商品撮影のポイント2 | レイアウトで商品の魅力を引き出す

2023年に入って、さらに本格的に商品撮影の技術を上げるために、ほぼ毎日のように商品撮影の練習をしている。

商品撮影をするたびに思うこと、それは、商品の魅力が伝わるレイアウトをつくること

僕も経験があるが、オシャレな商品写真にしようと考えすぎて、商品の魅力が埋もれてしまうことがあり、ただオシャレに装飾しても商品の魅力を伝えることはできない。

以前に当サイトで解説した、商品撮影のポイント1『自然光で撮る商品撮影の方法』を参考にして、せっかく良い写真が撮れるようになったのに、レイアウトがめちゃくちゃではもったいない。

商品に関係する装飾、商品のコンセプトに合った装飾をすることで、商品の魅力が伝わって「今すぐに欲しい!」と思ってもらうことができるだろう。

今回は、僕が思った商品の魅力が伝わる「商品撮影をする時のレイアウト」について話したいと思う。

はじめに

以前にも当サイトで話したことがあるのですが、オンラインショップに出品するための商品撮影をする場合は一眼レフを使うことをオススメする。

理由は、購入してもらうということはそこに費用が発生するわけなので、しっかりした「仕事」になる。

スマホと一眼レフとでは、商品に対する熱意の伝わり方が違ってくるし、商品撮影をする場合の自由度も違う。

それでは早速、僕が商品撮影をしたレイアウトの仕方を見てほしい。

今回の商品撮影をして、完成した写真がこちら。

今回の撮影で使用した物リストを共有しておこう。

  • ニトリで購入した簡易テーブル
  • 100円均一で購入した黒い背景シート(w60cm×h40cm)
  • 100円均一で購入した小さな装飾物
  • 滋賀県の琵琶湖でひろった流木
  • 天然素材を使った肌に優しい小さなハンドクレンジング
  • 一眼レフ(Canon 7D MarkⅡ)
  • 15-85mm標準レンズ

初品撮影時のレイアウト例

今回、商品撮影の見本として使った商品は、天然素材を使った肌に優しい小さなハンドクレンジング。

念のためにパッケージに書かれているロゴや商品名を、Photoshopで消しているので、物足りなさはあるが、そこは許してほしい。

写真を綺麗に加工するなら「Photoshop」、レタッチをするなら「Lightroom」と言うように使い分けることで、プロのような商品写真をつくることができる。

もし両方必要となった場合は、PhotoshopとLightroomがセットになった「フォトプラン」のサブスクに契約すれば、お得に使うことができる。

少し話が外れてしまったので、商品撮影の「レイアウト」の話に戻そう。

商品だけで撮影してみる

まずは、ニトリで購入した簡易テーブルの上に、100円均一で買った黒い背景シート(w60cm×h40cm)を敷いて土台を準備。

そこに、天然素材を使った肌に優しい小さなハンドクレンジングだけを置いて撮ってみた。

すると当然のように商品写真としては、シンプルすぎてオシャレ感がない。

商品を立てて撮影する場合、奥行きを出す方がオシャレな商品写真を撮ることができるが、並べるのが難しく時間が掛かってしまう。

なので今回は、商品を寝かせて撮ることにした。

流木は広い範囲で使える装飾物

ただ寝かせるだけだとパッケージの面が見えにくくなるため、今回の場合は、滋賀県の琵琶湖で拾った流木を、商品の枕がわりにして角度を調節する。

そうすることで、平面より少し奥行き感が出てオシャレに見える。

流木はどんな商品にも合うので、持っておくと便利だ。

拾った流木は熱湯でアク抜きをして乾燥し、汚れている木の表面を剥ぎ取ればオシャレな装飾物として使える。

小さな装飾物を入れる

次に、余白をどのような使い方をするかだが、僕は以前「装飾のしすぎは商品に集中できない」と話したことがある。

だけど、余白を取りすぎても商品が貧弱に見えてしまうので、その商品に合う適度な余白を作ることが重要だ。

今回の商品は「天然素材を使った肌に優しい小さなハンドクレンジング」がテーマ。

「肌に優しい、天然素材」のイメージを崩さないように、天然の草や花などで装飾しながら商品写真のバランスを見ていく。

本当は生花を使う方が良いが、これからオンラインショップを始める人は、できるだけ予算をおさえたいと考えるもの。

なので今回は、100円均一で購入した、小さな装飾物を使ってそれらしく見えるように考えてみた。

余白がありすぎると、商品いなるハンドクレンジングの魅力が伝わらない感じがしたので、小さな木の枝、丸太の断面を入れて、天然ぽさを出してみた。

最後の装飾「味付け」

最後は、全体にナチュラル感をだすために、草や花などで味付けをして完成。

いかがだろうか?

肌に優しい天然素材を使ったハンドクレンジングのイメージを崩さずに、天然をテーマにした商品撮影をしてみたが、なんとなくまとまりがある商品写真になったのではないだろうか。

別パターンとして、このような感じの商品写真もオシャレに見えるだろう。

最後に

今回は「天然素材を使った肌に優しい小さなハンドクレンジング」をコンセプトにした商品写真のレイアウトについて話してきたが、イメージできただろうか?

商品のコンセプトに合わせた装飾をすることで、その商品の魅力を伝えることができるので、今回の記事を参考にして、商品撮影の練習をしてみてほしい。

今回の商品写真は、オンラインショップに出品する時の1枚目に使用することを考えた商品撮影になる。

商品を出品する場合、最低でもサンプル画像を5枚は載せるようにした方がいい。

なぜかと言うと、購入を考えている人は、違った角度から商品を見たいと思う人もいれば、使用しているイメージ写真がほしいと思う人もいる。

「どれくらいのサイズの商品なのか?」
「その商品を購入することでどのようなメリットがあるのか?」

など、写真を見ただけでイメージができるのが理想の商品写真。

だけど実際に商品写真を撮ってみるとなかなか難しいもの。

後日に改めて、どんな商品写真5枚作れば良いのかについての解説記事を準備している。

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