モデルにアートな写真を撮影させてもらう時、事前に作品撮りのテーマを伝えるようにしているが、僕の伝え方が難しいようで、モデルを悩ませてしまうことがある。
「今回のイメージは“進化”って感じ」
「森の中を彷徨う少女のようなイメージ」
作品撮りのテーマの決める場合、モデル探しから撮影当日までの流れを決めておくことが大切だと思っている。
モデルの自然な表現を狙う
撮影するときは、特別、ポージングを指示するわけでもなく、基本的にはテーマに沿って自由に動いてもらうことが多く、モデルの自然な表現を狙うようにしている。
だけど、これがモデルを悩ませる原因になっているようだけど、そこにモデルのアートな部分が現れる。
モデル : 旅×モデル「ほりいみほ」さん
人は悩むとカメラを意識することなく、自分の世界に入る。その時だけ緊張がほぐれて、一瞬だけ普段とは違う自然でアートな一面を見ることができる。
もちろんその表現を引き出せるほどの技術は僕にはないが、偶然の表情が出ていることに気づ区ことができれば、アートな写真を撮ることができる。
カメラ目線は不自然に感じてしまう
ほとんどのモデルは、これまでの経験で「カメラ目線で斜め45°」と言う基準の中でポージングをするが、シーンによってはカメラ目線が不自然に感じることがある。
ただ写真家の意図があるなら、「カメラ目線で斜め45°」のポージングもアートになるし、時には日の丸構図にする方が良い場合もある。
アート写真で日の丸構図を使う基準として、僕は「左右対称」の作品にしたい場合に日の丸構図を使う。
モデルのモチベーションが上がる環境
モデルとアートな写真を撮る時に意識していることは、モデルのモチベーションが上がる環境で撮影をすること。
そもそもモデルのモチベーションが上がらない撮影は、魅力が半減してしまう。モデルが「ここで撮影ができるなんて嬉しい!」と思ってもらえる環境をセッテイングするのも写真家の仕事。
今回の記事で使用している写真を撮影した場所は、大阪で人気があるゴシック系のスタジオルールという場所。
とくに、この時のモデルさんはゴシック系や廃墟が好きなモデルさんだったので、撮影のモチベーションを上げてくれて、とてもアートな世界を演出してくれた。
モデル : 旅×モデル「ほりいみほ」さん
最後に
人物のアート写真って、写真家だけのイメージではつくれなくて、モデルがもっているアートなイメージと写真家のイメージの擦り合わせが必要不可欠だ。
事前にイメージが固まるときもあれば、当日に撮影をしながらイメージができるときもある。それこそがアートな写真だと思う。
ー撮影場所ー
スタジオルール(https://studio-lheure.com/)
〒532-0011 大阪市淀川区西中島2-9-1
TEL.06-7492-4469
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