「商品を魅力的に撮るコツを知りたい」
商品写真のコツをつかめば、フォトグラファーに依頼をしたりスタジオを借りたりせずに、自宅でも魅力的な商品写真を撮ることができます。
今回は、自宅の部屋の自然光を使って商品の魅力が伝わる「窓ぎわ商品撮影」について解説したいと思います。
とくに、ハンドメイドを作る作家さんにとって、費用と時間の節約にもなる方法なので、ぜひ参考にしてください。
自宅の窓際に自然の光が入るスペースがあれば、小物やハンドメイド作品なら十分きれいに撮影できます。
本記事では、実際に僕が行っている「窓ぎわ商品撮影」の仕方を紹介しています。
はじめに、完成写真を公開
今回、本記事のサンプル画像に使っている商品は、僕が以前デジタル作家をしていた時につくった、デジタルアートiPhoneケースです。
※現在は、写真家の活動に集中しているため、デジタルアートの新作はつくっていません。
自然光が入る窓ぎわで撮影すれば、このような写真を撮ることができます。

窓ぎわ撮影に必要なものは、こちら。
- カメラ(スマホまたは一眼レフカメラ)
- 一畳ほどのスペース
- ニトリで購入した折りたたみ簡易テーブル
- オリジナル商品
- 装飾物(100円均一で揃えてもOK)
商品撮影はスマホでもできますが、「背景をぼかしたい」「商品の質感を出したい」「ECサイトの商品写真を本格的にしたい」といった場合は、一眼カメラの方が自由度は高くなります。
その話は、この記事の後半で少しお話しするので、まずは、窓ぎわ商品撮影について解説していきます。
窓ぎわ商品撮影〜必要なもの〜
まず、窓ぎわ商品撮影に必要なものを、改めてまとめておきした。
- 自然光が入る窓ぎわ
- 一畳ほどのスペース
- ニトリで購入した折りたたみ簡易テーブル
- オリジナル商品
- 装飾物(100円均一で揃えてもOK)
- カメラ(スマホまたは一眼レフカメラ)
実際に、僕が窓ぎわで商品撮影をした流れを共有します。
自然光が入る窓ぎわ
まず、光はできるだけ自然光を使いましょう。
なぜかというと、部屋の照明やストロボを使用すると違和感が出てしまうし、ストロボはプロフォトギラファークラスでないと扱いきれないからです。
それに、商品を自然に見せるには柔らかい自然光が一番綺麗に見えます。
となると、自然光が入るポイントになると、窓ぎわが必要になります。
僕が窓ぎわ商品撮影をした環境は、次のような感じです。
・天気の良い日
・北向きの部屋
・1畳ほどのスペース
・磨りガラス
・白い半透明のレースカーテン
天候は曇りや雨より、晴れている方が自然光が入って明るくなるので、窓ぎわ商品撮影は、晴れた日に行うのがいいでしょう。
自然光を使う場合は、部屋の照明を消すのがおすすめで、自然の柔らかい光が商品の魅力をあげてくれます。
一畳ほどのスペース(小物の場合)
今回、窓ぎわ商品写真を撮影した場所は、2枚の窓がある一畳ほどのスペース。
窓枠のサイズハ「縦100cm×横幅150cm」。
そこへ「レースカーテン」を取り付けて、開けたり閉めたりして光と影を調整しながら商品写真を撮影しました。

商品の大きさにもよりますが、今回のようなスマホケース程のサイズなら、窓ぎわで商品写真の撮影が十分にできます。
服や家具など少し大きいサイズの場合は、写真に余白を入れるスペースが必要になるので、広いリビング、南向きの大きな窓がある場所が向いています。
簡易テーブル
商品を置く台として、ニトリで購入した折りたたみ式簡易テーブル「幅50cm×奥行き40cm×高さ70cm」程度のものを使いました。
テーブルの表面は、オシャレな木目調のデザインで、商品をテーブルに直置きして撮影。

ちなみに折りたたみミニテーブルは「¥3,000」あれば購入できます。
もしテーブルの表面のデザインが暗かったり商品に合わないと感じる場合は、A3サイズの背景シートをネット通販やヨドバシカメラで購入して使用します。

このA3サイズの背景シートは、10種類の柄入りで「¥2,000」以内で購入できて、小物撮影に使えるので、持っとくと便利ですよ。
商品(オリジナル商品など)
当然、窓ぎわ商品写真の撮影なので、オリジナル商品も必要です。
今回は、オリジナル商品をオンラインストアに出品するための写真を撮影する目的で話していますが、アフィリエイトでオススメする商品を撮影する場合にも使えます。
またブログのサムネイル画像の撮影にも使えて、手間をかけずに身近な場所で写真を撮ることができるので、窓ぎわ商品撮影はかなりオススメです。
装飾物(100円均一のものでも十分)
装飾物は、100円均一のものでも十分に使えます。
コストをおさえてシンプルに質の高い商品写真を撮るのが今回のテーマです。
最近の100円均一の商品は質も良く、撮影に使えるものがたくさんあります。
僕も商品撮影をするときは、100円均一の装飾物を使うことが多いんです。

もちろん、全部が100円均一のものばかりだとリアリティーが出ないので、中には本物も混ぜます。
例えば、滋賀県の琵琶湖で拾った流木を使って写真の雰囲気を出すことも。

こちらの写真のように、流木と商品以外は全て100円均一です。
スマホまたは一眼レフカメラ

商品写真の撮影はスマホでもできます。しかし先ほども話したように、
「背景をぼかしたい」
「商品の質感を出したい」
「ECサイトの商品写真を本格的にしたい」
といった場合は、一眼レフの方が自由度は上がります。
写真の自由度が上がる
最近のスマホのカメラ機能は、とても進化して綺麗な画質、擬似的な背景のボケ感を作ることもできます。とはいえ、一眼レフに比べるとその自由度には狭いもの。
そもそもセンサーが違うので、まったく別物と考えていた方がいいでしょう。
商品をどのように見せたいのか、背景をどれだけぼかしたいのか、構図、ズーム、色温度など。
一眼レフなら自由に操ることができて、商品の魅力をいくらでも上げることができるため、商品撮影には一眼レフがオススメです。
安心感が持もたれやすい
一眼レフで撮影をすると、「商品にこだわっているショップ」という安心感をもってもらえます。
フリマアプリを思い浮かべると、スマホで撮影している人が多いですが、結局「不安」だらけでトラブルも多いのが現状です。
商品を一眼レフで撮影して素材を細部まで確認できる方が、安心して商品を見てもらえます。
仕事としてのモチベーションにつながる
スマホでパッと商品を撮影するのと、一眼レフを準備して商品を撮影するのとでは気分が変わります。
スマホは、いつでもどこでも簡単に写真が撮れるので効率は良いですが、仕事へのモチベーションが今ひとつ上がりません。
なんか、普段と同じ流れで撮っているように感じて、僕にはメリハリがつけれないんです。
一眼レフの場合は、レンズを取り付けて光を調整し、商品の魅力を最大限に引き出すために工夫します。
多少準備には時間が掛かりますが、「自分の商品を魅力的に撮影する」というモチベーションにも繋がります。
窓ぎわ商品撮影〜自然光の当て方〜
窓ぎわ商品撮影するための、自然光の当て方についてお話しします。
まず、光の当て方には大きく分けて、4つの角度があります。
- 順光
- 半逆光
- 逆光
- サイド光
順光
「順光」は、撮る側の後ろから光が当たる状態。つまり、商品の前方から自然光が当たる状態です。

順光は、商品の正面に光が当たって明るく撮ることができ、色が素直に出るという特徴があります。
ただし、順光は立体感がなく「のっぺり」した写真になりやすく、おしゃれな写真にするにはあまり向いていません。主に、記念写真や子供の姿を残す記録写真に向いています。
商品写真に使う場合は、1枚目のサンプルではなく、質感を見てもらいたい写真で使うといいでしょう。
半逆光
「半逆光」は、撮る側から見て斜め45度前方(左右どちらでも良い)から太陽の光が当たる状態。つまり、商品の斜め後ろから自然光が当たる状態をいいます。

半逆光の特徴は、商品の立体感が出せるので、商品の散布写真1枚目(メインになる写真)のでインパクトをつけたい場合によく使われます。
半逆光は、人物を被写体にしたポートレート撮影にも向いていて、表現の幅が広がります。
逆光
「逆光」は、撮る側から見て真正面から太陽の光が当たる状態。つまり、商品(被写体)の真後ろから自然光が当たる状態です。

逆光は、商品の背景が明るくなり正面が影になるので、商品の撮影には向いていませんが、これも複数枚のサンプル画像を公開する際のイメージ写真として載せると、おしゃれに見せることができます。
逆光は、ポートレート撮影で「エモい写真」や「シネマティック写真」を撮る場合には効果的です。
被写体の顔が影になることで、静けさを感じ、そこにストーリーを想像してしまいます。
例えば、こちらの記事に使っている写真のような感じです。
サイド光
サイド光は撮る側から見て、真横(左右どちらでも良い)から太陽の光が当たる状態。商品から見ても真横から光が当たる状態になります。

サイド光の特徴は、被写体の半分に影が出て半分に光が当たるため、立体感のあるアートな写真を撮るのに効果的です。
商品をサイド光で撮ると、商品のデザインや色のバランスが取りにくくなるため、逆光と同じで、商品写真の撮影にはあまり使いません。
もちろん、数枚のサンプル画像の中で、シチュエーションの一つとして使う分には問題ないです。
撮影時は部屋の照明を消す
自然光を活かした窓ぎわ商品撮影をする際は、部屋の照明を消して撮ることをおすすめします。
その理由は、自然光の効果を十分に使うことがでるし、一眼レフカメラで撮影する際に、適切な明るさ設定ができるからです。
もし、部屋の照明をつけたまま窓ぎわ商品写真の撮影をした場合、カメラが「部屋の電気の色に合わせればいいの?自然の色に合わせればいいの?どっち?」と迷って、不自然な色味になってしまいます。
あと半逆光で撮影をして「影が強すぎる」と感じた場合は、自然光が当たる対角線上に白い画用紙や白い布を置区ことで影をやわらかく演出できます。

装飾のしすぎには注意
商品撮影する場合、写真をおしゃれに見せたいがために、装飾しすぎてしまうこともよくあります。
あくまでも見てほしいのは『商品』。
装飾をしすぎてしまうと、視界に入ってくる情報が多くなって、どれがメインの商品なのか何を見てほしいのかがわからなくなってしまいます。
では装飾しすぎた写真と、シンプルに装飾した写真を見比べてみましょう。
【装飾しすぎた商品写真】

商品がデジタルアートのスマホケースで、カラフルでわかりやすいですが、写真の中がごちゃごちゃして、目線がばらけてしまいます。
【シンプルに装飾した商品写真】

メインが中央のiPhoneケースだとすぐに認識できて、目線も商品に集中できます。
この商品を際立たせるために装飾をすることを『スタイリング』と言い、このスタイリングを身につければ、今より商品を魅力的に見せることができます。
このように、シンプルな装飾で商品写真を撮れば、開いたスペースに商品説明やロゴを入れることができます。

最後に
今回の「窓ぎわ商品撮影」についてイメージできただでしょうか?
商品撮影に必要なもの。商品撮影の時の光の当て方。撮影時は自然光だけを使って部屋の照明は消す。装飾のしすぎには注意が必要。と話してきました。
そしてこれも重要なことですが、使うカメラはスマホではなく一眼レフカメラをおすすめします。
その理由は、背景のボケ感や構図の自由度がスマホに比べて高くなるからです。
「一眼レフなんて高額で買えない」と言いたい気持ちもわかります。
最近では、一眼レフを購入しないくても使える方法があります。それは、カメラレンタルサービスです。
それについては、また別の記事にまとめますので、今は窓ぎわ商品撮影をスマホで試してみてください。
