写真家の活動をしてきて、かれこれ5年が経つ。そろそろ写真家として次のステップへと向かうことにしよう。
そこで僕が目指す次のステップは『写真作家』である。
写真を撮り歩き、自分自身が心が揺さぶられた写真を額装や写真集にして定期的に販売する。それが僕の目指す次のステップの『写真作家』だ。
写真家としての軌跡
これまでの僕の軌跡を振り返ってみようと思う。
2019年にデジダルアート作家から写真家を目指し、主に人物撮影をしてきた。最初は自分らしい写真を見つけながら、人物写真を撮ってきたが、そこで見つけた自分らしい写真が『シネマティック写真』である。
シネマティック写真について詳しく下記の記事で説明しているので、ここでは割愛させてもらうが、簡単にいうと『映画のワンシーンを切り抜いたような心が惹きつけられる写真』が僕の撮るシネマティック写真である。
映画のワンシーンを切り取ったように、ほんのり暗く、フィルム写真のような質感。そのシネマティック写真は人物だけではなく、自然の風景だったり、街を撮り歩きした日常写真だったり、少しずつ自分の写真の幅を広げてきた。
中でも僕が「これは僕だから撮れる写真だ」と自慢できるのが、雨の日写真である。
雨の日と言うと、一眼レフが濡れたりジメジメしてカメラには過酷な環境になる。そう言った理由もあって、大抵の写真家は雨の日の写真を撮りたがらない。だけど僕は違う。
雨の日だから撮ることができる写真があるし、雨の日に写真を撮り歩いていると、心がリラックスする。
その魅力を感じることができた時に、初めて雨の日の写真が『写真家リョウらしい写真』だと感じることができたのである。
特に雨の日に人物を撮ると、一瞬だけ見せる憂鬱な表情が人らしさを見せて、身近に感じることができる。
仮に人物を入れなかったとしても、雨の日に写真を撮ると心が穏やかになる。だから僕は雨の日に写真を撮り歩くことに価値を感じている。
写真家から写真作家へ転身
これまでに写真家として活動をしてきたが、これからは写真作家を目指すために動くことを決めた。
そもそも『写真家』と『写真作家』の違いは何かだが、実は大きな違いはなく、自分の心の中にある想いや頭の中で思い描いている世界を写真と言うキャンバスを使って表現する人というのが僕の結論である。
一般記念写真を撮ると人『カメラマン』、世の中の情景を写真で伝える人『写真家』、思い描いた世界を写真作品として落とし込む人『写真作家』。
そう考えると、僕の活動は、自分の心中にある世界や自分がその時に感じた瞬間を自分らしい世界観で写真にするので『写真家×写真作家』と言えるが、ここまでくるとアートな写真を作るものとして『写真作家』と言うのが理にかなっているし、心の中で『スッ』と解放された感じがする。
これまでは世界の情景を伝えることを目的に写真を撮ってきたが、これからはもっと自分の想いをのせて自分らしい写真を届けるために『写真作家』になると決めた。
これからの活動
写真作家にステップアップするためには、今までの写真活動との違いを伝えなければならない。
率直に言えば、写真作品の額装販売や写真集販売がメインになる。今までは自由な時間を過ごすため、好きに撮り歩きをしてその写真を公開していたが、これからは額装写真作品(ジークレー印刷対応)にして届けようと思う。
つまり、額装作品の販売と写真集の販売をして、購入されて初めて『写真作家』と言えるようになる。
もちろん自分発信で『写真作家』と言って印象を与えることもできるかもしれないが、写真作家と名乗るには、ちと素材が足りていない。
例えば、写真作品や写真集が購入された経歴、クライアントさんから依頼を受けて写真作品をつくる程の経歴。それが今の僕には不十分である。
だけど僕にはある秘密兵器があるので、それを使えば1年後には堂々と『写真作家』と呼べるようになっているだろう。
今この瞬間から僕は『写真作家』として意識しながら活動を続けていくことになるが、ただ写真作品を提供するだけでは意味がないので、写真の魅力や僕が撮影する写真の想いについて、搭載とのコラム記事でどんどん伝えようと思う。
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