屋外でポートレート撮影をする場合、事前の準備として撮影場所の下見をすることも大切です。
以前にも『ポートレート撮影をする前に撮影現場の下見をしてる?事前に写真のイメージをすることは大切なこと。』と言う記事を書きました。
撮影場所の下見をすることで、事前にトラブルを防ぐことができたり、イメージの違いに気づくことができます。
今回も、滋賀県の琵琶湖沿いでポートレート撮影をする予定があるため、もちろん下見をしてきました。
下見をしておくことでスムーズに撮影ができて、モデル側からしても安心して依頼を受けてもらえます。
今回ポートレート撮影で予定している場所は、滋賀県の京阪電車『浜大津』駅近くの琵琶湖沿い。
琵琶湖をワイドに見渡せてとても広く、まるで海のような風景。
そんな有名な場所で下見写真を撮ってきました。
目次
撮影する近くに駐車場はあるか
写真家として最初に気になることは、近くにコインパーキング(駐車場)があるかと言うこと。
浜大津の近くの琵琶湖周辺は、観光スポットや琵琶湖汽船(ビアンカやミシガン)、ワイドな風景が見れる。
それの写真撮影をしにくる人も多いため、浜大津周辺にはコインパーキングもたくさんあります。
その中でも、ポートレート撮影当日に停めるなら『おまつり広場駐車場』が便利かなと感じた場所。
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僕の場合、撮影時間が1時間30分〜2時間ほど撮影するので、1時間30分で220円は理想的な料金だと思います。
撮影場所も『なぎさ公園』あたりを予定していてるため、撮影場所にも近く車も停めやすい。
予備でカメラの機材を持って行けば、撮影中にカメラの調子が悪くなってもすぐに車に取りに行けて便利です。
下見をしながら天気をイメージする
今回、下見に行ったときは天気も良く青空がとても清々しく風景がとても爽やか。
「できれば撮影当日もこのままで」
と祈りながら、青空を想定しながら撮影スポットを探しながら写真を撮ります。
青空を背景に壮大に撮影するなら望遠レンズが必要になります。
僕が持っている望遠レンズは、『15-85mm』の標準レンズと『18-200mm』の中望遠レンズ。
標準レンズは撮り方によっては人物が横に伸びてしまうので、モデルさんを小さめに撮るときだけ使う方が良いかもしれません。
そう言ったことを考えると、『18-200mm』で壮大感を出す方が良いのかもしれません。
そんなことをイメージしながら、当日に使用するレンズも下見をしながら決めていきます。
ただしこの撮り方は、青空が出ている時のイメージです。
肝心の天気については、前日に突然崩れることもよくあること。
もちろん、念のために曇りや雨になった時のことも考えながら、屋根のある場所やドラマチックに撮れる方法も考えなければいけません。
僕は、ニューヨークが生んだ伝説の写真家ソール・ライターに憧れていて、その魅力にどんどん惹かれています。
天候が雨になっても、シネマチック写真を撮ることもできるので、晴れの日と雨の日のイメージを浮かばせていきます。
撮影場所が決まって行く楽しさ
色々ポイントを探していくうちに、どんどんイメージが膨らんでいきます。
これも、ポートレート撮影をする前に下見をする楽しさなんです。
下見をして各ポイントを見て見ると、色々な撮り方を発見することができます。
琵琶湖が綺麗だからといって、琵琶湖ばかりを背景にしなくてもいいんですね。
光を意識して、広い緑の自然がある風景でも写真を撮影したり。
こういった道路沿いを背景にして歩道にモデルさんがいれば、日常的な空間でドラマチックな写真にすることもできるでしょう。
さらにこの並木道って言うんでしょうか、葉の色が赤やオレンジ、緑と様々な色で絵画のような風景写真にもなります。
遊びに来ている人の邪魔にならないように撮影することを意識して撮る。
そすることで、映画のワンシーンのようなストーリー性のあるシネマチック写真を撮ることができます。
なぎさ公園は広く、歩いているとどんどん撮影したいポイントが出て来ます。
スムーズに撮影するためにも下見は必要
今回ポートレート撮影をさせていただくモデルの方とは、初めてお会いします。
だからできるだけスムーズに撮影したい。
2時間で全て回るのは難しいので、今回のモデルさんのSNS写真を見ながらイメージにあった場所をピックアップしていきます。
この橋の手すりも良い感じに使ってくれそうです。
イメージでは、手すりにもたれて空を見上げたり、琵琶湖を眺めている横顔や後姿を撮影したい。
と思ったんですが、よく見ると琵琶湖に生息する小さな虫がたくさん止まっていたり、所々汚れていたり。
モデルさんにもたれてもらうのはNGと考えて、この手すりと琵琶湖を眺めているモデルさんの表情をメインに撮ることにします。
下見をしておいて良かったこと
今回のポートレート撮影の事前準備として、下見をしておいて良かったことをまとめておきます。
平日と週末の人通りの差の違い
基本的に土日は人が多く、釣りをしている人、家族で遊びに来る人、ジョギングをしている人はよく訪れる場所のようです。
撮影当日は日曜日の午前中なので、人が多いと予想できます。
と言うことは、人の邪魔にならない範囲で撮影をすることを考えると、『15-85mm』の標準レンズで撮影した方が良いのかもしれません。
だけど、標準レンズは人物が横に伸びた写真になってしまう可能性があります。
メインで使用するレンズを決定
できれば85mm単焦点レンズを使って撮影したいと考えています。
人通りが多くなった場合はバストアップを基本に撮って、人通りが少ないタイミングで琵琶湖を背景にモデルさんを撮影するようにします。
自分本位な行動をせず、人通りを確認しながら撮影してトラブルにならないように気をつけなければいけません。
屋外でポートレート撮影をするのは自分たちがルールではなく、その場所を利用している人達の邪魔をしないこと。
撮影当時はそう言ったことを意識したり、モデルさんに安心してもらったり、周りの人たちに気を配ったり。
写真家になるには、そう言った要素も必要になってきます。
あと屋外のポートレート撮影をする場合は、撮影許可申請が必要なのかを確認することも忘れないようにしましょう。
最後に
今回は街中ではなく、青くて綺麗でワイドな風景が有名な滋賀県の琵琶湖でポートレート撮影をする下見に行ってきました。
最近、琵琶湖の水位が低い状態が続いているようなんですけど、風景写真を撮るのに特に影響はありません。
だけど、下見をしていると所々に琵琶湖独特の小さな虫がいたりして、撮影場所をある程度決めておいた方が良いと思いました。
もしかしたら、極端に虫が苦手なモデルさんかもしれません。
モデルさんのモチベーションを下げないようにするのも、写真家の役目なんです。
モデルさんに安心してポートレート撮影をしてもらえるように、スムーズな撮影とトラブルにならないようにすることが基本です。
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