写真家にとってポートフォリオサイトは、差別化するためにとても重要なもの。
使い方によっては、SNS以上に強い営業ツールにもなる。
ポートフォリオサイトの一番のメリットは、24時間365日休まずに営業してくれているのと同じと言えるだろう。
今回は『写真家がポートフォリオサイトをもつべき理由』について話したいと思う。
目次
ポートフォリオサイトとは
そもそも『ポートフォリオサイト』とは何なのか。
ポートフォリオサイトとは、写真家、芸術家、デザイナーなどが、自身で作成した作品を企業やユーザーに向けてアピールするためのサイト。
例えば、『作品、コンセプト、実績、経歴、お問い合わせ先』などをまとめた、仕事につなげるためのサイトである。
ポートフォリオサイトの事例
例えば、僕のポートフォリオサイト『Art Photo RYO』を参考に見てみよう。
トップページは、自分らしい世界観を画面いっぱいに出した、静けさをテーマにしたモノクロ写真が入口となっている。

そして下へスクロールをすると、僕が撮影した写真の一覧が出てくる。

まず自分が一番見てほしいモノクロ写真と風景写真から始まって、人物は新しく撮影した順番に更新している。
本来トップページは、カテゴリー別に表示する方が良いと言われているが、僕の場合、撮影頻度が多くないので新着順に更新している。
更新頻度は3ヶ月に1回を目安にしているが、撮影頻度が多い時期は、1ヶ月1回の更新になることもある。
ポートフォリオの更新頻度
ポートフォリオの更新頻度の目安は『月に1回』が理想だが、活動状況によって更新が遅くなる場合もあるので、あまり気にしなくても問題ない。
ポートフォリオサイトは“数よりも質が大切”で、なんでもかんでも写真を公開するのではなく、こだわって作った写真を公開すること。
自分らしい世界観を崩さずに、まとまりのあるサイト設計が求められる。
ポートフォリオサイトは強い営業ツール
「クリエイティブ系の仕事をするなら必須」と言われるほど、重要なポートフォリオサイト。
リアルな営業も必要だけど、中には、僕のように営業が苦手な人もいるだろう。
そんな時、ポートフォリオサイトがあれば、ある程度は営業のカバーができる。
『24時間365日』営業してるのと同じ
ポートフォリオサイトをもつメリットは、24時間365日休むことなく世界中の人に作品を見てもらえるところ。
SEOを意識した設計にしておけば、仕事のために写真家を探している人に検索で見つけてもらうこともできる。
つまり、休まず世界中に営業として使える強いツールになる。
もちろん、ポートフォリオサイトの設計次第にはなるが、持っている人と持っていない人とでは、持っている人の方が圧倒的に有利になる。
クライアントさんに寄り添った営業ツール
営業先のクライアントさんにとっても、ポートフォリオサイトが観れるのは助かるだろう。
例えば、飛び込みで営業に行くと、相手から「まずポートフォリオサイトのURLを送っといて」と言われることも多い。
それは、当然のことだろう。
訪れた時間によっては相手には忙しい時間かもしれないのに、自分のことばかり考えて作品集を出されたら迷惑でしかない。
そんな場合は、ポートフォリオサイトのQRコードを載せた名刺を渡しておけば、空いた時間にじっくりと作品を見てもらえる。
5分もあれば挨拶はできるし、名刺を渡しておけば「おしゃれな名刺だなぁ。どんな写真を撮ってるか見てみよう」となる。
ポートフォリオサイトで自分らしい世界観をアピール
ポートフォリオサイトで大切なのは、独自性のある世界観を演出すること。
例えば、僕のポートフォリオサイトは、『静けさ』をテーマにした写真のため、ほんのり暗めの表情をした人物写真ばかり。
それに、メインとして『静けさを感じるモノクロ写真』を前面に押しているため、入口となるトップカバー画像には、モノクロ写真を一面に使っている。

このように、独自の世界観を作ることが求められる。それが、ポートフォリオサイトの役割である。
Link▶︎写真作家リョウのポートフォリオサイト
SNSでは伝えきれない『独自の世界観』
自分らしい写真をアピールしたい場合、SNSだと伝えきれない部分がある。
例えば、タイムライン形式のSNSだと、投稿してもすぐに埋もれてしまうし、140文字では伝えきれない想いもあるだろう。
InstagramやThreadsだと長文はかけるが、SNSは基本的に流し見されるので、しっかりと文章を読む人は少ない。
なぜなら、SNSはフォロワーとの交流を目的としたツールだからだ。
特別感を味わってもらうためにSNSを活用することには価値がある。
だけど、独自性をアピールしたいのなら、ポートフォリオサイトが向いている。
「わざわざポートフォリオサイトをつくるのは手間がかかる」
「最近はSNSがあるしそれを活用すればいいんじゃない?」
と思うかもしれないが、SNSとポートフォリオサイトでは作品の伝え方が変わってくる。
SNSは、レイアウトが決められているので、オリジナリティーのあるレイアウトを作ることができない。
それに、公開した写真はどんどん埋もれてしまうので、じっくりと写真の魅力を伝えることができない。
SNSは交流することが目的
SNSは作品をアピールするというより、フォロワーとの交流を目的とした使い方が効果的なツールになる。
SNSにはSNSに向いてる使い方があって、メッセージのやりとりや投稿に関するコメント、その日の出来事、自身の活動に対する想いを発信するもの。
そこに、共感してもらえる人を増やしていくことが主な目的だろう。
企業のSNSを見ていると、毎回売り込みをしている訳ではなく、その企業が提供している商品の裏話やお得情報、気になる話などを発信しているのがわかる。
SNSでの売り込み投稿はスルーされる
SNSはプライベートなつながりを求めている人が多く、作品のアピールばかりの投稿は相手にとって「また売り込みだ」と思われて、フォロー解除の対象になってしまう。
もし写真家としてSNSを運営するなら、撮影の様子や日常の様子などを投稿して興味をもってもらう。
そこから、プロフィール欄に貼り付けたポートフォリオサイトのURLをタップしてもらう。
僕のインスタグラムでいうと、このような感じ。

意外かもしれないが、SNSとポートフォリオサイトの相性はよく「もっと他の写真を見てみてい」と思ってタップしてくれるようだ。
ポートフォリオサイトは時間はかかるが価値しかない
ポートフォリオサイトを制作するのには、それなりに時間も費用もかかる。
例えば、次のような工程が必要になる。
- 公開する写真を選定
- Web閲覧に合うサイズ調整
- 作品の説明
- プロフィールページ
- 撮影のコンセプトページ
- SNSと連動
- オリジナルドメインを取得
- レンタルサーバーに契約
- 有料版ポートフォリオサイトで作成
少なくともこれくらいは必要になるので、1人で制作するのには時間がかかる。
それに、サイト制作に詳しくない人だと、デザイナーにサイト制作を依頼する必要もあるので、その分、費用もかかってくる。
だけど、一度ポートフォリオサイトをつくってしまえば、あとは写真の更新やサイトの改善を繰り返していくだけで、慣れてくるとポートフォリオサイトの運営が楽しくなってくる。
撮影実績が増えてくると、ポートフォリオサイトがどんどん成長してくるし、ポートフォリオ掲載のために写真を撮影するモチベーションも上がる。そうすれば、自然と撮影実績が増えてくる。
では、ポートフォリオサイトを作るには、どのようなツールを使えばいいのか。
僕が使ってきたポートフォリオサイトの印象
僕はこれまでに、いくつかのポートフォリオサイト制作サービスを使ってきた。
例えば、有名なサイトで言えばこちら。
・Tumblr
・Wix
どれも、レイアウトの自由度や文字のバランスがしっくりこなかったため、上記のサービスは全て解約した。
ポートフォリオサイトを作るのに一番向いているのは、WordPressで有料テーマを使うことだけど、なるべく費用をかけたくない場合は、次の項目のポートフォリオサイト制作サービスがオススメ。
簡単にポートフォリオサイトを作る方法
僕自身が使ってみて簡単にポートフォリオサイトが作れると感じたのが『Adobe Portfolio』だった。
実際に、現在もそのまま運営しているので、参考にのぞいてみてほしい。
正直、これしかないと思ってる。
Adobe Portfolioがオススメ
正直、僕がおすすめするポートフォリオ制作サイトは『Adobe Portfolio』の1択。
理由は、管理画面が使いやすくレイアウトもシンプルで整っているからだ。

画像引用元 : Adobe Portfolioサイトより
AdobeのPortfolioはシンプルで使いやすい
僕が『AdobeのPortfolio』を使うと決めた理由は、次の3つ。
・画像間の余白も調整しやすい
・フォントもオシャレで見やすい
今後は、WordPressの有料テーマを使ってさらにレベルアップしたポートフォリオサイト制作も考えているが、もうしばらくは、AdobeのPortfolioを使っていこうと思う。
静けさをテーマにした写真作家リョウの写真
忙しない日常に、
ほんの少しの静かな時間。
色のない日常の街は、
心に『余白』をつくります。
静けさ、余韻、余白のある写真。
その一枚一枚が、あなたの心の中の静けさを映し出します。
その世界を、作品ギャラリーでゆっくりとご覧ください。
そっと、静かな余韻の中へ。


▼
▼


