「ご職業は?」と聞かれたとき、ずっと答えに迷っていた。
「写真家」という言葉では足りない。
だけど「アーティスト」や「デザイナー」とも少し違う。
いつも不自然な間をおいて「クリエイティブ系」と言ってきた。
だけど、そんなふうに曖昧に答えてきたのは、自分の中でも“何者なのか”を整理しきれていなかったからだろう。
だけど僕は、はっきりと「シネマティック写真家」と名乗れる力強さをもっている。
決して「カッコつけ」や「ナルシスト」な考えではなく、ちゃんとした理由がある。
今回は「シネマティック写真家」と名乗っている理由と背景を、ここに綴ろうと思う。
写真という枠を越えて
僕が撮りたいのは、風景そのものではなく、風景がもたらす“余韻”や“感情”で、写真はその入り口であり、手段のひとつ。
だけど、額装作品をつくるときやコラボ企画をするときに、写真だけでは表現できない“何かを届けている”ことに気がついた。
それは、空間だったり、時間だったり、言葉だったり、その視覚だけではなく、体感できる静かなアートを作っていること。
見て終わる作品よりも、肌で感じることができる、静かな空間を届ける作品。
それはまるで、映画のワンシーンのように心が揺さぶられる写真。
それを意識してから僕は「シネマティック写真家」と呼ぶことにした。
「雨の雫」に込めた哲学が肩書きの根拠
まだ知らない人も多いので、ここで紹介しておこう。
僕は現在、雨の魅了を届けるためのブランド『雨の雫』を立ち上げて運営している。
「雨の日だからこそ味わえる静けさ」
「葉に落ちた雫の美しさ」
そんな繊細な感情や余白のある時間を、写真・言葉・空間でデザインしたい。
ブランド『雨の雫』を立ち上げたのも『“撮ること”を超えて、“感じる空間”を届けたい』という想いがあったからだ。
「シネマティック写真家」という肩書きには、このブランドの哲学、制作姿勢、そして日々の表現、ストーリー性を感じる写真をすべて込めている。
肩書きは現在地であり、これからの指針
僕はこれからも、写真を軸に言葉と空間で感情を届ける表現を追求していこうと思っている。
コラボ企画、展示会、空間演出など、“写真を撮る”という枠を越えた企画を進めて、静かに広げていくつもりだ。
だからこそ「シネマティック写真家」と名乗ることにした。
それは、今の自分の立ち位置であり、これからの進む道を指し示す言葉にもなるだろう。
最後に
肩書きは、自分の物語を語るひとつの手段だと思っている。だからこそ、僕は今、この言葉を選んだ。
迷っているときほど、自分では気づかない“今の立ち位置”を誰かが教えてくれる。
そんな言葉たちに背中を押されて、ようやく名乗る勇気が持てた。
シネマティック写真家として、雨のように静かに、でも確かに、心に届く表現をこれからも続けていきたいと強く思っている。
シネマティック写真家リョウ
◆Instagram | @ryo_creativephoto / ◆ブランドサイト | 雨の雫
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