少し寒い季節の午前。
東京はJR目黒駅近くにある目黒スタジオで、自身が立ち上げたアートブランド『雨の雫(AME NO SHIZUKU)』のイメージ撮影を行った。
この日は、2025年12月。冬に向かう静かな空気と、やわらかく差し込む光が印象的な朝だった。
東京・目黒という場所で撮る意味

雨の雫は、京都を拠点に生まれたアートブランドだけど、ここ数年、東京という街に少しずつ惹かれるようになっていた。
目黒という街は、都会の中にありながら、どこか落ち着いていて、急がない時間が流れているように感じる。
「静けさ」
「余白」
「感情の温度」
雨の雫が大切にしている世界観を、東京で表現するなら、この街がしっくりくる。そんな感覚があって、今回の撮影場所に目黒スタジオを選んだ。
コラボモデルとの撮影という選択
今回モデルとして参加してくれたのは、雨の雫のコラボ企画でキャンドルを製作してくれるモデルさん。
前回の横浜赤レンガ倉庫での作品撮りを共にしたモデルさん。
単なる被写体としてではなく、「一緒に世界観を作る人」として関われる存在だった。
キャンドルという“灯り”の表現と、雨の雫が持つ“静かな時間”の感覚。
撮影前から、
「どんな空気感にしようか」
「言葉にしすぎないほうがいいよね」
そんな会話を交わしながら、準備を進めていった。
撮影当日の空気感

スタジオに入った瞬間、思っていた以上にやわらかい光が差し込んでいた。
それほど広いスタジオではないけど、僕がイメージしていたアンティーク調、ビンテージ調なスタジオだった。
大きな動きや派手な演出はせず、ひとつひとつの所作を丁寧に。
・窓際に立つ時間
・椅子に腰掛けて、ただ視線を落とす瞬間
・キャンドルを見つめる沈黙
「何かをしている時間」よりも、何も起きていない時間を大切にしながら、シャッターを切っていった。
雨の雫の撮影では、“ポーズを作る”というより、“その場に漂う感情をすくい取る”感覚に近い。
写真はポートフォリオへ、ここでは物語を
今回撮影した写真は、すでにポートフォリオサイトで公開している。
この記事では、あくまで制作の背景や、その日の空気感を残す場所として、写真はチラ見せ程度に留めている。
完成した作品だけでなく、そこに至るまでの時間や、何気ない会話、静かな沈黙。
そういったものも含めて、雨の雫というブランドは形作られている。
東京で、静かな表現を続けていく
今回の目黒スタジオでの撮影は、雨の雫にとって、東京での表現を本格的に意識した一歩だった。
派手に広げるのではなく、静かに、でも確実に。
これからも、東京という街の中で、雨の雫らしい「静かな余韻」を探し続けていきたい。
そして、写真作家リョウの姿をこの時代に記していくように、京都でも東京でも“静かな写真家”として存在できたら嬉しい。
Link▶︎心の静けさを日常に飾るブランドサイト『雨の雫』へ



