シネマティックな世界が人々を魅了する理由の1つに、その美しさやストーリーを伝える力にある。
映画やドラマは私たちに映像を通して別の世界へと流れていくが、僕はその一瞬の輝きやドラマを永遠に切り取る方法としてシネマチック写真と言うジャンルを選択した。
現在、京都で写真家をしている僕が、動画ではなく『写真』でシネマティックな世界を残す魅力について話してみようと思う。
【僕が伝えたいこと】
・シネマティック写真には、明るい未来を想像させる魅力がある。
・シネマティック写真には、過去の素晴らしい記憶として残すことができる。
・シネマティック写真には、楽しい日常生活を過ごせる魅力がある。
写真が伝える本当の魅力
シネマティック写真は、その独特の雰囲気や美しさで私たちの心に感動を与えてくれるものだと僕は考えている。
幻想的な夕焼けの空に浮かぶ雲の写真を見て「実際にこの景色が見れる場所へ行きたい」と、未来の目標ができるかもしれない。
友達と街を歩いている写真を見て「残り少ない学生生活、思い出に友達とゆっくり話ができる旅行へ行きたい」と思い出作りのアイデアが浮かぶかもしれない。
恋人と過ごす時間を大切にするために、綺麗な景色を見にドライブへ行くことも提案できるだろう。
このように、シネマティック写真には人の心を揺さぶって、未来の行動に繋げる力がある。もちろん感動を動画で残すこともできるが、動画は時間と共に映像が流れてしまうので、その一瞬の美しさや情景を伝えることは意外と難しいのである。
その理由から、永遠の記憶(きおく)として残すために『写真』が使われるようになった。
「心に響いた瞬間を永遠に残すことができる写真」
そんな写真を見た人は心が揺さぶられて感動し、それを未来の自分の姿と重ね合わせることで行動せずにはいられなくなる。
写真がつくり出す魅力
シネマティック写真の魅力を感じるには、まず『写真』の魅力について語らなければいけない。
写真の魅力とは、その瞬間の出来事やその時に感じたドラマがあり、写真を見る人の心に鮮明な印象を与えて永遠に記憶に残すことができるもの。そう考えると、写真は鑑賞する人の想像力をかき立てるものだと言えるのではないだろうか。
シネマティック写真の魅力
シネマティック写真には、たくさんの物語や感情が込められていて、写真を見た人が自分ごとのように未来を想像させる魅力がある。
例えば、雨の中で一人の女性が寂しげに空を見上げている写真を見たとしよう。
写真撮影 : 写真家リョウ
「これまで雨嫌いだった自分だけど、この写真の女性のように雨の中を歩いてドラマチックな写真を撮りたい!」と思えることで、晴れの日には味わえない『エモい世界』を知り、雨の日が好きになるパターンもある。
このように、シネマティック写真は単なるオシャレな写真ではなく、その写真を自分ごとのように感じ取ることができる写真で、その一枚の写真から自分が必要としている未来の姿を重ね合わせて理想の未来を目標に毎日を楽しく過ごすことができるのである。
シネマティック写真は『記憶』として残るもの
シネマティック写真は、その一瞬の美しさや独特の雰囲気を写真に残すことで、未来に向けて過去の『記憶(きおく)』を伝えることができる。
一般的に写真は『記録(きろく)』として思い出に残すの役割を果たすものだが、シネマティック写真は、その瞬間の『記憶(きおく)』を残して未来に伝える役割をもっている。過去、現在、未来と時間を超えてストーリーを伝える媒体として、シネマティック写真は効果的な存在だ。
過去の人たちが残した写真は、僕たちに過去の世界について考える時間を与えてくれる。それと同様に、僕たちが撮影した写真は未来の人に向けて、今の価値のある瞬間を伝える貴重な手段としても使われることもある。
と言うことは、写真は過去から未来をつなぐ架け橋であり、僕たちが魅力を感じたストーリーを未来に伝えれる方法の一つで、その手段として『シネマティック写真』を撮ることにした。
最後に
僕はシネマティックな世界は動画だけではなく、写真で残すことも非常に重要だと感じている。
写真はその美しさやストーリーを記録するだけでなく、写真を見る人の想像力をかきたてて、未来への行動に繋げる力があるもの。
写真は動画と同様に重要な芸術表現の一つの形であって、その価値は決して無意味なものではない。
シネマティック写真の魅力を感じて、過去の魅力的な世界を未来に向けて永遠に残していくこと、そして未来の幸せな姿を想像して、それに向かって行動する。それが、写真家リョウが撮る『シネマティック写真』である。
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