アート写真ってどんな写真?現代のアート写真の需要と未来のカタチ

こんにちは、京都のアート写真家リョウです。

これまでに僕は「アート写真家」と言ってきましたが、「そもそもアート写真って何?一般的な写真と何が違うの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

そこで今回は、アート写真の魅力と一般的な写真との違いについてお話ししたいと思います。

「アート写真に興味がある」
「アート写真を始めたい」

と思っている人には、とても参考になる記事なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

アート写真とは

アート写真とは、芸術的に表現した写真でその人らしい世界観があり、独自性のある写真です。

風景、人物、建造物など、とくにアート写真に決まりはなく、写真家の表現したい世界観を写真に落とし込んだ作品が「アート写真」になります。

当サイトで何度か話をしている僕が好きな写真家「ソール・ライター」の写真も、僕からすれば「アート写真」のカテゴリーです。

なのでアート写真は、記録写真や記念写真とは違い、視覚的な美しさ、感情、メッセージを伝えることを目的とした写真です。

アート写真の特徴には、以下のようなものがあります。

  • 表現性と創造性
  • 感情やメッセージ性がある
  • 技術と美的センスの組み合わせ
  • 多様性とインスピレーション

表現性と創造性

アート写真は、作家の個性や視点が強く反映されるため、決められたルールと言うものがありません。

芸術的な視点から、独自の表現、構図、色彩、光の使い方などを通じて一つの作品を創り出すため、一般受けを狙うならアート写真は向いていないでしょう。

高額でも写真を購入してくれるコアなファンを作ることが大事で「この写真家が撮る写真だから価値がある」と思ってもらえるようになって、初めてアート写真家として認められるものです。

感情やメッセージ性がある

アート写真には写真家のその時の感情や伝えたい事、あるいはメッセージ、作品に対する想いが込められているものが多いです。

撮影された被写体(人物)、風景、光の表現など、その写真を見る人の心感情や思考を揺さぶり、行動へとつなげると、どのような価値があるのかを伝えるための写真作品が多いのも特徴的です。

また、ストーリー性を感じる写真も一つの「アート写真」と言えるでしょう。

技術と芸術的センスの組み合わせ

アート写真には、技術的なスキルと独自で磨き上げた芸術的センスが組み合わさって、はじめて作品のクオリティが向上します。

技術的なスキルは、撮影技術、画像処理のスキル、または写真撮影における独自の世界観をどう表現するかがポイントとなります。

芸術的センスは、生まれもってのセンスではなく、これまでに過ごしてきた人生の中から印象に残ったことを、どのように表現して、どう伝えるかがポイントとなります。

自由な表現とインスピレーション

アート写真は、カタチにとらわれず自由な表現をすることができます。

風景、ポートレート(人物)、抽象的、あらゆる角度から自由に物事を見て主張したい作品など、この世界のアート写真には幅広いテーマやスタイルが存在しています。

このように、アート写真は芸術作品として視覚的な魅力や深い意味を持つものなんですね。

写真家の個性や視点が写真に反映され、その写真を見た人の心の中にある感情を行動として外に出すキッカケにもなります。

アート写真に需要はあるのか?

アート写真は、年々その需要が高まりつつあります。

近年、アート写真は芸術としての評価が高まり、多くの人々がその美しさや表現力を楽しむようになりました。

その背景には、スマホの普及や一眼レフを持つ人が増え「写真」と言うカテゴリーに興味を持ちやすくなったことが理由として考えられます。

アート写真には、次のような需要が高まってきています。

  • インテリアデザインへの活用
  • コレクションとしての価値
  • オンラインプラットフォームの普及
  • 芸術としての認知度の向上

それでは、一つずつ見ていきましょう。

インテリアデザインへの活用

アート写真は、インテリアデザインにおいて壁面を飾るアクセントとしてとても効果的です。

美しい写真や芸術的な写真は、家やオフィスなどの空間を魅力的に演出し、雰囲気を引き立てます。

さらに身近な場所にアート写真が飾られていることで、あらゆる角度から物事を考えるようになり、インスピレーションの幅が広がります。

コレクションとしての価値

アート写真はコレクションとしても、とても人気があります。

写真家の作品や特定のテーマに焦点を当てたアート写真は、アート愛好家やコレクターの間で価値が認められていて、高額で売買されたりオフィスに飾られたり、その市場はどんどん膨れ上がっています。

オンラインプラットフォームの普及

インターネットやソーシャルメディアの発展により、アート写真(芸術作品)は、より広いユーザーに届けやすくなりました。

オンラインで販売しやすくなり、額装とセットでの購入できたり、高品質の印刷技術「ジークレー」の注文をしやすくなったり、NFTアートを始める人が増えたり。

アート写真は、世界中の人々に届けやすくなったことで、その需要が高まっていると言ってもいいでしょう。

例えば、ストックフォトもその一つで、自分で撮影したアート写真が世界中の人たちにダウンロードされやすくなりました。

ストックフォトについては、僕が運営しているもう一つのブログでも話しているので、ぜひこちらも覗いてみてください。

ストックフォトを販売を始めてみた感想と、現在の状況を思いきって公開します!| 理想的芸術生活ブログ

芸術としての認知度の向上

アート写真は、芸術の一つの形として幅広く認知されつつあります。

美術館やギャラリーでの展示、写真コンテスト、アートイベントなどを通じて「アート写真」というジャンルも「価値のあるもの」「魅力的なもの」だと、どんどん認識されてきています。

独自性のある表現方法のある写真、その写真を撮影したストーリーを語ることで、そのアート写真の魅力がさらに上がります。

このような理由から、アート写真に対する需要が高まり、写真家やアーティストの作品は、美的な観点や個々の好みによって、さまざまな形で支持されるようになりました。

最後に

今回は、アート写真家として活動をしている僕自身も初心に帰って「アート写真」について話してきましたが、いかがでしたか。

現在は「写真で生活をしていくことは難しい」と言われていますが、写真に興味を持つ人は年々増えてきていて、写真の需要がなくなってきているわけではないんですね。

スマホの進化、一眼レフの普及率が高まってきたことで、「写真」という市場はどんどんおきくなってきています。

ただ、今まで通りの「一般記念写真」で差別化することが難しくなってきたのは事実です。

大事なのは「写真」と言う大きな市場の中で、どうやって自分のファンを増やすかと言うことなんですね。

そこで差別化ができれば、競合が多い一般記念写真でも生き残っていくことができます。

市場はあくまでも大きく、その中で「あなたらしい世界」を作って、企業にも個人にも負けない仕組みを作ることが大事だと僕は考えています。

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