こんにちは、アート×写真家リョウ(@ryo_creativephoto)です。
アート×写真家として始めての写真作品集「RAINY DAY」が、2023年4月6日からオンラインショップ「STORES」で販売することになりました。
雨の日作品集「RAINY DAY」は、しとしと降る雨の日に撮り歩きをして、僕自身が心がリラックスすることができた風景を撮影した写真を集めた作品集。
今回はその作品集の制作秘話と「RAINY DAY」が完成するストーリーを話したいと思います。
今回の記事で、僕の雨の日の写真に少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです。
目次
作品集の制作期間は5日
画像 : 写真作品集「RAINY DAY Vol.01」の表紙
雨の日作品集「RAINY DAY」は、B5縦長サイズ / 40P / ¥4,200(税込み・送料込み)。
正直、僕自身も「¥4,200は高い」って思います。なぜなら僕は有名な写真家ではないので。
本来なら「¥1,500〜¥2,000」あたりで価格を設定したかったのですが、写真家として販売するならその価格では写真業界の価値を下げてしまう恐れがあります。
趣味で写真を撮って知人に渡すのが目的なら「¥1,000」でもいいかもしれません。
だけど僕は、本格的な写真家を目指して活動をしているので、それなりの価値を感じてほしいかったんです。
「制作期間が5日」と言っても、これまでに撮った写真を集めて作品集に入れる写真を選定し、冊子にデザインする制作期間が5日なだけで、これまで写真を撮り歩きしながら研究して身につけた写真撮影のスキルを入れると約4年掛かった作品集なんです。
写真家になるために機材を購入して、技術習得のために写真撮り歩きをして研究した時間が詰まっています。
理屈っぽく聞こえるかもしれませんが、芸術家というものはこれまで経験してきた制作活動が自分の価値になるので、相場と考えるより、自分の価値をどれだけ感じてもらえるのかが大切だと考えています。
僕は、2019年から本格的に「アート×写真家」としての活動を始めました。そして作品集「RAINY DAY」が完成するまでに4年分の経験が詰まっています。
一眼レフやレンズを購入した費用、撮り歩きをするときにかかる交通費、レタッチをする時にかかる電気代や時間など。
もっと言えば、グラフィックのスキルや作品集に書く文章のスキルを入れると、僕の作品には「約7年の経験」が詰まっています。
こうして僕は現在、デジタルアート作家と写真家を掛け合わせた「アート×写真家」の道を歩くことができました。
雨の日が嫌いな人が多い
雨の日になると嫌な気分になって、「雨の日は嫌い」と言う人が僕の周りにはたくさんいます。
その原因は医学的にも証明されていることなんですけど、雨の日になると体にかかる気圧が低下しそれが原因で脳が膨張して、その膨張した脳が神経を刺激して炎症を起こし頭痛になる。というのが原因の1つだそうです。
だけど一方では、雨の音には心をリラックスさせる効果もあるんです。
雨にはリラックス効果がある
とくに、「しとしと降る雨の音」には心を落ち着かせたり集中力をアップさせる効果があります。
あなたも一度「しとしと降る雨の音」を聞いてみてください。優しい雨のリズムに脳が刺激されて、集中力が上がったり心が落ち着いてくるのを感じるはずです。
医学的にも、雨の音には脳波をα波(アルファー波)にする効果があると言われています。α波(アルファー波)とは、集中力やリラックスするときに出てくる脳波のこと。
こちらにYouTubeで見つけた心が落ち着く雨の音の動画をシェアしておくので、一度聞いてみてください。
このように、雨の音を聞いて心をリラックスさせるために、雨の日の写真撮り歩きを始めたんです。
雨のリズムは自然のゆらぎがあって、人の心を落ち着かせるリズム「1/fゆらぎ」があります。
僕は音楽医療などに関わったことはありませんが、過去に作曲をしていたこともあって、2006年に「1/fゆらぎ」を意識したオリジナル・ヒーリング曲を作ったことがあります。
先日、たまたまそのような曲を作ったことを思い出して、その曲を聴きながら作品集「RAINY DAY」を制作していると、すごく集中力が上がったので、その曲を僕のYouTubeチャンネルにアップしました。
よければ、しとしと降る雨の日にその曲を聴いてみてください。
雨の日の景色は伝わりやすい
雨の効果は音を聞いたり触れたりするだけではなく、視覚的にも効果を感じることができるんです。
たとえば今回の作品集「RAINY DAY」を見ると、雨の日は反射する光が弱くなるため、色味、輪郭、コントラストが見えやすくなります。
そうすると、晴れの日の光を強調したエモい写真よりも、シネマティックで心に伝わりやすい写真になるんですね。
晴れの日に光を入れた人物の写真と雨の日に撮った人物写真を比べてみると、その違いがわかります。
こちらが晴れた夕日に、逆光で人物を撮った写真。
モデル : 海国りんさん
そしてこちらが雨の日に、弱くなった反射する光の中で人物を撮った写真です。
モデル : 葵まりあさん
光が強い写真は「エモい写真」になりますが、雨の日に、弱い光の中で撮影した写真は「シネマティック」で、色もコントラストも認識できて、ストーリーが想像できそうな写真になります。
もしあなたがポートレート撮影をするときに、雨が降ってモチベーションが上がらないと感じたら、次のように思ってください。
「いつもより心にひびくシネマティックな写真をとるチャンス」だと。
雨の日に魅力的な写真を撮る方法については、僕がこれまでに雨の日のポートレート撮影で見つけた撮り方を参考にしてみてください。
僕は雨の日が嫌いだった
僕は小学生の頃、雨の日になると外に出るのが嫌で、友達に誘われても外に出ずに家にこもっていた記憶があります。
当時の僕は雨がとても嫌いでしたが、それには理由があるんです。
僕は落ち着きがない性格のため、普段から怪我をしたり、何かトラブルを起こことが多い子供でした。
そんな僕が小学生になる前に、家族で海に行った時のことです。
午前中は天気が良く、父と砂遊びをしたりビーチボールで遊んでいました。ところが午後になるにつれて、だんだん空が薄暗くなり、突然、激しい雨が降り始めたんです。ゲリラ豪雨ってやつです。
砂浜にいた人たちは慌てて海の家に向かって走り、僕も両親も急いで荷物をまとめて近くにある海の家へと走りました。
だけど僕にとって、その大雨がシャワーのように感じて楽しくなり、海の家の玄関先でビショビショになりなが遊んでいたんです。
その瞬間、目の前に突然大きな光が落ちてきたんです。そう、雷です。僕の記憶では、雷が落ちた場所まで10mもなかったと思います。
当然僕はショックで大泣きし、体の震えが止まりませんでした。
その日以降、雨が降ると「また目の前に雷が落ちてくる」という恐怖心があり、家にこもるようになったんです。
正直、雷の音を聞くと今でも怖くて震える時があります。
写真を撮るようになって気づいた雨の魅力
そんな怖い経験をした僕ですが、写真家になって少しは雨の日の恐怖心を克服することができました。
それは本格的に写真家を目指すと決めて、初めてモデルさんとポートレート撮影をした時でした。
撮影当日は残念ながら雨で、撮影をキャンセルしようかとも考えましたが、僕の都合でモデルさんのスケジュールに穴を開けてしまうことはできません。そう思った僕は、雨でもポートレート撮影をすることに決めました。
雨の日にポートレート撮影をしていくうちに、自分が撮影した雨の中のモデルさんがとても自然で映画のワンシーンのような写真に見えたんです。その時、撮影した写真がこちら。
モデル : 福満香織さん
雨の日になると、反射する光が弱くなって景色が見やすくため、感情が表現しやすく見る人にも伝わりやすくなるんです。
その魅力を知ったことで、長年、怖くて嫌いだった雨の日を克服することができました。今では「しとしと降る雨の日」になると写真を撮り歩きに行きたくなるほどです。
こうして嫌いだった雨の魅力を知ることができたことで、初の作品集「RAINY DAY」をつくることにしました。
タイトルも僕が一番伝えたい「雨の日」を英語にした「RAINY DAY」というストレートなタイトル。
ぜひ僕の雨の日の世界を視覚で感じて、雨の日のストーリーを想像する楽しみを味わってください。
体調を崩しやす雨の日ですが、心がリラックスする効果、集中力が上がる効果を感じることができれば、雨の日を楽しく過ごすことができますよ。
作品集「RAINY DAY」Vol.1
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