この世界には、色が満ち溢れている。
それは、情報過多な今の時代には必要なものかもしれないが、僕は、あえてモノクロ写真に加工することも多い。
なぜなら、モノクロ写真は内面的な表現をするのにもっとも伝えやすいからだ。
『色』という情報を取り除くことで、その写真を見た人はストレートに感情がのせやすくなる。
そして、写真作家リョウがテーマにしている『静けさ』が、いちばん表現できる。
目次
モノクロ写真の魅力とは?静けさを感じる理由
「なぜモノクロ写真は心に残るのだろう?」そう思ったことはないだろうか。
その答えの一つは、『静けさ』を感じるところにある。
色をなくすことで余分な情報がなくなり、景色はシンプルに、写真家の想いがよりダイレクトに伝わるからだ。
では実際に、静けさを感じるモノクロ写真を撮る、魅力的な写真家を紹介しよう。
モノクロ写真が魅力的な3人の写真家
では、モノクロ写真が魅力的な写真家3人をここで紹介しよう。
モノクロ写真といっても、写真家によってイメージが違うので楽しめるだろう。
マイケル・ケンナ

画像引用元 : Google画像検索『マイケル・ケンナ』より
モノクロ写真といえば、『マイケル・ケンナ』を思い浮かべる人も多いだろう。
主に風景のモノクロ写真を撮っていて、余分なものを入れないミニマルなモノクロ写真が特徴。
広い余白の中に、ポツンと存在する被写体。
その写真を見ていると、心の中に余白ができて静かな時間を感じさせてくれる。
Googleの画像検索で『マイケル・ケンナ』と検索をすると、静けさを感じるモノクロ写真がたくさん見れる。
ソール・ライター
モノクロ写真家ではないが、僕が好きなニューヨークの写真家ソール・ライターにもモノクロ写真がある。

彼の写真の魅力は、日常の中にあるドラマを切り抜くところだ。
雨の日に、窓越しに撮る人の姿。
雪の中を傘をさして歩く女性。
喧騒な街の様子。
その写真を見ていると、その写真に写る人の心の感情が見えて想像してしまう。
当サイトでも、特集で写真家ソール・ライターについて書いた記事があるので、その魅力に触れて見てほしい。
ウィリアム・エグルストン

画像引用元 : Google画像検索『ウィリアム・エグルストン』より
3人目は、写真家『ウィリアム・エグルストン』。
ここにきて、まさかのカラー写真。と、思ったかもしれないがモノクロ写真のように、『静けさ』を感じる写真として紹介しておきたい。
彼の写真を見ていると、カラーではあるけどレトロで懐かしさを感じる。
注目してほしいのは、『構図』である。
彼自身は構図について詳しい知識はなく、直感的に撮った写真が多いと言われている。
計算されたかのように見える写真だが、一瞬の『魅力』を逃さずに撮る技術に圧倒された。
モノクロ写真を撮るようになった理由
巨匠たちの写真に並べることは、決して挑発ではない。むしろ、自分に対する追い込みなのである。
僕の写真はまだ「作品」と胸を張って呼べるレベルではない。だからこそ、巨匠たちと肩を並べることで、自分に課す集中力を鍛えている。
いつか「この写真」ではなく「この作品」と呼ばれるように。僕のモノクロ写真は、静けさの先を探し続けている。
こちらの写真を見て、あなたは何を感じるだろう。

この写真は、春に江の島へ行った時に撮った写真。
夏じゃなくても観光客が多い江ノ島は、電車も満員状態で駅を降りると前に進むのも大変だった。
だけど海岸に降りると壮大な砂浜のせいか、人が少なく感じて人と人の間に生まれた『余白』が静かな時間を感じさせてくれる。
遠くに見える人を夕日が照らし、砂浜には足跡の影が浮かび上がる。
この光景をみた時、「未来にはまだ見ていない世界があり、あなたはそこへ向かって進むべきだ」と教えてくれているような気がした。
これはまだ「作品」とは呼べないかもしれない。だけど、この静けさの先を探し続けるために、僕はあえて自分のモノクロ写真をここへ置いた。
そう、自分に追い込みをかけるために。だから、僕にとってモノクロ写真は『静けさを映す表現力』なのだ。
未完の静けさを追いかけながら、これからも僕はモノクロ写真を撮り続けていく。
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