写真を撮り歩くことで知ることができる「気づき」がある

写真を撮り歩くから知ることができる「気づき」がある。

個人で写真家をするなら、常に新しいアイデアを求めて、その時代に合わせた写真活動をすることも必要だ。

ただ自分の撮りたいものを撮っているだけでは、写真の魅力を上げることはできないと感じる時期がある。

僕がそう感じた時、目的を決めず街に出て写真を撮り歩くようにしている。

奈良県の町を撮り歩く

今回は、僕の地元宇治市から普通電車で約40分で行くことができる「奈良駅」で降りて、自由に撮り歩きをすることにした。

奈良と言えば、鹿、奈良の大仏、奈良公園が有名で、海外からの観光にも人気の場所。これまで何度も車で来たことはあったが、電車で奈良へ来るのは小学校の遠足以来だ。

以前に奈良公園で作品撮りをしたことがあり、奈良の魅力にもハマっている。

下記の記事では「作品撮りのテーマの決め方」として書いている記事だが、そこに使っている写真は奈良で撮影した写真だ。

奈良公園へ行くには「近鉄奈良駅」がいいが、今回はメインの観光スポットではなく、自由に奈良の町を撮り歩くためなので、JR奈良駅で下車した。

さすが歴史のある奈良県だ。JR奈良駅を降りると、すでに歴史的な建物がある。

この建物はどうやら観光センターのようだ。海外からの観光客がたくさんいて、観光センターを背景に記念写真を撮っている。

先へ進むと、観光名所へ向かう人が多く、平日なのにとてもにぎわっていて、週末の奈良観光のような感じに見える。

ここは高速餅つきで有名な「中谷堂」。テレビでしか見たことがないが、実際にお店の前を通ると人だかりで高速餅つきが見えなかったのが残念だ。

「ならまち」の人たちについての気づき

今回、写真撮り歩きに向かったのは「ならまち」。

奈良県は、若い人が県外へ出て減少しているというのを聞いたことがある。

僕は写真家の活動をしているが、個人事業で地域貢献に関する仕事をしている。

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そういった仕事もしているため、地域の問題や課題について気になってしまう。

そこでいつか行ってみたいと思っていた「ならまち」を撮り歩くことにした。

メイン通りから少し中へ入ると、歴史的な作りをした家が並ぶ「ならまち」。

どこか心が惹きつけられる町並み。お店も雰囲気があって、つい写真を撮りたくなってくる。

こうして「ならまち」を撮り歩きながら、いろいろなお店に入って話を聞いてみた。

奈良県が課題としているのが、若い人たちの奈良県離れをなくす取り組みをしているようだが、お店の人たちはそれほど問題としていないことを知った。

「ならまち」を撮り歩いて気づいたことは、いろいろな作家たちが作った芸術品を販売しているお店が多いということ。

生活に需要のあるものではなく、飾りとして買ってもらうことを重視していて、にぎわいのある店にするより、作品が好きな人が来てくれればいいとのこと。

しかも自由にのびのびと仕事をしたいと思っている人が多く、魅力発信などにあまり興味がないようだ。

僕がやっている個人事業の地域貢献の魅力発信って、必要な人たちには嬉しいことかもしれないが、自由にゆったり過ごしたい人にとっては価値を感じないということ。

これが、奈良県にある「ならまち」を撮り歩いて気づいたことだった。

もしかすると僕の好きな「自由にゆったりした時間を過ごす」って、「ならまち」のような感じなのかもしれない。

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