写真家が仕事に繋げるために必要な考え方とは?

僕が本格的にアート×写真家を始めたのは2020年。

そこからこの写真家サイト『Creator Of Art』を立ち上げ、写真家としての想いを伝える記事を書き続け、僕の写真を見てもらうポートフォリオサイトの準備をしてきました。

写真家として仕事に繋げるために色々なアイデアを考えてきましたが、そのほとんどが失敗に終わっています。

それほど、個人の写真家が仕事に繋げることが難しいものだということなんです。だからと言って、写真家を諦めるわけではありません。

失敗したということは、世の中の人たちが求めていないということに気づけたので、それを改善すれば成功への道が開かれるということなので、どちらかというと「プラス」になりました。

失敗した理由は、これからの写真家に必要な知識が足りなかったからで、その知識を身につければ仕事に繋げることができます。

今回は、僕なりの「写真家が仕事に繋げるために必要な考え方」について話したいと思います。

ただその考えが100%正しいわけではありませんが、世の中の流れを見ていると、決して間違いではないことがわかります。

そんな僕の想いに共感していただけたら嬉しいです。

企業との仕事を目標にする

これまでの僕は、個人からの依頼を目標に写真活動をしてきました。

プロフィール写真撮影、作品撮り、ポートレート撮影、オンラインショップに使用する商品写真など。

だけど、個人から仕事の依頼を受けるのには限界があります。

そこで僕は今後、「企業と価値のある写真コンテンツを創り上げていく」ことを目標にすることにしました。

だからと言って、個人からの依頼を断ると言うわけではありません。

個人からの依頼を受ける場合、ハードルの高さ、リスクの大きさがついてきます。

例えば、写真の明確なイメージがない場合が多く「お任せします!」と言うことが多いんです。

もちろん、任されるということはそれだけ信頼されているわけで、とても嬉しいことなんですけど、その反面、個人の期待に答えれる写真を撮るのがとても難しくなってくるんです。

せっかくご依頼いただいているのに、写真家が個人のイメージした写真を提案できなければガッカリされてしまいます。

そうなると、写真を撮り側も写真にまとまりがなくなってしまい、誰でも撮ることができる記念写真になってしまうんです。

一方、企業と仕事をする場合は、すでに明確なイメージがあるため、そこに向けてどんな写真にすればいいのか、何を準備すればいいのかなど、アイデアを決めることができます。

これから写真家としての仕事を考えているなら、企業と価値のある写真コンテンツを創り上げていくことが必要になってくると僕は考えています。

企業がどんな写真を求めているのか

企業と価値のある写真コンテンツを創り上げるには、相手がどんな写真を求めているのかをメインに考えなければいけません。

企業が写真家に求めている写真とは、企業の先にいるユーザーの行動に繋がる写真を撮ってもらいたいわけです。

例えば、企業が提供しているサービスや商品を紹介しているサイトを見たとき、そのサービスや商品を使用しているイメージができれば、ユーザーは次に「購入」または「来店」と言う行動に移すでしょう。

このように、企業の先にいるユーザーが「使用しているイメージがしやすい写真」で、企業のサービスが「今の自分にとって必要だと感じる写真」でなければいけません。

これこそが、企業が写真家に求めてる写真ではないでしょうか。

写真家の仕事に繋げるための考え方

ここまで、企業が写真家に求めている写真が「新規客や顧客が使用しているイメージができて、自分にとって必要だと思ってもらえる写真だ」と話してきました。

そこで、これからの写真家が仕事に繋げるには、企業の先にいるユーザーの行動をイメージするだけでは不十分だと僕は感じています。

これからの写真家は、ブランデンングやマーケティングの知識をもった人が勝ちとなります。

まずは現在の自分が、写真家としてどれくらいの知名度があるのかを分析してみてください。

つまり「エゴサーチ」するということですね。

「エゴサーチ」とは、SNSやネットで自分の名前を入力して検索すること。

https://creatorofart.net/wp-content/uploads/2023/04/mryo_pro.jpg
写真家リョウ

くわしくは下記ので話しているので、参考に読んでみてください。

エゴサーチをするのは、今の自分がどのように評価されているのか、どれくらいの知名度があるのかを分析することができます。

エゴサーチをして現在の自分を分析をすることで、ブランディングやマーケティングの方向性が明確になります。

もちろん企業自身も、ブランディングやマーケティングの知識はあります。

だけど、写真家自身もブランディングやマーケティングの知識をもっていると、企業がイメージしているターゲットの把握やどんな写真を撮ればユーザーの心を動かすのかをイメージすることができます。

そうすることで企業との信頼関係が築けて、より価値のある写真を企業に提供することができるんです。

つまり、写真家としての仕事に繋げるには【撮影技術×ブランディング×マーケティング】の知識をもつと、写真の仕事に繋がりやすくなるということです。

ユーザーはクリエイティブ目線で見る

近年、SNSが日常化してきたことで、ユーザーはクリエイティブ目線で商品やサービスを選んでいると感じています。

SNSを見ていると、オシャレな画像をアップしている人も増え、コメントもオリジナリティーがあり、投稿のクオリティーがどんどん上がってきています。

それに企業がSNSで商品を紹介すれば、フォロワーもクリエイティブ目線で評価をしています。

今の時代は商品の紹介をする場合、ただオシャレな写真を公開してもユーザーの心には響くことはできません。

ユーザーは、サービスや商品の見えない背景にある「ストーリー」に興味をもちます。

まさに「アート作品」のようにタイトルやキャプションをつけて、企業の想いや制作過程を発信していくことが、ユーザーにサービスや商品に興味をもってもらう方法です。

最後に

今回は、写真家として個人に写真を提供すればいいのか、企業に写真を提供する方がいいのか、アート写真家として活動5年目を迎えた僕の感じたことを伝えてきました。

企業のように目的が明確になっていると、どんな写真を撮ればいいのかのイメージもハッキリしてくるので、仕事として考えているなら企業と仕事をすることをメインに考えた方がいいでしょう。

ただし、写真家は依頼された写真を撮るだけではなく、企業の想いをイメージして、その先にいるユーザーが行動につつせる写真を提供することが必須になってきます。

写真家も、ブランディングやマーケティングの知識をもっていれば、企業との信頼関係を築くことができて、長期的な依頼へと繋がるでしょう。

最近のユーザーは、SNSの影響で「クリエイティブ目線」になってきているので、インパクトのある写真よりも、ストーリーが感じられる写真を撮る技術も必要になってきます。

写真家が仕事に繋げるために必要な考え方とは、企業の先にいるユーザーが使用(利用)しているイメージができて、「今の自分にとって必要だ」と感じてもらえる写真を撮ることだと僕は感じています。

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