先日、東京の吉祥寺で雨の日のモデル撮影をしてきましたので、その時の写真を、僕のフォトギャラリーに『2024年6月 / 東京・吉祥寺』のタイトルで公開している。
今回は、なぜ東京で作品撮りをしたのか、東京のモデルの方とつながったストーリーをお届けしようと思う。
モデルの紹介
今回、僕が撮影をさせていただいたモデルは、以前に読者モデルとしても活躍されていた『かなえ(@canary.kimono)』さんと言う方。
現在は着物が好きで、自身でも着付けをするほど器用で、インスタを見ると着物だらけの投稿で和装がとても似合うモデルさん。
作品撮りをした経緯
実は、モデルのかなえさんとは、偶然つながったわけではない。と言うより、“偶然と必然が重なってつながった”と言った方が正しいだろう。
僕はかなえさんのことを以前から知っていて、確か2008年頃だったと思うが、たまたまインターネットの読者モデルの画像を見たのが始まりだった。
知人からの撮影オファーが始まり
当時の僕は、写真家として活動をしていなかったが、趣味で写真を撮っていたこともあって、知人から「今の自分の姿をフォトブックに残したい」と言う要望でフォトブックを作るための撮影依頼を受けることにした。
当時の僕は主に風景写真を撮っていて、人物を撮影する技術はなかった。
そのため一人で知人を撮影する自信がなかったため、プロのカメラマンに依頼をしてサブとして撮影をさせてもらうことにした。
そこで僕は、ポージングや世界観をイメージをするために、ネットでたくさんのモデルの画像を見て参考にすることにした。
どのモデルもポージングが上手で、自分らし世界観を表現していると感じていたが、その中で特に惹きつけられたモデルが『かなえさん』だった。
髪はロングで清楚な感じで、どことなく親近感がもてる顔立ちをしている。そんな、かなえさんの写真を見て衝撃が走った。
「このような写真を撮ってみたい!」
これが、僕がかなえさんを知ったキッカケだった。
知人からの撮影オファーがなければ、かなえさんを知ることはなかっただろう。
モデルの世界観と表現に惹きつけられた
かなえさんに惹きつけられた理由は、可愛さだけではない。
その表現の仕方や世界観の作り方が、綺麗な背景に馴染んでいて、モデルの基本系のポージングをして笑顔の写真ではなく、自分をうまく表現していると思えたからだ。
無表情の写真も多いが、そのシチュエーションに馴染んだ表情。
僕は当時のかなえさんの作品をよく研究していたのでわかるが、今回の東京で撮影をしていて、その表現力は今でも健在で、撮影の休憩をするときは笑顔で話してくれたが、撮影に入ると表情が一変する。
まるで、当時のかなえさんを撮影している気分になった。
残念ながら、読者モデルをしていた当時の写真をここで紹介するには、かなえさんの許可だけではなく、当時かなえさんを撮影したカメラマンの許可が必要になるため紹介することはできない。
どうしても見てみたいと思ったら、かなえさんのインスタを見てもらうと、当時の写真も少し投稿されている。
そんな、かなえさんの世界観と表現に惹かれたことで、今回の東京作品撮りをすることを決めた。
京都から東京まで行って、モデル撮影をした価値がある。しかも、僕の得意な雨の日の撮影ができるなんて。
自宅に戻ってさっそく写真を選定しレタッチする。
翌日からデザインの仕事が詰まっているので、できれば1日で写真を納品したいという理由もあったが「早く、かなえさんに僕の写真を見てほしい」と思い、24時間で納品が完了。
納品の早さにも喜んでもらえたが、完成した写真に「素晴らしすぎて鳥肌がたった」と言ってもらえたことが、僕にとって東京まで撮影に行った一番の価値である。
雨の日だから撮ることができた写真
雨の日の写真は映画のワンシーンを切り抜いたような、ドラマチックな写真を撮ることができる。
当サイトで何度も話しているが、雨の日は強い反射光がないため、人物や風景の自然な表情を捉えることができる。
それに、ほんのり薄暗い周りの環境と憂鬱に見える表情が、さらに人間らしさがあって、心が揺さぶられる。
だから僕は、雨の日に撮り歩いたり、人物を撮ることが好きになったのである。
そんな人間らしさを感じた写真を新たにフォトギャラリーに公開したので、ぜひ見てほしい。
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