エモい写真 写真家リョウ

エモい写真の撮り方。構図を意識してストーリー性を感じるエモい写真にする方法を公開

最近よく聞く「エモい写真」。

「エモい」とは、感情が揺れ動かされた状態を表した言葉で、20代〜30代を中心に使われるようになった言葉。

流行というものはとても早く、インスタ映えという言葉も古く感じるようになりました。

今では、人の心を惹きつける「エモい写真」が人気を集め、エモ写真家もどんどん増えてきています。

今回は、そんなエモい写真の撮り方についてまとめましたので、ぜひ参考にしてエモい写真を撮ってみてください。

エモい写真とはどんな写真?

エモい写真は、光と影のメリハリがあり映画やドラマのようにストーリーを想像させて、心を揺れ動かす効果がある写真。

そんなエモい写真は、インスタ映えのようにファーストインパクトがある写真と比べて、ストーリー性があって何度も見返したくなる写真です。

つまり、人の心を揺れ動かすエモーショナルな写真、それが「エモい写真」です。

エモい写真の撮り方

まず「エモい写真の撮り方」ですが、自身がカメラのファインダーをのぞいて「今とても心が揺さぶられる」と感じた瞬間を撮ればいいのです。

その時感じた瞬間を撮ることで、写真の中にストーリーを想像させる効果をつくることができます。

ですが、そんな漠然とした説明をしてもエモい写真を撮るのは難しいので、僕がいつもエモい写真を撮る時に意識していることをお伝えしますね。

ちなみに、エモい写真を撮る場合は「50mm」か「85mm」などの単焦点レンズがおすすめです。

とくに「85mm単焦点レンズ」はモデルにも喜んでもらえる綺麗な写真が撮れるので、下記の記事を参考にしてみてください。

85mm単焦点レンズ | モデルも喜ぶポートレート撮影で魅力のある写真が撮れるレンズはこれ!

話を戻して、僕がいつもエモい写真を撮るときに意識していることは、次の3つ。

  • ストーリーが見えてきそうな構図を意識する
  • 光の当たり方(影の作り方)を読む
  • 映画のような質感に加工する

ストーリが見えてきそうな構図を意識する

エモい写真撮る時に意識していることは、ストーリーが想像できそうな構図を意識して撮影することです。

構図とは、写真の中に被写体をどこに配置して背景や余白をどう入れるのかなど、絵や写真全体のバランスを考えて作品を制作していくこと。

その構図には次のような種類があります。

  • 黄金比
  • 白銀比
  • 青銅比
  • 三分割構図
  • 日の丸構図

など、それに当てはめていく事で写真の中のバランスが良くなって、質の高い写真をつくることができます。

この『構図』を普段から意識することで、よりエモい写真を撮ることができて感情を揺さぶられる写真になります。

とくにおすすめの構図は「三分割構図」です。

「三分割構図」は瞬時にイメージしやすいく、ファインダー、あるいはスマートフォンの画面の縦横を三分割にするだけで良いので、これから写真を始めようと思う人もすぐに覚えてもらえます。

構図を意識してストーリー性のある写真を撮る方法については、こちらの記事で詳しく話しているので、ぜひ参考に読んでみてください。

ポートレートで魅力的な構図と単焦点レンズで喜ばれる写真の撮り方。

光の当たり方(影の作り方)を読む

フォトグラファー(Photographer)とは、ギリシャ語で『光を操る人』と言う意味があり、光を上手に使うことが写真上達にも繋がります

心を揺さぶられる『エモい写真』を撮るには、光の当たり方にも意識してみてください。

エモい世界を写真にする場合、クリックオンストロボや照明を使うよりも自然光を使う方が効果的です。

エモい写真 写真家リョウ

とくに、夕日の光で撮る写真は人物の感情を表現しやすく、撮られる人もリラックスできて表現しやすくなります

夕日が当たっている時に、ただ下を向いてもらうだけでも感情が見えてきます。

エモい写真 写真家リョウ
[ Model 海国りんさん(@mikunirin_)]

あえて逆光を使ってシルエットで撮っても、エモい世界を演出できて感情を揺さぶられる写真を撮ることができますよ。

カメラの設定は、表情がほんのりと見えるか見えないかくらい暗めにして何回か試し撮影しながら決めていきます。

上手く撮れたと思ったら、あとはLightroomでオールドフィルム調にレタッチすれば、さらにエモい写真になりますよ。

映画のような質感に加工する

最近のカメラ機能がどんどん進化して、色調、コントラスト、明るさなど、とても綺麗に撮ることができるようになってきました。

ただ僕は、どんな写真も綺麗につくればいいというものではないと考えています。

その理由は、少しノイズが入ったオールドフィルム調の写真の方がレトロで懐かしく、おしゃれに飾れる写真になるからです。

僕の写真はどちらかというと、古びた写真をイメージして作ります。

例えば、オールドフィルム調に加工したこのような写真。

古びた映画のフィルムのような写真に加工したり。

風景写真の場合はこのような感じになります。

このような質感の写真に加工する時は、Adobe社の「Photoshop」だけを使って制作しています。

上記のような写真に加工する方法は「シネマティックな質感に加工する方法」の記事で解説しているので、ぜひ読んでみてください。

【Photoshop写真加工術】撮影した写真をシネマティックな質感に加工する方法を公開!

「エモい」ってどう言う意味

ここまでエモい写真の撮り方について話してきましたが、そもそも「エモい」ってどう言う意味なのでしょう。

当記事の冒頭でも話したように「エモい」は、感情が揺れ動かされた状態を表した言葉で、20代〜30代を中心に使われるようになった言葉なんですね。

その「エモい」の語源は、エモーショナル(emotional)からきていていると言われています。

エモーショナルとは、感情的、情緒的、感動的のように「感情」を表している言葉。

そう言ったことを考えると、現在僕が撮影しているシネマティック写真も「エモい写真」に入れてもイイと考えています。


[ Model Tomomiさん(@ikatomomi)]

シネマティック写真とは

現在僕が撮影しているシネマティック写真は、映画のワンシーンのように心にひびくストーリー性のある写真のこと

そのシネマティック写真には次の3つの要素が入っているんです。

  • ドラマのようにストーリーが想像できる構図
  • 映画の質感(オールドフィルム調)にレタッチした写真
  • 撮影した背景(過程)がイメージできるタイトルと解説

少し簡単に説明をすると、日常でよく見る街の風景を撮る時に、カメラを向けた先の風景の中にいる人たちが、次に何をしようとしているのかをイメージしながら撮影する。

未来をイメージして撮影をすることで、被写体を構図のどこに置くとストーリーが想像できるのかを考えながら撮ります。

楽しかった1日の余韻に浸って歩く人

友達と買い物をして帰宅するために駅に向かうシーン(想像)ですが、人ごみを避けて都会の裏道でゆっくり友達と話しながら帰りたそうな感じに見えてきました。

ポイントは、人物を遠くに置いて後ろ姿を狙いゴチャッっとした風景を撮ることで「帰宅感」を表現しています。

エモい写真 写真家リョウ

寂しく1日が終わろうとしている休憩室

この場所は、奈良の平城宮跡歴史公園の休憩室。

外からガラス越しに休憩室の中を撮影した写真です。

誰もいなくなった休憩室。夕日が反射したガラスに撮って、1日の仕事を終えた感を表現してみました。

エモい写真 写真家リョウ

このように何気ない日常的な風景を撮影して、その写真をLightroomを使って映画のような質感にレタッチします。

そうすることでその写真が、さらにストーリーを想像させて心を揺さぶってくれる写真へと進化します。

こうして完成した写真を僕は「シネマティック写真」と呼んでいます。

その他にも仕事の帰りに見た秋の夕暮れ時も、空気が澄んでいて芸術的でストーリーを感じる写真を撮影することもあります。

【芸術的夕暮れ写真】秋空は空気が澄んでいるから絵画のような美しい夕暮れ写真が撮れる

スナップ写真でエモい写真を撮る

感情を揺さぶられると言う意味もあるエモい写真は人物写真だけではなく、日常的な風景写真でもエモい写真を撮ることができます

エモい 風景写真

エモい 風景写真

エモい 風景写真

エモい 風景写真

こんな感じに人物がいなくても、

「懐かしい」

「心が和む」

「この場所に行きたい」

と言うように、心が動かされることがエモい写真というものなんですね。

人はストーリーを感じるものに興味をもつもの

ここまでエモい写真と構図や光について話してきましたが、そもそもなぜ「エモい写真」に感情を揺さぶられるのでしょうか。

それは、人はストーリーを感じるものに興味をもついきものだからです。

たとえば、下記のような人物のシルエット写真。

エモい写真の撮り方

こちらの写真を紹介するときに、

「シルエットの写真を撮りました」

と説明するよりも、

「幻想的なエモい夕日の写真を撮ることをイメージしていたので、16:00から撮影をスタートしました。空が晴れていたこともあり、予想以上の幻想的な夕日だったのでモデルの方に夕日に背を向けてもらって、急いでイメージの合う撮影ポイントへ向かい、シネマティックなシルエットを撮りました」

と書いた方がその時の状況をイメージしやすく、その撮影した写真の背景を想像してその写真に『期待感』や『共感』が生まれて興味を持ってもらえるんです。

たとえば、ニューヨークが生んだ写真家ソール・ライターの写真を見ると、その『期待感』と言うものを感じることができます。

永遠のソール・ライター | 伝説の写真家が遺した1冊の写真集に込めた想いとは

SNSの投稿はストーリー性を出す

いくらエモい写真を投稿したからと言っても、ただ載せるだけでは見ている人からすればただの写真にしか思われません。

「へー、、、すごい」だけで終わってしまって、『いいね』はしてくれてもフォローやサイトへ訪れるまではつながらないんです。

SNSのアカウントに価値をつくるためには、そのアカウント全体にストーリーを感じる投稿をしていくことが重要なんですね。

先程のように「撮ってみました」の一言では、ストーリーを伝えることができません。

  • いつ
  • どこで
  • 誰と
  • 何を撮って
  • 何を感じたのか

を意識してコメントを書くだけでも、興味を持ってもらえます。

ただし、ストーリー性のある内容を入れて投稿したからといって、フォロワーが急激に増えるわけではありません。

大切なのは、ストーリーを感じる投稿を続けていくことなんです。

未来に期待させる

SNSの投稿で成功している人、いわゆるインフルエンサーの方の投稿を見ていると、ストーリー性があり未来に期待させる投稿が多いことがわかります。

「今日は〇〇でお茶をしました」

「前から行ってみたかった場所、〇〇へ旅をしてきました」

など、出発してから巡った場所、おすすめのものなどを上手に入れながら投稿しています。

そうした投稿を続けているとフォロワーから、

「次はどんな場所で何を進めてくれるんだろう」

「自分もこんな人生を過ごしい」

と未来に期待を持たせているんです。

写真も同じで上手に撮れた写真を投稿する場合、

「なぜその場所で撮影したのか」

「撮影した感想はどうだったのか」

と言う文章を書くことで、写真の中にストーリーが見えてきてそこから、

「次はどんな写真をアップするのだろう」

「自分もこんな写真を撮りたい」

と未来に期待をもたせることができます。

最後に

ここまで『エモい写真』を撮るための構図や光の使い方について話してきましたが、いかがだったでしょうか。

構図や光を意識してエモい写真を撮って、さらに未来を期待させるようなストーリを載せればもっと価値のある写真になります。

おまけ

おまけに、先日僕が撮影した写真を紹介します。

現在企画している、モデル、着付け師、シネマチック写真のコラボ撮影のための打ち合わせで、大阪へ行った時の写真です。

大阪に入ったのは夕方でした。

車で走っていると、自分の好きな河川敷と鉄橋と夕日がとても良い感じのバランスだったので、車を止めて写真を撮りました。

実は、打ち合わせに向かう前にカメラを持って行こうか悩んだんですけど、

「もしかしたら今日の天気だと良い夕日が撮れるかも」

と思い、カメラを持って自宅を出ました。

幻想的な瞬間っていつ、どこで撮れるかわからないですよね。

これからも出かけるときは、カメラを持って出かけるようにします。

もしかすると、思ってもないような幻想的な世界が撮れるかもしれませんね。

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