ポートレート撮影をする時に僕が意識していることは、光の当たり方やモデルさんの自然な表情です。
ただ基本的なポージングをしてカメラ目線で笑顔を見せる。企業のイメージ写真やストックフォトで販売する写真なら、そのような写真を撮る必要があるかもしれません。
だけど作品撮りを目的とする場合、かえって不自然さが出て引き込まれる写真にならないんです。
せっかく屋外でポートレート撮影をするのなら、ストーリーを感じるシネマチックな写真を撮りたいものです。
自然の中で朝の光を効果的に使った撮影
先日、大阪の枚方市にある山田池公園で、フリーモデルの方のポートレート撮影をさせていただきました。
ここで僕が意識していた撮影のポイントが、
- 朝の太陽を効果的に使う
- 冬の寒さを表現する
- 気分転換にもなる自然の中で撮影
という部分。
今回の山田池公園でのポートレート撮影では、午前10時の太陽の光が斜めから当たる時間帯を選びました。
冬の太陽は地面に対して31.6度の位置から光が当たるため、モデルさんの顔を明るく照らしてくれるんです。
冬の午前中の太陽の位置は低く、モデルさんの顔を明るく照らしてくれます。
冬の太陽は眩しく感じる
冬のポートレート撮影で気をつけておくことは、冬の太陽の光は夏よりも眩しいと言うこと。
夏の太陽は空の高い位置を通るため、モデルさんの頭上から太陽の光が差し込むイメージになります。
そのため眩しさはマシですが、モデルさんの顔に影ができやすいんです。
冬の太陽は空の低い位置を通るため、モデルさんの顔に光がまともに当たります。
順光だとモデルさんが眩しくて、目を開けられない状態になってしまいます。
そう言った場合は、モデルさんに横を向いてもらうことで眩しさを感じず、美しいコントラストの影ができます。
そういったことを意識して、事前に下見をした大阪枚方市の山田池公園でシネマチックな写真を撮りました。
Model Tomomiさん(@ikatomomi)
最後に
ポートレート撮影をする場合、モデルさんにちょっとした不快感を与えてしまうことで、安心感をなくしてしまうかもしれません。
今回のように、冬の太陽の眩しさを意識して光に対して横を向いてもらうことができましたが、今後、モデルさんに終始眩しい思いをさせてしまうこともあるかもしれません。
そんな場合のアフターフォローとして、その日のうちに、
「眩しい撮影になって申し訳ありません。次回は角度を調整してもっと自然な表情を出してもらえるように工夫します」
などのように、モデルさんの気持ちに寄り添って撮影できるようにすることも大切だと改めて思いました。
今回の作品撮りをした場所は、大阪府枚方にある「山田池公園」です。
写真家リョウの額装作品
Edition coa#12
日常の中に見つけた
アートな世界。
シンプルで心にゆとりが生まれる
額装写真。
コメント