ポートレート撮影をする前に下見をしてる?事前に写真のイメージをすることは大切なこと。

「モデルとポートレート撮影をしていると近所の人から注意されてショック」
「ネットで確認していたのに撮影当日に現場に行くとイメージが違った」

そんな経験はありませんか?

写真家にとって、屋外でモデルと撮影をする際に、事前に下見(ロケハン)をすることはとても大切なことです。

撮影当日が工事で立ち入り禁止になっていたり、イメージしていたより場所が狭かったり。

近所の人が迷惑している場合もあるので、事前に足を運んで撮影現場の確認をするのは写真家の役目。

モデルになってくれる人も、せっかく楽しみにしていた撮影なのに、撮影当日にトラブルに巻きこまれてしまうと「二度とこの写真家とは撮影しない」と思われてしまいます。

モデルさんが撮影に集中できるように、事前に撮影現場の下見することはとても大切です。

そこで今回は、次の2点について話したいと思います。

・なぜ下見が必要なのか
・下見で何をイメージするのか

これからモデルと屋外でポートレートを増やそう思っているなら、常に意識しておくといいでしょう。

下見をする理由その1〜安心して撮影に集中できる〜

撮影現場の下見をする一番の理由は、モデルも写真家も安心して撮影に集中するためです。

写真のイメージに合うスポットをネットで見つけたからといって、撮影当日まで何も調べずに現場へ行くと「イメージと違う」となることも多いです。

例えば、広い場所だと思って85mm単焦点レンズだけ持って撮影する予定が、思ったほど狭く、85mmでは距離がとれず、全部の写真がアップになる可能性。

公園だからと思って撮影をしていると、管理している人から注意を受けたり。

ネットの画像では壮大で何もない場所だと思っていたら、意外と住宅街になっていて、撮る場所が限られてしまったり。

他にも色々なトラブルが考えられます。

近所でポージングをしたモデルを撮影していると、その光景を見て「商用目的で使われる」と勘違いする人も多いです。

そう言った人は、撮影中でも関係なくクレームを言いにきます。

近隣の人からすれば、撮影しているモデルも仲間に見えるので、そのモデルの印象も悪くなってしまいます。

撮影を依頼されたモデルからしてみれば「撮影許可取ってなかったの?」と不信感をもつのは当然でしょう。

人は一度でも不信感を持ってしまうと「次回は断ろう」と言う気持ちになってしまうものです。

そういったトラブルを防ぐためにも、撮影現場の下見(ロケハン)は必要しておく方がいいでしょう。

遠方の場合の下見はどうするの?

僕もよく京都から東京へ行って撮影をすることがありますが、さすがにそこまで遠いと下見をするのは大変です。

交通費もかかるし。

そんな場合は、ネットで調べて、その場所を管理している事務所に電話して確認するようにしています。

有名な場所や人気の撮影スポットの場合は、たいていホームページに『撮影について』などの項目が書かれています。

だけど、念には念を入れて、電話で直接確認した方が確実です。

下見をする理由その2〜撮影許可申請の確認をするため〜

屋外でポートレート撮影をする場合、事前に撮影場所の許可申請を提出しなければいけない場合も多いです。

無許可で撮影をしていると、写真家だけじゃなくモデルにも罪をかぶせてしまう恐れがあります。

同じ時間、同じ場所で撮影をしているのだから、場所を管理している人からすれば、写真家だろうとモデルだろうと関係ありません。

まずは撮影したい場所があれば、その場所を管理している事務所に問い合わせをして許可申請が必要なのかを聞く必要があります。

事前に連絡をしておくと、場所によっては「自由に撮影してもらっていいですよ」と快く言ってくれるところもあるので、事前に連絡して確認をすることは良いことです。

東京で撮影するために電話で確認した例

先日に僕は、東京でモデルを撮影する機会がありました。

場所は、有楽町にある東京国際フォーラムという場所で、館内と建物の外での撮影をイメージしていました。

僕は京都に住んでいて、事前に東京へ行くことができないので、とりあえず東京国際フォーラムの管理事務所へ電話をして、撮影について確認しました。

すると「他の方の写り込みや迷惑にならない程度でしたら自由に撮影しても構いませんよ」と、快く教えてくれました。

もちろん、管内でも撮影を禁止している場所があるので、そこでの撮影はできませんが、吹き抜けロビーのあたりは撮影がOKとのことでした。

とはいえ、電話での確認は必ずしてくださいね。

東京国際フォーラムでの撮影の様子を書いた記事がこちら。

このように、事前に電話でお問い合わせをするだけでも相手の印象が全然違ってきます。

念のために、撮影当日も館内の案内所で撮影について報告しているので、撮影に集中することができました。

撮影禁止の判断基準

ほとんどの場所は、撮影内容を聞いて判断してもらうことが多いのですが、その判断基準は色々あります。

一般的には、次のようなことが目安になるようです。

【とくに許可申請がいらない場合】
・個人の趣味としての撮影
・SNSに公開するための撮影
・費用が発生しない撮影

もちろん場所によっては、上記の内容でも許可申請が必要になる場合もあるので、事前に管理者に相談する方がいいでしょう。

【許可申請が必要になる場合】
・商用目的の撮影
・肌の露出が高い撮影
・コスプレでのポートレート撮影
・講習などを目的とした大人数での撮影
・機材を設置した撮影

上記の内容に当てはまる場合は、事前に管理者へ相談するのがルールで、撮影費用が発生する場合がほとんどです。

下見をする理由その3〜モデルとイメージを共有するため〜

写真家がどんな世界観をイメージしているのかを、事前に知っておきたいと言うモデル多いです。

写真家の撮りたい世界観を表現するために、衣装、ヘアメイク、小物などの準備をして、どう表現するのかイメージしています。

それに、どんな場所で撮影をするのか不安になるモデルさんもいます。

例えば、

  • 人の少ない場所で撮影
  • 初対面なのに写真家と二人きりで室内
  • 車じゃないと行けない場所

上記の内容は、モデルさんにとってリスクしかありません。

モデルさんに安心してもらうためにも、事前に撮影場所とイメージを共有しておくことで、安心して撮影に集中してもらうことができます。

実際に下見をして撮影をした写真を公開

ではここで、僕が以前に大阪でポートレート撮影をした時の写真と、事前に下見をした時の写真を見ながら下見の流れをご説明します。

この日、僕が撮影現場に選んだ場所は、大阪府の阪急電鉄『十三〜中津』駅の横を走る176号線の高架下

今は道路も舗装されて、壁の落書きもほとんど消されているようですが、昭和レトロでダークな世界観として有名な場所です。

写真では人通りが少ないように見えますが、実際は、学生が通ったり、配送トラックが通ったりで、思ったよりも、にぎやかな場所です。

こう言った日常の様子は、実際にその場所に行かないとわかりません。

下見をして良かったこと

高架を『中津駅から十三駅』方面へ歩くと、淀川河川敷があります。

徒歩で行っても10分もかからないので、撮影に慣れるため、駅から軽く撮影をしながら河川敷へ向かうことを想定しました。

僕の想定した撮影プランはこうです。

【当日の撮影プラン(想定)】
河川敷まで撮り歩きをして、夕日を入れてシネマティックな世界を撮る。

だけど下見に行ってみると、淀川河川敷は大規模な工事で侵入禁止になっていました。

道路整備をしているガードマンが近くにいたので、話を聞いてみると、かなり長期にわたる工事になるとのことでした。

ちなみに、撮影する日はガッツリ工事をしている期間。

なので河川敷での撮影は諦めて、阪急電車の線路高架下をメインに撮影することにしました。

もし下見をせずにそのまま撮影当日を迎えていたら、焦って撮影に集中できなかったと思います。

下見をしたことで、河川敷が侵入禁止になると知りました。

事前に下見をしていたことで、撮影イメージを変更し、当日もスムーズに撮影をすることができて、モデルさんに喜んでもらえました。

下見をしたから撮れた写真

では、大阪の中津でモデルさんと撮影をした写真を紹介します。

この時のモデルさんは、アートな表現を持つ『itoi(@live0120)』さん。

モデルitoiの写真

モデルitoiの写真

モデルitoiの写真

モデルitoiの写真

まだまだ見てもらいたい写真はたくさんありますが、こうやって魅力のあるモデルの方と作品撮りをすることで、写真家としてもモデルとしても価値を高めることができるんです。

このように下見をすることで、事前にイメージを変更することもトラブルを回避することもできます。

モデルが安心して撮影できる環境を作ってあげることで、共に価値のある写真撮影が作れるのではないでしょうか。

最後に、安心できる写真家になること

今回の話は、撮影をする前に下見をしてモデルが安心して撮影できる環境を作る1つの方法です。

モデルが安心して撮影ができるのは、下見をするだけではなく、その他にも気をつけなければいけないことがあります。

その不安を取り除くことができれば、お互い意味のある作品をつくることができるでしょう。

ぜひ、下見をしてから本番の撮影に挑んでくださいね。

静けさを感じる、もうひとつの世界へ。

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