レトロな写真でドラマを作る。心が惹きつけられる写真のあり方。

レトロな写真って、どうして心が惹きつけられるのだろう?

僕が「シネマティック写真」を目指し始めたのも、デジタル一眼レフでフィルム調の写真を作りたかったから。そんなレトロな写真の魅力について語ってみようと思う。

その前に、先日に僕のインスタグラムで『京都の魅力を感じる写真コンテスト』を募集したところ、とても魅力がある心が惹きつけられた写真を投稿していただいたので紹介しておきたい。

京都の魅力を感じる写真

まずはこちらの写真。


【撮影日:2024.1.5『嗚呼 日ガ落チル』】

こちらの写真は『イソラカラスケ様(@isorakarasu)』の写真。投稿のタイトルも『嗚呼 日ガ落チル』とストレートで、心に響くタイトルで、投稿写真を見ていると、その感情がとても伝わってくる。

普通なら電線が気になるような写真だが、タイトルと陽が落ちる世界がせつなく感じる一方で、明日への期待感もあって日常的で人間らしさを感じる。

写真に京都らしさはなくても、京都に住んでいる人ならこの夕日を見て『嗚呼 日ガ落チル』の気持ちに共感できるのではないだろうか。

【投稿された方のインスタはこちら】
イソラカラスケ様 → @isorakarasu

せっかくなので、僕の写真も紹介させていただこう。

この写真は地元の京都府宇治市の宇治川にある『宇治十帖石像』の写真。実際にこの場所に行ってみるとわかるが、日中は太陽の光が石像の背後から当たるため、完全に逆光になって石像の顔が暗くなって難しく、そこへ訪れる人のほとんどが「顔が見えない」と言って残念がっている。

僕が撮影した上記の写真は、たまたま曇りで光が弱かったため、偶然に石像の表情を捉えることができた奇跡の1枚だ。

写真家リョウのインスタはこちら

心が惹きつけられる写真のあり方

心が惹きつけられる写真を見ていると、感情が刺激されて行動に移したくなるのは僕だけだろうか。写真にストーリーがあると不思議なことに『共感』したり、『自分ごと』のように感じて、自分にとって身近なものというイメージをもってしまう。

本記事のタイトルでと言っているが、写真というものはただ記念に残すだけのものではなく、時には人の心を動かす重要な役割があるものだと僕は思っている。

例えば、オンラインショップに出品する写真は記録写真ではなくて「記憶に残る写真」ではないだろうか。

その写真を見て使用感がイメージできたり、その商品を使うことでどんな未来が過ごせるのか。そんな印象を記憶として残して購買意欲を高めることができる写真じゃなければいけない。

例えば、こちらの写真。

 
 
 
 
 
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アート写真家リョウ(@ryo_creativephoto)がシェアした投稿

上記の写真はインスタに投稿したマグカップの写真だが、オンラインショップに使用する写真の中に、このようにマグカップを使用しているイメージ写真を入れることも必要だ。

奥にノートパソコンがあってスマホがある。仕事をしていて、ちょっと休憩したいと思った時に、アートな作品をプリントしたマグカップで気分転換をするシーンをイメージした写真。

このように、使用しているイメージが想像できる写真はストーリー性があって記憶として残りやすく「購入したい」と思ってもらいやすくなる。それが『心が惹きつけられる写真のあり方』ではないだろうか。

レトロな写真の魅力

レトロな写真ってなぜか心が揺さぶられる。もしかしたら昭和生まれの僕だからなのかもしれないが、懐かしくて慣れ親しんだ世界観を感じて身近に感じる。

本記事のサムネイル画像にも使用している、下記の写真。

大阪港 赤レンガ 撮り歩き

このような場所に住んだことはないが、子どもの頃に家族で出かけた場所に似ていて、当時の記憶が甦って懐かしさを感じてしまった。

昭和の時代を過ごしていない今の若者からすれば、ただのオシャレな街並みに見えるかもしれないが、どこか『懐かしさ』を感じるのではないだろうか。

昭和の街並みは、江戸時代のように今とかけ離れすぎているわけではなく、令和時代になってもこのような場所がまだ存在するから身近に感じるのだろう。

最後に

今回のテーマをまとめると『心が惹きつけられる写真にはストーリー性がある』ということ。今回紹介したインスタグラムで募集した写真には、ドラマがありストーリーがある。

写真とは魅力を感じたその瞬間を残すだけではなく、未来に向けた自分ごとのように感じて記憶に残す使い方もある。これが僕の考える『心が惹きつけられる写真のあり方』だ。

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