現在の僕は京都を拠点に写真家をしているが、ちょっとしたキッカケで東京で元読者モデルとして活躍をされていた方と作品撮りをすることができた。
そのキッカケとなったのがInstagramである。
思えば、2019年から本格的に写真家として活動を始めて、モデル撮影の実績が『0人→16名』に増えたことは、自分で自分を褒めてあげたい経歴だ。
そこからさらに、東京でもモデルの方と作品撮りができるようになるなんて思ってもいなかった。
京都から東京まで片道2時間半かけて向かった先で作品撮りをしたのは、東京吉祥寺にある『井の頭公園』。
それは、僕にとって価値のある作品撮りと言えるだろう。
モデル『かなえ』さん
まず最初にモデルの紹介をしておくと、今回、一緒に作品撮りをしたモデルは、以前に関東を中心に読者モデルとして活躍をされていた『かなえ(@canary.kimono)』さん。
当時の写真をここで紹介するには、当時のカメラマンさんの許可が必要になるためお見せすることはできないが、Googleで「読者モデル、かなえ」と検索すると見ることができるので、ぜひ見てほしい。
現在は着物が好きで、自身でも着付けをするほどの才能をもち、インスタを見ると着物の投稿が多く、和装が似合うモデルさん。
作品撮りをした経緯
今回、東京のモデルの方を撮影することができた経緯をお話ししよう。
実は、モデルのかなえさんとは、偶然つながったわけではない。と言うより、“偶然と必然が重なってつながった”と言った方が正しいのかもしれない。
僕はかなえさんのことを以前から知っていて、確か2008年頃だったと思うが、たまたまインターネットの読者モデルの画像を見たのが始まりだった。
知人からの撮影オファーでかなえさんを知る
この見出しを見ると、僕の知人がかなえさんの友達かと思うかもしれないが、そういう意味ではない。
当時、趣味で風景写真を撮っていた僕は、知人の女性から「誕生日の記念に今の自分の写真を撮ってフォトブックを作って残したい」という要望があった。
人物撮影をしたことがない僕にとって、人物撮影のイメージができなかった。そこで、人物撮影のイメージを浮かばせるためにインターネットで検索して、引き込まれたモデルの写真がかなえさんだった。
髪はロングで清楚な感じ、綺麗系で細身。どことなく親近感がもてる顔立ちをしている。そんな、かなえさんの写真を見て僕は「このような写真を撮りたい!」と思い始めるようになった。
今思うと、知人女性からの撮影オファーがなければ、かなえさんを知ることはなかっただろう。
モデルの世界観と表現に惹きつけられた
かなえさんに惹きつけられた理由は、綺麗さだけではない。
その表現や世界観の作り方が、その場所の風景に馴染んでいて、まるで映画を見ているかのような世界観に思えたからだ。
笑顔の写真もあるが無表情の写真も多く、どの表情も作られたものではなく、『自然体』と感じる写真に僕はどんどん引き込まれていく。
当時のかなえさんの写真を知っている人ならわかると思うが、今回の東京で撮影をしていて、その表現力は今でも健在で、まるで当時のかなえさんを撮影している気分になる。
そんな、かなえさんの世界観と表現に惹かれたことで、今回の東京作品撮りをすることを決め、その上、京都の写真家が東京でモデル撮影をしたという実績にもなる。
自宅に戻ってすぐに写真を選定してレタッチを始める。
今回レタッチに使用したのは『Luminar Neo(ルミナーネオ)』というAI搭載のRAW現像ソフト。
少しでも早く納品したいと言う想いと、アートな質感を取り入れたいことから、AdobeのLightroomではなく『Luminar Neo(ルミナーネオ)』を使用することにした。
それに、翌日にはデザインの仕事をしなければいけなかったこともあり、24時間での納品を目指してレタッチをした。
おかげでなんとか24時間に納品ができ、完成した写真について「切り取りが素晴らしすぎて鳥肌がたった」と言ってもらえたことが、京都から東京まで行って作品撮りしよかったと思えた。
雨の日だから撮ることができた写真
雨の日の写真は、映画のワンシーンを切り抜いたようなシネマティックな写真を撮ることができる絶好のチャンス。
それに『写真家リョウ=雨の日写真』と認知され始めているので、僕にとっては最高のシチュエーションである。
雨の日は強い反射光がないため、人物や風景の自然な表情を捉えることができる。
それに、ほんのり薄暗い周りの環境と憂鬱に見える表情がさらに人間らしさを演出して、心が揺さぶられる。
だから僕は、雨の日に撮り歩いたり人物を撮ることが好きになったのかもしれない。
そんな人間らしさを感じた写真を新たにポートフォリオサイトに公開しているので、ぜひ見てほしい。
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