雨の日は少し憂鬱 | 雨の写真をドラマチックに変えて楽しく過ごす

「今日は雨」と聞くと、少し憂鬱になってしまうのはなぜだろう?

・傘をさして外に出るのが面倒
・服や靴が濡れてしまうのが嫌
・ジトジト感が不快に感じる

そういった理由で、雨の日になると憂鬱になる人も多いのではないだろうか。

だけど、雨の日を撮り歩く写真家の僕は「今日は雨」と聞くと嬉しくなってくる。

なぜなら、雨の日だから美しくて心が揺さぶられる写真を撮ることができるからだ。

もし、今あなたが雨の日をネガティブに感じているのなら、一度カメラ(一眼レフでもスマホでも)を持って写真を撮り歩いてみてほしい。

雨の日が、あなたの写真に新しいドラマを生んでくれるだろう。

雨の日に広がる美しい光景

雨の日の街や自然には、晴れた日には見られない特別な表情がある。

例えば、雨で濡れた地面や建物が独特の光を放ったり、雨粒が反射する光や路面にできる水たまりに映り込む街の様子。

さらには、葉っぱや花びらに付いた小さな水滴など。普段は見過ごしてしまうような世界が、雨の日だから発見することができる

また、雨の日特有の光の柔らかさも、雨の日に写真を撮る魅力のひとつだろう。

太陽が雲に覆われることで光が拡散され、柔らかく落ち着いた雰囲気を作り出す。

この柔らかい光は、被写体の輪郭を優しく際立たせ、陰影が穏やかになるため、ポートレート写真にドラマが生まれる。

音と共に歩くリズム

雨の日に撮影をしていると、普段の喧騒とは違う静けさを感じるだろう。

雨音が街の音をかき消し、しっとりとした空気が流れる中、カメラを構えて歩くと、いつもとは異なるリズムで風景に向き合うことができる。

この『雨音』が持つ心地よい静寂は、被写体との距離を縮め、集中力を高めてくれるように感じるのは、雨の日に写真を撮ることが多い僕だから伝えれる魅力でもある。

そして、傘を差しながらの撮影には少し手間がかかるかもしれないが、その分、何気ない日常が特別に感じられる。

雨の中でカメラを構えて歩くことで、あなた自身の感覚も研ぎ澄まされ、いつも見慣れた風景が新しい表情を見せてくれる瞬間に気づくことができるだろう。

雨の日ならではの被写体探し

雨の日には、写真を撮る上での新しい被写体を見つける楽しさもある。

例えば、雨に濡れた花や植物は、しっとりとした質感が引き立ち美しく映り、水滴がついた花びらや葉から滴り落ちる雨の雫も、雨の日ならではの魅力と言える。

木の枝に付いた雨の雫

また、雨傘をさして歩く人々の姿や、街にできた大きな水たまりに映る風景も興味深い被写体となる。

特に、都市の夜景が水たまりに反射する様子は、幻想的でアートのような一枚が撮れることも多い。

雨の日がくれる新しい視点

雨の日の写真撮影を通して、ただ憂鬱に感じていた雨の風景が、新たなインスピレーションになると気づくだろう。

写真を撮ることで、雨の日が持つしっとりとした美しさに目を向ける機会が増え、日常の何気ない瞬間が特別なものに感じられるはずだ。

僕自身、雨の日に撮った写真の中で、思いがけない一枚に出会ったことが何度もあり、それを1冊のフォトブックにした。

雨粒の光や、濡れた街の質感が創り出すアートのような風景。憂鬱をアートに変える瞬間を、ぜひカメラを通して感じてみてほしい。

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