アートな写真は何を切り抜くのかではなく、何を描くか。

写真の撮り方などを研究していると、よくフレーミングについて「何をどう切り抜くのかがポイント」と聞くことがある。

もちろんそれが写真撮影の基本なのかもしれない。

だけど僕が目指している写真は「アートな写真」いわゆる芸術的な写真で、成人式や結婚式の記念に撮る写真とは大きく違い、一般受けをする写真というより、コアな人たちに見てもらいたい作品といったところだ。

僕は自分を「アート写真家」と名乗っているが、カメラマンというより「画家」に近い位置付けを意識して写真家の活動をしている。

だから写真を撮る時は「何を切り抜くのか」ということよりも「何を描くか」という考えを意識しながら写真を撮っている。

頭の中でイメージした世界を頭の中にあるキャンバスに描き、それを一眼レフへ落とし込み、Photoshopで描いてアートな写真作品へと完成させる。

何気なく散歩をした時に見た景色だけど「この風景を絵の具で描いたらどんな質感になるのだろう」そうやって想像して写真を撮ると、雲の質感が絵の具で描いたような質感になり、瑞面の揺らぎが水彩絵の具で描いたような質感になる。

これからは僕の「アート写真家への想い(コラム)」も、当サイトでどんどん発信していくことにした。

たまに僕が写真を撮り歩いている想いを外に発信する方が、写真家として楽しく活動ができる。

僕は写真を「撮りたい」のではなく、写真を「描きたい」人なのかもしれない。

だから明るい写真というより、雨の日のような薄暗く心に響く風景を撮り続けているのだと思う。

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