「月が綺麗。でもどうすれば月を綺麗に撮影できるの?」
「月を撮影するレンズはどれがいい?」
最初に答えをいうと、月を綺麗に撮影するにはスマホではなく、一眼レフで中望遠レンズくらいが必要になる。
もちろん、400mm以上のズームレンズがあれば、月の表面が鮮明に撮影できるが、僕が現在持っている55-250mmのズームレンズでも月の姿を綺麗に撮ることができる。
こうして、たまには夜空を見上げて綺麗な月の写真を撮ることで、仕事で抱えたストレスがなくなって、新たな気持ちで明日を過ごすことができるだろう。
それほど美しい月には心を浄化させるパワーがある。
目次
僕が撮影した月の写真を公開
時々僕は自由に写真を撮り歩くことがあるが、多少の疲れやストレスは残ってしまうことがある。そんな時は、夜の空を見上げて美しい月の光を浴びるようにしている。
まるで詩人のようで、ナルシストな人と思われるかもしれないが、僕は普通の人間で、好きな写真の仕事をしても、疲れやストレスは抱えてしまう。
月の光は太陽とは違って柔らかく、ずっと眺めていると気分がどんどん落ち着いてくる。
そうやって定期的に月を見ていると、幻想的な月に出会うこともあり、そんな時は急いで一眼レフをもって、55-250mm中望遠レンズで月を撮影する。
夜の黒い空に浮かぶ丸い美しい月。
そういえば、先日に僕が東京で撮影をさせてもらったモデルの方も月が好きな人で、名前に『美月』と入っていたことを思い出した。
モデルやクリエイティブ活動をするときの名前は『MU(ミュー)』だが、そのモデルさんの表現は、美しい月のように夜の空に「ぽつん」と浮かんで優しく見守ってくれているかのようだった。
モデルMUさんと東京で撮影をしたときのことを書いた記事がこちら。
夜空に浮かぶ美しい月を見ていると自然の偉大さを感じて、僕自身の心の疲れがとても小さなものに思えてくる。
そんな気持ちになった瞬間を残しておきたいと思って撮った美しい月の写真。月の表面の模様がハッキリ見えて「あの場所にいきたい」という気持ちが強くなる。
また別の日も月を撮ってみると、この時の月は三日月。
月の模様を見ることはできなかったが、シャープな三日月と夕暮れのオレンジ色の世界がまるで絵画のように見えた。
夜にな前の薄暗くて青い空のバランスが綺麗で、撮らずにはいられない。さらに別の日に空を見上げると、『上弦の月』と呼ばれる形をした月が浮かんでいた。
ちなみに『上弦の月』とは、月が弓のような形をしていて、丸い方が弓のしなっている方、直線に見える方が弓の弦に見えることから『上弦の月』と呼ばれていて、弦が下を向いている時は下弦の月と呼ぶ。
僕が一番好きな月は『朧月』である。
『朧月(おぼろづき)』とは、ぼんやりと霞(かす)んで薄く光っている月のことである。
上記の朧月の写真は、『55-250mmレンズ』の焦点距離250mmで撮った写真だが、脇をしめて一眼レフをしっかりもってブレないように意識したら、このような朧月の写真を撮ることができた。
一眼レフだから撮れる写真がある
スマートフォンでは撮ることができないような写真も、一眼レフカメラなら綺麗に撮ることができる。
たとえば、今回のような月の写真をスマホで撮ると、ズームで月を大きくして撮ることはできるが、ただの拡大になるので画質が荒くなってしまう。
一眼レフのズームは、レンズが虫眼鏡のような役割をするため、被写体を大きくしても画質が劣化することなく撮影することができる。
だけどスマホの場合は、解像度が決められていて画面で見ているその風景をただ拡大して撮るだけなので、画質が劣化するわけでる。
いくらスマホのカメラ機能が進化したといっても、ズームにしたり背景を綺麗にぼかした写真を撮るには、まだまだ一眼レフに追いつくことはできていないのが現状だろう。
一眼レフとスマホにはそれぞれメリットがある
スマホの望遠はが実が荒くなると言ったが、だからといって、スマホのカメラには価値がないわけではない。
一眼レフで撮影するメリットがあるのと同じで、スマホで撮影するのにもメリットがある。
一眼レフのメリット
一眼レフのメリットは「綺麗な写真が撮れる」「レンズが選べて撮影の幅が広がる」「仕事につながる」ところ。
今回話しているように、55-250mmのズームレンズで月を撮ったり、85mm単焦点レンズで人物を綺麗に撮影することができたり、撮影の幅はレンズを使い分けることによってどんどん撮影技術を向上させることができるし、撮影実績が増えてくると仕事につながりやすい。
ちなみに85mm単焦点レンズは「ポートレートレンズ」と呼ばれるくらい、モデルにも喜ばれているレンズなので、写真家としてポートレート撮影を増やしていくなら、85mm単焦点レンズは持っておくことをオススメする。
スマホのメリット
スマホのメリットは、日常的にもち運びしているため「この瞬間を撮りたい」と思ったらすぐに撮影ができるところ。
そして撮影した写真をそのまま加工アプリで編集することができて、すぐにSNSに投稿することができるところだろう。
スマホの少し高機能なカメラ付きを持っておくと、SNS映えした写真を投稿することができる。
では次に、それぞれの「デメリット」を見てみよう。
一眼レフのデメリット
一眼レフを持つデメリットは、「費用がかかる」「レンズをそろえなければいけない」「持ち運びが大変」「すぐに取り出すことができない」という部分。
一眼レフでも安いものもあるが、せっかく一眼レフを購入するなら、被写体の輪郭が鮮明に撮れて、背景を綺麗なボケ感を作れるハイアマチュアな一眼レフは持っておきたいところ。
そうなると、本体だけでも10万円以上はするし、レンズも10万〜20万円、ズームレンズになると30万円以上はする。
それに、友達と旅行にいくたびにレンズを一眼レフに取り付けて、肩からぶら下げながらいろいろな場所を回るのはとても疲れるし、撮影したデータは、一度パソコンに取り入れないと編集ができない。
ポートレート撮影や作品撮りをして、仕事につなげることを目的とするなら一眼レフは必須になる。
スマホのデメリット
スマホのカメラは、ポートレート撮影や作品撮りには向いていない。
例えば、モデルに依頼をするときに「スマホで撮影をする」と伝えたら、まず嫌がられるだろう。
一眼レフで撮影実績がある写真家が、一眼レフのポートレート撮影の流れの中で、撮影風景を撮るためにスマホで撮る分にはいいかもしれないが、スマホだけで撮影をすると聞かされたモデルさんは、二度と撮影を受けてくれないだろう。
もちろん、なかにはスマホでモデルを撮影している人もいるが、普段から一眼レフでポートレート撮影をしている写真家が、ネタの1つとして「スマホで人物を綺麗に撮る方法」と発信するため。
あと、スマホカメラでは仕事にはつなげることは難しいです。
55-250mmレンズとは
僕が持っている最大のズームレンズは「Canon EF-S 55-250mm F4-5.6」のズームレンズ。
新品で4万円代、中古で1万円代で購入できるAPS-C対応のズームレンズ。
Canon 70Dとの相性が良いといわれているが、僕はCanon 7D MarkⅡ(APS-C)との組み合わせで使用している。
作品撮りやポートレート撮影が多い僕にとっては、あまり必要ないと思っていたが、アート写真に使用したり、圧縮効果のある写真を撮るために購入した。
僕が持っている一眼レフ(Canon 7D)に取り付けるとこのような感じ。
250mmズームにするとレンズもここまで伸びて、バスーカーのよう。
最後に
後半は少し話が一眼レフとスマホの比較になってしまったが、一眼レフで月を綺麗に撮るには最低でも「250mm」程度ズームができるレンズを使うことが必要になる。
僕が購入した「Canon 55-250mmズームレンズ」は価格も安く、中古でも十分に使えるレンズなので、興味があれば使ってみてほしい。
「Canon 55-250mmズームレンズ」は、月の写真だけではなく、使い方によってはポートレートでも使えて、85mm単焦点レンズとはまた違ったアートのような写真になる。
写真家リョウの額装作品
Edition coa#11
日常の中に見つけた
アートな世界。
シンプルで心にゆとりが生まれる
額装写真。
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