シネマティックという言葉を聞くだけで、自分の中にある創造力がざわめくのは僕だけだろうか?
「映画のワンシーンのように心がゆさぶられる感情や日常にある隠れた素晴らしいストーリーを写真で表現できたら」そう思っていたが、一眼レフがその夢を現実にしてくれた。
しかも、自分が撮った写真がただの一枚の写真ではなく、まるで、映画のスクリーンに映し出されたような写真になるとは。
本記事では、一眼レフでシネマティックな世界を創り出すための秘密を明かしていこう。
目次
シネマティック写真、その本質とは?
『シネマティック写真』とは、単なるオシャレでもカッコつけの言葉ではない。『シネマティック写真』は、映画のように視覚と感情で語りかける力があり、心に響くほど強く、感情が揺さぶられるアートな写真である。
写真を見る人を、その写真の世界に引き込むことができるストーリー性のある静止画で、色彩、光と影、そして構図。これらを駆使して、映画のワンシーンのような感動を写真に込めて創り上げる写真。
時には、動画では感じることができない永遠のストーリー。これこそが『シネマティック写真』の真の魅力である。
一眼レフがもたらす無限の表現力
僕がシネマティック写真を撮るために一眼レフを使っているのはなぜか。最近は、シネマティックモードと言った機能がついたスマホがあるのに。
その理由は、スマホカメラでは表現できない深みを一眼レフが可能にするからだ。
フルサイズセンサー、APS-Cセンサー、そして交換レンズ。この三つの強力な武器によって背景を違和感なく自在にぼかすことができ、被写体を鮮明に浮かび上がらせることができる。まるで映画の中で主人公が光を浴びて輝くように。
手動で露出を完璧にコントロールすることで、自分のイメージ通りの写真作品が生まれるのである。
シネマティック写真を撮るための3つの要素
シネマティックな写真を撮るためには、ただシャッターを切れば良いわけではない。心を揺さぶるシネマティック写真を撮るには、次の3つの要素が必要になる。
光の魔術師になる
光は写真に命を吹き込むもの。特に自然光は、映画のようなムードを演出する最強の味方だ。
例えば、夕暮れ時の黄金色の光や早朝の柔らかい光。それらを使いこなすことで、自分の写真が映画のワンシーンそのものになる。
色彩で感情を操る
映画の世界では、色が感情を揺さぶる要素の一つになる。それは写真でも同じで、色調を変えるだけで、写真は全く異なる印象を与える。
最近で言えば、『ブラックミスト』フィルターがシネマティック写真に近いイメージだろう。
シネマティック写真を狙うなら、ダークトーンやウォームトーンを大胆に使う事で、瞬時にドラマティックな雰囲気が生まれるのである。
構図でストーリーを作り出す
構図は、映画的な写真を作るための隠し味になる。三分割法、シンメトリー、そして大胆なフレーミング。これらを駆使すれば、ストーリー性のある写真を生み出すことができる。
被写体の位置や背景との関係性を意識し、物語を話しているかのような一枚を撮ることができるのである。
シネマティックな写真は『物語』を感じさせる
シネマティック写真の最も魅力的な点、それは、写真一枚で『物語』を感じさせるところだ。
シネマティック写真は、ただ美しいだけの写真ではなく、そこには、見る人が想像をかき立てたくなる不思議な物語がある。
被写体の表情、背景のディテール、そのすべてが映画のような瞬間を作り出す。そして、その写真は見る人の心に深く刻まれいく。
一眼レフでシネマティックな世界を支配せよ
以前にも「写真はただの記録ではない」話したことがあるが、写真家としてシネマティックな世界を創り出せるかどうか、それが勝負だと僕は思っている。
一眼レフは、自分自身が想像した世界を現実にするための最強のツールだ。
光を操り、色を極め、構図で物語を語る。そうすれば、僕の写真はただの一枚の写真ではなく、映画のスクリーン見ているように、あなたの心に残る写真作品となって、さらに、僕がお届けするシネマティック写真が、あなたのポッカリ空いた心の隙間を埋める穏やかな写真となる。
僕が撮るシネマティック写真は、ほんのり暗く、ネガティブな印象を持つかもしれないが、そのネガティブな要素が人らしくもあり、共感を与えて未来の人生に光をもたらすだろう。
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