「毎日、仕事ばかりで疲れがとれない」
「ストレスフリーな日常を過ごしたい」
誰もがそんな悩みをかかえていて、
「心と体の疲れを癒したい!」
と強く思う人は多いのではないでしょうか。
とくに今の時代は、新型コロナウイルスの影響で宅での仕事が増えて、日常生活との区別がしづらくなってきています。
そのうち、家庭でのストレスをどんどんかかえて、険悪なムードになることも。
そういったことを防ぐために自ら行動して、日常生活から離れて、心と体をリフレッシュする『リトリート』が注目をあびています。
自分を見つめなおすために、ゆったりした時間を過ごしてストレスを減らせるリトリート。
そんなリトリートは、写真と身近な関係があるのではないかと僕なりに調べたところ、心療的な関係があることを知りました。
今回は、日常生活からはなれて心と体をリフレッシュするために行う『リトリート』と写真の関係について話したいと思います。
リトリートとは
『リトリート(Retreat)』とは、ふだん住みなれた場所から離れて、仕事で疲れた体や人間関係で疲れた心を癒すこと。
日常を忘れて『リフレッシュ』を目的に、旅をしたり日帰りで出かけること。
観光を目的とした『旅』とは少し違い、日常生活から離れて心と時間にゆとりをつくって疲れを癒すことを目的に行動すること。
これが『リトリート(Retreat)』なんです。
デンマークのストレスフリーな生活をするために、居心地がいい空間をつくる『ヒュッゲ』にも似ています。
リトリートは、物理的に日常生活から離れた場所へいき、心と体をリフレッシュする行動を意味する言葉なんです。
4つのリトリート
リトリートを行うためには、無理なく続けられることが大切です。
だけど、
「リトリートには必ずこれが必要」
というものがないため、自分にあったリトリートを行う方法を見つけることで、心と体のリフレッシュにつながります。
ということで、具体的にリトリートを行う方法にはどんなものがあるのかを紹介していきます。
写真撮影をする
写真を撮影したり写真を見ることは、心をリフレッシュさせる効果があると心理療法的にも証明されています。
みんながご存知のように、写真とは日常の瞬間を切り取って記録するというもの。
昔撮った写真を見て懐かしんだり、そのときの感情を思い出して、その気持ちを再び味わいたくなったりします。
この後でもお話ししますが、たとえば写真を見ることでその時の人生をふり返り、過去の自分の笑顔を見ることで、ポジティブな感情が心をおだやかにする効果があります。
一眼じゃなくスマホでも効果がある
「自分は一眼レフなんて持っていない」
「一眼レフは高いから写真でリトリートはできない」
と思う人もいるかもしれませんが、写真だからといって一眼レフやコンデジをもつ必要はないんです。
最近はSNSの普及によってスマホのカメラ機能も進化していて、『写真』を身近に感じれるようになってきました。
さらに、高画質で動画も撮れるようになっています。
写真でリトリートを行うにはスマホがあれば十分で、
「今の瞬間を残したい」
と感じた風景を撮ればいいのです。
いつでも好きな時に好きなものを気軽に撮影することで、写真も心と体をリフレッシュするリトリートの1つとなります。
1人が寂しいと感じるなら、友達や恋人と一緒に『リトリート』をしてもいいでしょう。
旅先で友達と楽しい写真を撮ったり、恋人とゆっくり2人だけの時間をつくって、美味しい料理の写真を撮ったり。
日常ではあまり行くことがない場所へ行って、撮らないような写真を撮ることも『リトリート』だといえます。
森林浴
森林浴は、ストレスを減らすのにとても効果的だと科学的にも証明されています。
副交感神経が活発になることで、ストレスホルモンが減るため、海外では森林セラピーとして自然療法として行われています。
『1/fゆらぎ』という自然界のリズムである、鳥の鳴き声や川の流れる音、木々が風にゆらされて聞こえてくる森の音など、森林浴をすることで五感を刺激することも大切です。
参考までに、YouTubeで見つけた『1/fのゆらぎ』の動画があるので、聞いてみてください。
とても心がリラックスしてきます。
この『1/fゆらぎ』が森林浴で味わえると想像すると、写真家として活動をしている僕も、普段では撮れない幻想的な写真が撮れそうです。
こうして森林浴で、何もせずにのんびした時間を過ごしてもいいでしょう。
あるいは、森林の中で絵を描いたり写真を撮ったり。
普段ではやらないことや、時間に追われてやりたくてもできないことも、森林浴では時間を気にせずに集中することができます。
温泉
旅が目的でもいいし、リトリートを目的にしてもいいので、時間を気にせず温泉にゆっくり浸かって体をあたためるのも、心と体をリフレッシュする方法です。
温泉で体を温めることで緊張がやわらぎ、心も体もリフレッシュすることができます。
温泉といえば疲労回復をすることを目的にする人も多く、体が温まることで血行が良くなり、新陳代謝が高まって疲労回復効果があります。
さらに、露天風呂につかりながら自然の景色をながめることで、心と体をリラックスさせることもできます。
温泉で心と体をリフレッシュするのは、日本らしいリトリートだと言えるのではないでしょうか。
ヨガ
ヨガといえば、ダイエットや美容健康を意識して始める人が増えていますよね。
でも今はそれだけじゃなく、心と体をリフレッシュさせるためのリトリートとしてはじめる人も多くなってきました。
ゆったりした空間でエスニックなBGMにあわせながら、腹式呼吸をして独特のポーズをする。
これがヨガのイメージですが、瞑想と似ている呼吸法を使うため、心を穏やかにして集中力を高めることができます。
さらに自然の中でヨガを行えば、ゆったりした時間の中で自分と向き合うことができるため、効果的にリトリートを行う方法と言われています。
この4つのリトリートを見ていくと、『自然』の中で行うことがポイントなのがわかりますね。
写真とリトリートの関係
今回はなぜ『リトリート』の話をしたのか。
それは、写真を使ったリトリートを行うのも、心と体のリフレッシュになるからなんです。
先ほどの4つのリトリートの『写真』の部分でも話しましたが、写真には心をリフレッシュさせる効果があることを、心療的にも証明されています。
例えば、『一般社団法人日本写真療法家協会』の研究によると、下記のような研究結果がでたことをサイト上で伝えられています。
好きな写真を撮ることで生きがいや意欲の向上、自信や意欲、自立心や自己信頼、自尊心を高める効果がある。
僕も定期的にリトリートを行うために、滋賀県の6分の1が湖である琵琶湖の畔に一眼レフを持って、ゆったりした時間を過ごすことがあります。
行き先を決めず、琵琶湖の畔を車で走り、印象に残った景色を一眼レフで撮り歩く。
下記の写真は天気のいい日に、琵琶湖の畔にある駐車場に車を停めて砂浜でゆったりした時間を過ごしていると、青い空と青い湖の間の木が水面に写って絵画のように見えたので、写真に撮りました。
次の写真は、僕の目の前に自然にできたとは思えないアート調の流木があり、穏やかな波の音と流木の存在がいい感じだったので撮影しました。
予定を誰かに合わせる訳でもなく、自分だけの自由な時間に好きな時に好きな写真を撮る。
行ったことがない道を走りながら、自分が素晴らしいと感じる風景にめぐり会えたらその場で写真を撮る。
日常では味わうことができない、ゆったりした時間で好きなように過ごす。
そんな1日を過ごして自宅に帰ると、心がリフレッシュできたことがわかります。
『リトリート』とは、日常生活から離れてゆったりした時間を過ごしてリフレッシュをするために行動すること。
僕のリトリートは、好きな一眼レフを持って時間を気にせず自由気ままに好きな風景写真を撮り行くことです。
その影した写真が、結果的にアート作品になることもあります。
僕の場合は、写真家としての活動の中でポートレート撮影をすることもあり屋外での撮影が多いんです。
モデルさんの希望がない場合は、森林でポートレート撮影をすることもあります。
ポートレートで作品撮りをする前は、作品撮りのイメージを膨らませるために事前に撮影場所に行きます。
こうして、定期的に撮影場所の下見をしながら森林浴をする。
これが、僕のリトリートです。
週末だけでも効果がある
リトリートを行うのには、どれくらいの時間が必要なのか。
アメリカでは10日前後の休暇をとって、リトリートを行うことが多いといわれています。
必ず10日前後の休暇が必要という訳ではなく、週末の休みを利用してリトリートを行うだけで充分だと僕は思います。
その理由は、リトリートとは日常生活から離れてゆっくりした時間をつくることが重要で、
「長期休暇なんてとれない」
と考えながらリトリートを行っても、仕事が気になって結局はリトリートに集中できません。
「少しだけでいいから仕事から離れたい」
と考えるくらいで、週末の1日だけでもリトリートを行えば気分はとても楽になります。
僕のように、上手に写真が撮れなくても撮りたいと感じた瞬間の写真を撮れば良く、一眼レフを持ち歩かなくてもスマホのカメラでも充分なんです。
無理な長期休暇をとってリトリートするより、週末の1日だけリトリートを行う方が心も体もリフレッシュできます。
とくに、秋の空は空気が澄んでいるため、絵画のように美しい夕暮れに出会えることも多いです。
最後に
今回の記事では『リトリート』をメインに話をしてきましたが、リトリートと写真の関係は意外と身近なところにあります。
リトリートは、 日常生活から離れてゆったりした時間を過ごしてリフレッシュいにいくこと。
リトリートを行うのに写真を撮るということは、生きがいや意欲の向上、自信や意欲、自立心や自己信頼、自尊心を高めることにつながります。
無理な長期休暇を撮る必要はなく、週末の1日を自分の時間に使うことで、心と体をリフレッシュさせることができます。
いつも頑張っている自分を休ませるために、時には日常で疲れた心と体をリフレッシュしてみてください。
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