【撮影記録vol.20】京都北山で雨の日のシネマティック写真を撮る

2024年に入って、久しぶりに作品撮りをしました。モデルさんと作品撮りをするのは、2023年11月以来ではないでしょうか。

現在では「リョウさんの写真が好きだ」と言ってくれる人も増えて、仕事にもつながっています。

例えば、以前にも当サイトで紹介した【撮影記録vol.19】の記事のように、外部写真撮影サイトからの依頼もあります。

今回の作品撮りのテーマは、アパレル撮影を意識した写真でさらに僕らしい世界を掛け合わせた作品撮りです。

モデルは現役大学生の『Chisa』さん

今回の作品撮りのモデルになってくれたのは、現役の大学生『Chisa』さん。

大学のサークルで演劇役者をしていて、2023年に当サイトの『作品モデル募集』を見て応募してくれた方なんです。

初めてChisaさんと作品撮りをしたのは、2023年11月の大阪淀川河川敷でした。

その時の記事がこちらです。

小柄で可愛らしいという印象ですが、作品撮りが始まると一瞬で演技モードに切り替わるところに役者らしさを感じます。

そんな演技派のモデルChisaさんと、京都北山の鴨川沿いで【雨の日×シネマティック×アパレル撮影風】を掛け合わせた作品撮りをしてきました。

作品撮りのテーマは「アパレル撮影」

僕はこれまでに企業へアピールするための写真撮影をしたことがほとんどなく、アート作品としての作品撮りばかりだったんです。

例えば、僕のポートフォリオサイトで公開している写真のように、アートを意識した写真が多いかと思います。

写真家リョウのポートフォリオサイト
引用元 : アート写真家リョウのポートフォリオサイト

どうしてアートな写真を意識しているのかというと、アート活動をしていたスキルを活かしたかったこと、『写真家』という大きな市場の中で差別化をするためなんですね。

だけど『アート写真家』に固執しすぎて、見るには良いのですが実際に「アートな写真撮影をお願いしたい」とまでいかないことが多かったんです。

そんなこともあって、今回の作品撮りテーマを『アパレル撮影風』に決めて、アパレル写真とアート写真の違いを研究することにしました。

撮影した写真を公開

と言うことで、今回『アパレル撮影風』を意識した写真を見てください。

写真業界の市場で差別化をするために、僕の得意な『雨の日』と『シネマティック』の要素を入れています。


【写真①】
京都北山で作品撮り

僕の中でのアパレル撮影の基本イメージは、ファッションの全体のバランスをわかりやすく撮ること。

本来は衣装の模様や質感も意識したかったのですが、できるだけ自然の光の中で撮りたかったため、今回は衣装のバランスのみに集中しています。


【写真②】
京都北山で作品撮り

衣装の質感を意識していないとは言っても、さりげなくアウターの裏地を見せたり、手で持ち上げて生地の薄さを強調したり。


【写真③】
京都北山で作品撮り

時にはブーツとスカートのバランスをアピールしたり。

ここまで近づくと、スカートの生地や模様が少しわかるでしょう。


【写真④】
京都北山で作品撮り

少し遠目で見て、雨の日にこの衣装で出かけるならどんな組み合わせがオシャレに見えるのかをイメージしたり。

赤い傘をさしてメリハリのあるファッションをアピール。

僕は雨の日の作品撮りでは、よく赤い傘をさしてもらうことが多いんです。

その理由は、僕が憧れているニューヨークが生んだ伝説の写真家ソール・ライターに影響されているからです。

雨の日の写真、赤い傘の写真、アートに感じる写真、シネマティック写真、僕がテーマにしている写真は、全て写真家ソール・ライターの影響ななんですね。


【写真⑤】
京都北山で作品撮り

時には手元にズームして、アクセサリーをさりげなく見せる構図で撮ったり。


【写真⑥】
京都北山で作品撮り

このアングルは僕の好きなアングルで、ブーツを見せたい時によく使います。

階段のように段差がある場所や、坂になっている場所で使うと効果的です。

このアングルの場合、モデルの目線は体と逆の方を向いてもらうことで首元が伸びて「シュッ」と見えます。


【写真⑦】
京都北山で作品撮り

このような構図をアパレル雑誌で見た記憶があって、このアングルもブーツをアピールしたい時に使うと効果的かなと。


【写真⑧】
京都北山で作品撮り

ラストは衣装の全体のバランスを意識した写真。

アウターのポケットに手を入れて少し左右に広げてもらうだけで、アパレル撮影っぽさがでました。


こうして自分なりにイメージしたアパレル風撮影を、モデルChisaさんの表現力と合わせて作っていきました。

モデルと共に価値のあるシネマティック写真を撮る』これが僕の作品撮りの理念。

そして今回のアパレル撮影風写真にも、僕らしい「ほんのり暗めで映画のワンシーンのような写真」を意識してみました。

このように全てを掛け合わせることで『アート写真家リョウ』らしい、他の人には撮ることができないオリジナリティーのある写真になるんです。

もちろん、僕一人のアイデアでは作ることができない世界観です。

これまでに14名のモデルの方と作品撮りをしてきましたが、どのモデルさんも独自の表現力をもっています。

もしかすると僕は、モデルさんに恵まれているのかもしれませんね。

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