滋賀県でポートレート撮影をするのに選ばれる場所として、大津市にある『浜大津』も人気スポットの一つ。
1月の寒い時期に、琵琶湖の畔で撮影をするのは少々過酷で、ダウンジャケットを着ていても震えるほど肌寒い。
今回は、夕方の4時に撮影を開始したので、モデルさんにとっても厳しい撮影となったに違いない。
ところが撮影が始まると、さっきまで寒がっていたモデルの表情には『厳しい寒さ』には感じられなかった。
日のあるうちに撮影
夕方4時と言えど、陽がさせば少しポカポカしてくる。だから、1月の撮影をするなら、夕暮れ時がいいかもしれない。
最初は、ダウンジャケットを着ずに撮影を進めていく。
モデルも僕も、場所を移動しながらの撮影だったので、体の芯からポカポカして寒さを感じられなかった。



この時期は、陽が沈み始めると、一気に冷たい空気が肌を突き刺す。
カメラのシャッターを押す指の感覚も麻痺するが、よく考えれば、ジャケットを着て撮影している僕より、ダウンジャケットを脱いで表現しているモデルの方が寒いはずだ。
シャッターを押す指が麻痺したぐらいで弱音を吐いてはいけない。そう自分に言い聞かせて撮影を続けた。

今回、撮影で選んだ場所は、滋賀県大津市にある『なぎさ公園』と言う場所。
琵琶湖汽船が停泊している桟橋側で、以前に『ポートレート撮影の準備』と言う記事で紹介した場所だ。
この場所は、ワイドで琵琶湖が眺めれるので、ポートレート撮影には人気がある。
建造物と木を背景に撮影
最初は、コンクリートで造られた建造物と1本の木がある場所で撮影。
大きな建造物を背景に撮影

写真を見ると、とても大きくて巨大な建造物に見えまるが、実際にはそれほど圧迫感を感じる建物ではない。
ズームレンズ特有の『圧縮効果』を狙えば、このような巨大な建造物に見える。
構図は僕の得意な『三分割構図』を使い、モデルの上部に余白を入れて背景に少しボケ感を出した。
そうすることで、奥行きと被写体の距離が圧縮されて巨大な建造物に見える。
実際の大きさはこんな感じ。

そして、ギリシャにあるような石段で撮れば、海外にある遺跡で撮ったように思う。


僕はあまり好きではないが、すこしだけモデルにポージングをしてもらった。
この『ちょこんの構図』が僕は好きだ。
理由は、『ちょこんの構図』は余白に期待感を持たせて、そこに『何かのストーリー』を期待させるからだ。
これが『エモい写真』となって、見る人の心を揺さぶるのである。
1本の木と撮影
そして、1本の大きな木の下で撮影。


無機質なコンクリートの中に、自然が少し入るだけでアートな写真になる。
この構図は、地面に寝転がってローアングルで撮っていて、地面の『ボケ感』と歪んだ感じが欲しかった。
「犬や猫はこんな感じに世界が見えているのか」と想像しながら撮ると、新たな視点が生まれてくる。
最後に
寒い時期の撮影は、モデルの体調のためにもできるだけ避けるが、時には『過酷な環境』がドラマを生むことがある。
例えば、京都の寒い時期に着物で撮影会をした時は、雪が降ってモデルも「寒い」と言いながら頑張ってくれたが、この時の写真には幻想的な世界を感じる。
特に滋賀県琵琶湖の畔は風が強くなることも多いが、その過酷な環境が人らしさを表に出してくれる。

この時僕は、自分が撮る写真には『静けさ』が宿っていることに気がづいた。
現在公開している、ポートフォリオサイトの世界観の起源となった撮影といってもいいだろう。
写真家リョウの
ポートフォリオサイト
忙しない日常に、ほんの少しの静かな時間。
色のない日常の街は、心に『余白』をつくります。
静けさ、余韻、余白のある写真。その一枚一枚が、あなたの心の中の静けさを映し出します。
その世界を、作品ギャラリーでゆっくりとご覧ください。
そっと、静かな余韻の中へ。


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