はよほどのことがない限り、1枚1枚調整する必要はない。
時間をかけるべきところは、美肌補正や余分な写り込みの除去、世界観の設計だ。
もちろん、質感を整えることは大切だ。しかし、同じ工程で同じ効果をつけるならプリセット化すれば、ワンクリックで質感(下地)は整う。
この下地調整を効率化することで、納品までの時間を短縮することができる。
購入したLightroomプリセットを使用する方法
最近は、プロの写真家自身が作成した、Lightroomプリセットもオンラインで販売されていことが増えてきた。
そんな、写真家のプリセットを使う方法をご紹介しておこう。
Lightroomのプリセットを購入する場合、たいてい『.xmp』というデータファイルが入っている。
この『.xmp』データを、PC版のLightroomに読み込めば、購入したプリセットが使えるようになる。
Lightroomにプリセットを読み込む
オンラインでプリセットを購入すると、その後に届くメールの中に、プリセットをダウンロードするURLが記載されていることが多く、そこから『.xmp』データをダウンロードする。
ダウンロードしたプリセットが『.xmp』データになっていることを確認したら、下記を参考にして、デスクトップ版Lightroom又はLightroom Classicで読み込めば使えるようになる。
万が一、プリセットの中に反映できていない場合は、Lightroomを再起動してみるといいだろう。
購入したプリセットの読み込み方
- Lightroomを起動して右上にあるマーク(上記画像の①の部分)をクリック。
- プリセット項目がでない場合は、下記の『プリセット(上記画像の②の部分)』と書かれている部分をクリックすることで表示される。
- 表示されたプリセット一覧の右上の3点(上記画像の③の部分)をクリック。
- さらに表示された項目の中にある「プリセット読み込み…」(上記画像の④の部分)をクリック。

- 読み込みたいプリセットのファイルをクリック(上記画像の⑤の部分)
- 右下の「読み込み」(上記画像の⑥の部分)をクリックすれば読み込み完了。
上記画像の中に記載してあるプリセット名は、参考として僕のオリジナルプリセット名になっている。
なのでこの部分は、購入するプリセットのファイル名になっているはずだ。
読み込んだプリセットを一覧に表示させる
- Lightroom Classicを起動して上記画像の①『現像』をクリック。
- 左側のプリセット一覧の『+』マーク(上記画像の②の部分)をクリック。
- 表示された3つの項目の中から『プリセットを読み込み…』(上記画像の③の部分)をクリック。

- 読み込みたいプリセットのファイルをクリック(上記画像の④の部分)
- 右下の「読み込み」(上記画像の⑤の部分)をクリックで一覧に表示される。
これで、購入したプリセットをLightroomに読み込んで、プリセットが使えるようになる。
※上記画像はiMacのフォリダ画像なので、Windowsと異なる場合があります。
Lightroomプリセットを効果的に使う方法
プロの写真家が販売しているプリセットを効果的に使うには、ただプリセットを適用するだけではその効果を発揮できない。
もちろん、プリセットを適用するだけでイメージ通りの写真になることもあるが、大抵の場合、微調整が必要だ。
プリセット適用後は、主に「色温度」や「露光量」などを微調整する必要がある。
【 Lightroom Classicの場合 】
【 Lightroomの場合 】

【 スマホ版Lightroomの場合 】

プリセットを効果的に使うには、プリセットを適用した後、微調整して自分らしい写真に整えていくこと。
そうすればレタッチの技術も上がるし、独自性のある写真を作ることができる。さらに、自分流のプリセットを作れば、オンラインで販売することも可能だ。
くれぐれも、他の写真家が販売しているプリセットを購入して、そのまま販売すること(転売)は罪になるので注意しよう。
最後に : プリセットが豊富なレタッチツール
Lightroomのプリセットは、現在、色々な写真家が販売している。しかし、ある時「海外のような質感にしたい」となつた場合、物足りなさを感じるかもしれない。
海外はとくに、映画のような質感やアートな質感のプリセットが豊富にある。
しかし、それはLightroomではなく、AIレタッチで有名なSkylum社が開発した『Luminar Neo』で使うことを想定したプリセットになる。
もちろん、Lightroomとの互換性もあるので、購入する価値はある。
ここで説明してもいいが、僕自身Luminar Neoでプリセットを使うことも多いので、別の記事でまとめてみた。
レタッチ技術を一段あげるなら、他の写真家との差別化を作りたいなら、Luminar Neoはとても役に立つだろう。
まずは、僕自身が使った感想を見て、Luminar Neoがどんな現像ツールで、自分にはどう使えるのか確認してはいかがだろうか。




