2021年撮影の軌跡 | 02 : モデルを目指す人と共に歩む撮影ストーリー

作品撮りを続けていると、SNSやサイトを見てメッセージを送ってくれる人もいる。

僕がまだフリーモデルを探していた頃、メッセージを送ってくれた一人の女性がいた。

「フリーモデルとして実績を上げるために、リョウさんの作品のモデルになってみたい」

そんなメッセージを見て、モデルを目指している人と共に作品撮りをすることも大切なのではないかと思った。

これから共に何かをつくり上げるということは、お互いのアイデアを出し合い、今までにない作品がつく可能性があるということ。

この話は2021年に僕が実際に経験した、モデルを目指す人と作品の価値を高めれた話である。

モデルを目指す人と価値のある作品撮り

以前、某サッカーチームの応援ガールとして活動をしていた『ともみさん』。

イベントでの撮影経験はあるものの、モデルとしての撮影経験は初めてとのこと。

この時、撮影させてもらった写真がこちら。(写真をクリックすると写真公開サイト『500px』に公開している写真を見ることができます)

僕の『自由に表現』と言うコンセプトに戸惑いながらも、それらしく自然な表情をしてくれたのが印象的だった。

屋外での撮影ルールは守る

この日、撮影に選んだ場所は、京都北山の『宝ヶ池公園』。

Link▶︎宝ヶ池公園

宝ヶ池公園はとても広く、大きな池があって、背景に自然を入れると壮大な写真を撮ることもできるし、人物を際立たせるのには効果的な場所。

当然、屋外で撮影をするルールを意識しながら、約2時間ほど撮影した。

商業目的で撮影する場合は、管理事務所に撮影許可申請が必要なのかを確認する必要がある。

ただ今回は商業目的ではなく、個人の撮影実績を上げるため、つまり練習のようなもの。

年のために管理事務所へ連絡すると、公園を利用している人の迷惑にならない程度にとのことだったので、許可申請は必要なかった。

そう言ったことを考えると、商業でも個人でも、屋外で作品撮りをする場合は、事前に撮影場所の下見はしておいく方がいいだろう。

この日、撮影した時間は16:00頃。

まだ日が差して少し暑い時期だったので、木陰に隠れながら撮影をしたり、池の畔で撮影したり、トンネルの中で撮影したり。

できるだけ、お互い負担にならない環境を選んで撮影をした。

暑い時期の人物との作品撮りは、モデルさんが表現に集中できるように工夫するのも写真家の役目。

それに『宝ヶ池公園』はとても広く、しかも、作品撮りをした時間はジョギングをしている人も多かった。

モデルへの気配りをしながら、ジョギングする人の迷惑にならないように周りを見ながらの作品撮り。

ある意味、撮影に集中はできないかもしれないけど、どんな環境の中でも素晴らしい写真を撮ることが写真家だと思う。

例えば、下記の写真は番傘をもって持ってもらっているが、この番傘の後ろには、さっき横を通ったジョギングをしている人がいる。

モデルさんと番傘をいかに自然に撮るか。そう言った技術も、写真家には必要になってくる。

屋外でモデルの方を撮影する場合は、いろいろなことに気をつけながら撮影をしなければいけない。

屋外で人物撮影をする時、とくに気をつけることは、

  • 撮影許可申請が必要な場所か
  • その場所を利用している人の迷惑にならない撮影をする
  • 撮影場所のルールは守る(三脚の使用禁は止など)
  • 暑い日はまめに水分補給をする
  • 虫に刺されないような対策をする
  • 雨の日の撮影について事前に共有しておく

他にもたくさんあるが、中でも上記のことを意識して作品撮りをすると、スムーズに撮影を進めることができる。

フリーモデルの想い

この日モデルをしてくれた『もみさん』は、新たなチャレンジとしてモデル活動を選んだ。

そう言った人とも写真の価値を高めていくことは、これからの写真業界に必要なのではないだろうか。

今、活躍されているモデルの表現力を見て学び、写真にシネマティックで心に響くストーリーを乗せていくこと。

そして、これからモデルを目指していく人と共に、クリエイティブな活動を増やしていくこと。

この日の作品撮りは、新たな僕の目標を見つけてくれた意味のある作品撮りだった。

この日のモデルさん

この日、共に作品撮りをしてくれたのは、下半期セレッソガールとして活躍されていた『ともみさん(@ikatomomi)』。

僕の『自由な表現』と言う難しいテーマにも関わらず、自分なりの表現で向き合ってくれた努力家のモデル。

僕自身、また新しい写真の世界を見ることができた、とても意味のある作品撮りだった。

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