これからの写真家は、ただ自分が撮りたいものを撮るだけでは生活をしていくことは難しいだろう。
これから写真家を目指す人は、企業と連携してその先にいるユーザーに「今の自分には必要だ!」と思ってもらうことができる写真を撮ること。
企業から必要とされる写真家は、企業のサービスや商品を購入するユーザーに伝わる写真を撮ることが大切になってくる。
つまり、購入者の心が惹きつけられる写真でなければいけないと僕は思っている。
では、「伝わる写真」「心が惹きつけられる写真」とはどのような写真なのか。
独学ではあるが、4年間ブランディングやマーケティングを学んできた僕なりの考えをまとめてみたので、ぜひ最後まで読んでほしい。
心が惹きつけられる写真とは?
僕がコンセプトにしている「心が惹きつけられる写真」とは、写真を見た人が「今の自分にとって必要だ」と感じてもらえる写真。
僕の写真撮影のコンセプトについてさらに詳しく知りたい場合は、下記のページを見てほしい。
例えば、オンラインショップで何かの商品を見たとしよう。
その商品のイメージ画像を見て、使用イメージができて「今、まさに自分が欲しいのはこの商品だ」と感じて購入へと行動に移しやすい写真である必要がある。
もちろん写真を見ただけで使用しているイメージをすることはできない。
だけどそこに「言葉」を掛け合わせることによって、心が惹きつけられる写真になる。
この『写真×言葉』の組み合わせで、その写真の見えないストーリーが想像できて、心が惹きつけられる写真となる。
これが僕の考えている「伝わる写真」である。
ー心が惹きつけられる写真の考え方ー
これからの写真家は、独自性のある写真と文章力が必要とされるだろう
企業との連携が価値のある写真を生む
これから写真家を目指そうと考えているなら、企業と組んで連携しながら写真家の活動をしていくこと。
なぜなら、影響力も知名度もない写真家が、個人客を相手に依頼を受けることは現実的ではないからである。
個人客は、どこの誰だか知らない写真家に、1万円、2万円を払って記念に残る写真撮影の依頼をするだろうか?
ほとんどの個人客は、長い付き合いのある写真家や、ある程度の影響力と知名度がある写真家、信頼できる写真家に依頼するだろう。
これから写真家を目指すには、ただ好きな写真を撮るだけでは個人客を獲得するのは難しい。
まずは企業と組んで、その先のユーザーが買いたいと思える写真のスキルを上げる方が現実的なのである。
それに、企業は個人客と違って明確なテーマを提示してくれるので、どんな写真が必要とされているのかを考えながら写真撮影に挑むことができる。
だから、企業との連携が価値のある写真を生むのである。
写真家は撮るだけでは食べていけない
何度も言うが、これからの写真家は好きな写真を撮るだけでは食べていくことはできない。
これからの写真家に必要とされているものは、企画力、提案力、マーケティングの知識。
最近のSNSを見ていると、フリーモデルとポートレート撮影をしている写真家が多い。
もちろん中には、商業写真家を経て無料でポートレート撮影をしている写真家もいるが、そのような写真家は影響力があり、ある程度のブランド力があるから成り立っていること。
まだ無名の間は、どんなに撮影経験を積み重ねても仕事に繋がる確率は低いだろう。
一刻も早く写真家で食べていきたいなら、企業に魅力的な写真について提案することができる写真家になることも必要になってくる。
企業と組むと言うことは、ただ依頼された写真を撮るだけでは信頼関係を築くことはできない。
写真撮影を依頼する企業も何かの悩みを抱えていて、その問題を共に解決してくれる写真家と仕事をしたいはず。
もちろんそれは写真家に限ったことではないだが、『写真家』と言う競合の中で勝ち進んでいくには「写真家+α」のスキルが必要とされる時代だ。
企業から信頼されれば、長期的な案件をもらうことができるだろう。
企業のほしい写真家を目指す
これまでの僕は、個人客を目標に「心が惹きつけられる写真の撮影」をコンセプトにしてきた。
これからは次のステップアップとして、企業がほしいと思える「心が惹きつけられる写真」を撮る写真家を目指していくことにした。
だからと言って、個人客のレベルが低いわけではない。
個人客は個人客でレベルは高く、個人客が多い写真家はブランディングが成功している証拠。つまり、写真家としてのファンが多いと言うこと。
だけど「信頼関係」がなければファンにならないし、信頼関係を築き上げるには「共感と興味」をもってもらわなければいけない。
もちろん企業も同じで、企業には「ファン」がついている。
その企業のファンを大切に思い、ファンが価値を感じてもらえるコンテンツを共に作り上げてくれる写真家と仕事をしたいと考えているだろう。
最後に
好きな時に好きな写真を撮ることができる写真家を目指すことは決して悪いことではない。
ただ、今の時代は個人もオンラインやSNSを使って仕事の告知を出しやすくなっていることで、個人客の警戒も強くなっている。
初対面の写真家が無名で影響力のない写真家だった場合、どれだけ素晴らしい写真をSNSにアップしても、依頼をしようとは思わない。
その警戒心を無くすためには、写真家もブランディングやマーケティングの知識が必要になる。
当サイトとは別に、僕が運営している芸術系の『理想的芸術生活』というブログがある。
そこで「ブランディングやマーケティング」に関する記事を発信しているので、興味があれば読んでみてほしい。
そこでは画家や写真家に向けた情報を発信しているので、画家に向けた記事でも写真家に関わることなので参考になるだろう
理想的芸術生活カテゴリー「ブランディング」はこちら
ブランディングやマーケティングの知識は1人で身につけることには限界があり、企業と組んで1つのプロジェクトに参加して、ブランディングとマーケティングのスキルを身につけた方が効率的。
企業の先にいるユーザーが「今の自分に必要」と感じてもらえる写真を撮ることで、企業との信頼関係も築くことができるだろう。
「伝わる写真=心が惹きつけられる写真」を撮るには、写真の美しさだけじゃなく、伝える文章力も必要になってくる。
さらに企業と仕事をするには、企画力、提案力、マーケティングの知識が必要になってくる。
それを身につけることができれば、写真家として自由な暮らしを手に入れることができるだろう。
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