雨の日だからこそ感じられる、特別で幻想的で癒しを感じられる世界がある。
雨の日になると「なんだか憂鬱になる」「出かけるのが面倒」といった、ネガティブなイメージが持ってしまう人が多いが、視点を変えてみると、雨の日だから感じることができる魅力的な世界に気づくことができる。
例えば、雨音、柔らかな光、そしてドラマチックなシーンなど。それは、幻想的であり、心に静かな癒しをもたらしてくれるもので、この世界にとってなくてはならない存在。
それが『雨の日』だ。
当サイトでは、雨の魅力にまつわる記事をいくつか書いてきたが、雨の日に写真を撮り歩くことが多い写真家ならではの視点から「雨の日の癒しとその魅力的な世界」についてお届けしている。
雨の日が少しでも待ち遠しくなるように、少しでも雨の日を好きになってほしい。
目次
雨が心を癒す理由(わけ)
まず、雨の日には心がリラックスするという効果がある。
雨の日がリラックスできる理由として、雨のリズムが刻む「シトシト」「ポツポツ」という音が、人々の心を落ち着かせる効果があると言われていて、雨音がもたらすリラックス効果は、忙しい日々に追われがちな僕たちの心に、穏やかな安らぎを与えてくれる。
さらには、雨が空気中の埃や汚れを洗い流すことで、景色が一層透明感を増すのも雨の日の魅力の一つではないだろうか。
雨が創り出す幻想的な風景
雨の日ならではの幻想的な景色があるのも雨の日の魅力である。では、少し詳しく見ていくことにしよう。
ガラス越しの世界
窓や車のフロントガラスに付く雨粒を通して見る世界は、少しぼやけていて、まるで絵画のような雰囲気をかもしだす。
日常の風景が少し滲んで見えることで、柔らかい光や色彩が浮かび上がり、普段とは異なる美しさに心が引き込まれてしまう。
水たまりの中に広がる異世界
雨が降った後にできる水たまりには、空や街並みが上下逆さまに映り込むことがあり、まるで別の世界を覗き込むような不思議な感覚を味わうことができる。
そのような景色は、普段ではなかなか見られない貴重なもので、写真家にとっても絶好のシチュエーションで、お気に入りの一眼レフを濡らしてでも撮りたくなるくらい、価値のある世界である。
霧に包まれる神秘的な風景
雨が上がりかけの頃に発生する霧が、木々や山々を包む様子は、まるで映画のワンシーンのようだ。
特に早朝や夕暮れ時は、やわらかな光が霧と混ざり合い、幻想的で神秘的な風景が広がり、その瞬間は、晴れた日には見られない、雨の日の特別な魅力といえるだろう。
雨の日の楽しみ方と心の休ませ方
雨の日になると、濡れるのが嫌でどうしても出かけるのが面倒くさくなってしまうが、少し視点を変えてみると、雨の日だから味わえる特別な楽しみ方がある。
静かな散歩
傘を差して雨音に耳を澄ませながら、広めの公園を散歩してみると、雨の雫がついた木々、雨で濡れた潤い感あるアスファルト、歩く人が差す色とりどりの傘。雨の日の散歩は、心の中に溜まっていたモヤモヤがスッと解ける感覚を味わうことができたり、新しい発見がある。
インドア撮影
雨の日は、屋内から「雨ならでは」の景色を撮影するのもまた魅力的な写真になる。窓越しの水滴を背景にしたポートレートや、室内での静かな時間を切り取る写真は、どこかしっとりとした世界を写真に撮る事ができる。
それはまるで、ニューヨークが生んだ伝説の写真家『ソール・ライター』が撮る、心が揺さぶられる写真へと変化する。
こうしたように、普段と異なるインスピレーションが得られて新たな発見もできる。
雨の日のカフェで過ごすひととき
雨の降る様子を眺めながら、カフェで過ごすのもおすすめで、雨の日の特有の静けさと雨音に包まれながら温かいコーヒーを飲む時間は、日常の疲れをリセットしてくれる癒しの時間になる。
時には日常から離れて、心をリラックスさせることも必要で、こう言った行動を『リトリート』と言って、写真とリトリートには深い関係がある。
もし「最近疲れ気味だなぁ」と感じているなら、下記の記事を読んでみてほしい。
写真家が語る『雨の日』の魅力
こうした雨の日に感じる心が揺さぶられることを知り、僕は雨の日に写真を撮り歩くようになった。
雨の日には、晴れた日では捉えきれない特別な被写体の美しさがあリ、柔らかく反射する光や、色彩が深まる風景は、まるで物語の中に迷い込んだような印象を与えてくれる。
例えば、木々の葉に滴る雨粒や、濡れた地面に映り込む世界など、雨が創り出す独特の質感と色合いは、見る者の心に響くものになるだろう。
撮影テクニックとしては、光量が少ない分、露出を少し明るめに設定したり、逆にシャッタースピードを遅くして雨粒の動きを撮影するなど、晴れた日とは異なる工夫が求められる。
初心者でも、傘を差しながらスマホで手軽に撮影できるので、ぜひ一度、雨の日写真にチャレンジしてみてほしい。
雨の日の魅力を再発見しよう
雨の日になると「憂鬱だ」と感じるのではなく、少し視点を変えて「幻想的な風景に触れるチャンス」と考えると、雨の日を好きになることができるだろう。
雨の音に耳を傾け、霧に包まれた景色を眺め、雨の中にしかない静かな美しさを見つけることで、穏やかな心を取り戻すことができるだろう。
穏やかな気持ちになれば、心にゆとりができて、仕事への集中がアップし、質の高いしgとができるようになる。
次の雨の日には、ぜひ雨の日ならではの美しい瞬間を楽しんでみてほしい。
そうすれば、僕が雨の日にカメラを濡らしてでも撮りたくなる気持ちがわかるだろう。
そんな雨の日の魅力に触れてきたことで、写真家リョウとしての個人ブランド『雨の雫』を立ち上げた。
個人ブランドの運営にはまだまだ改善しなければいけないところがあるが、雨の日になると憂鬱になる人が雨の魅力を知って「雨が好きになった」と思えるようなブランドにしたいと考えている。
ぜひ、応援をしていただけると嬉しい。
写真家リョウの額装作品
Edition coa#12
日常の中に見つけた
アートな世界。
シンプルで心にゆとりが生まれる
額装写真。
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