写真には、いろいろな可能性が秘められている。
写真といえば、一般的に『記録』として使われて、記念撮影や子どもの成長などを撮るものとして使用されることが多い。
だけど最近では、自分の心の中に思い描いている世界を表現する『芸術作品』として使われるようになってきいる。
たとえば、僕も写真を芸術として使っていて、街を歩いて日常のなかで見つけたシネマティックな世界を撮り歩いたり、モデルさんと一緒にアートな世界を写真で表現している。
画像引用元 : 写真家リョウのポートフォリオサイトより
このように、写真とアートを融合することで表現の幅が広がって、唯一無二の写真をつくることができる。
いまの時代は写真加工ソフトの進化もあって、写真が好きな人のなかには、デジタルアートに興味をもつ人も増えている。
たとえば、AIが搭載されたRAW現像ソフトをつかって、アート風の写真に現像することもできる。
そういう僕も、以前はPhotoshopをつかったデジタルアートを約100点制作したことがあり、これまで3回ほどデジタルアート作品を出展した経験がある。
くわしくは、僕が運営している芸術家ブログで話しているので、そちらをご覧ください。
目次
デジタルアートとは
本記事でいっている『デジタルアート』とは、自身で撮影した写真をベースにAdobeのPhotoshopをつかって、合成や加工を重ねてつくるアート作品のこと。
たとえば、下記のような作品も僕が撮影した写真をベースにしたデジタルアートである。
くわしくは、僕が運営している芸術ブログの記事で解説しているので、そちらをご覧ください。
写真とデジタルアートの魅力
『写真』と『デジタルアート』この2つの分野はいっけん異なるように思うが、じつは密接な関係にある。
写真は、その時に感じた心が揺さぶられた日常の世界を切りとる技術。
デジタルアートは、自分の心のなかに想い描いている世界を、心が揺さぶられた日常で世界と重ねあわせて新たな命を吹きこむ技術。
たとえば、下記が僕が東京で撮影をさせてもらったモデルさんの現実世界(右)と、僕がそのモデルさんを見て想い描いた非現実世界(左)の作品。
撮影・デジタルアート制作 / 写真家リョウ
モデル / MUさん
このように、写真とデジタルアートを融合することで、『写真』の表現の幅がどんどんひろがって、誰にもつくることができない唯一無二の作品となる。
これが写真とデジタルアートの魅力ではないだろうか。
写真が広げるデジタルアートの可能性
デジタルアートの制作過程において、写真はそのデジタルアート作品のベースとなる重要な素材としての位置づけになる。
たとえば、次のような使い方を見れば、写真の重要性がイメージできるだろう。
デジタルアートの背景素材として必要な写真
リアルな風景写真(左Before)がもとになって、幻想的な世界(右After)をつくり上げていく。
写真の素材を重ね合わせたコラージュアート
複数の写真を組みあわせて、新しいビジュアルをつくる写真コラージュ。
写真の光と影を参考にしてリアルなデジタルアート
写真から光や影の描写を意識して、リアル感のあるデジタルアートをつくる。
写真はそのままでも素晴らしい作品だが、デジタルアートと組みあわせることで、さらに新しい魅力が引きだされる。
デジタルアートが変える写真の見せ方
逆に、デジタルアートの手法を取り入れることで、写真自体の見方や加工方法が大きくかわることもある。
たとえば、下記のようなポイントがあげられるだろう。
映画のような雰囲気を写真で演出
シネマティックなカラーグレーディングを通じて、写真をまるで映画のワンシーンのように変化させる。
幻想的な要素を写真に追加
夕暮れ時の金色に輝く光で幻想的な雰囲気を演出し、写真に魔法かけてアートのような世界をつくりだす。
新しい物語を生む写真編集
写真にデジタル加工をほどこし、まったく新しいストーリーを視覚化する。ちょっとした、ファンタジー映画のような世界観。
こうのように、自身が撮った写真をアート風にすることができる。
初心者でも安心。デジタルアートの第一歩
デジタルアートをはじめたくても、何からはじめればいいのか分からない人も多いはず。
これからデジタルアートをはじめようとしている初心者向けには、以下のステップがオススメだ。
ここで話している内容については、後日に僕が運営している芸術ブログに解説記事を公開していくので、今回は簡単に紹介しておこう。
まず写真編集ソフトを使ってみる
デジタルアートをつくるのに必須となる画像編集ソフト。
有名なソフトで言えば『Adobe Photoshop』だが、使い慣れていない人からすれば「多機能すぎてむずかしい」という人も多いので、まずは、基本的なレタッチや色調補正からはじめるといいだろう。
簡単なコラージュからはじめる
お気に入りの写真を組みあわせて、少し違ったアートをつくる練習をする。
まだPhotoshopに慣れていないうちは、写真の中から一つの素材を切り抜く技術がないので、無料ストックフォトサービスから背景が透明のフリー素材をダウンロードすれば、簡単に素材を集めることができる。
無料フォトストックサービスといえば『写真AC』が有名で、写真ACのサイトの検索窓に「png」と入れると、背景が透明の素材がでてくるので活用することができる。
「png」とは、背景が透過された切り抜きされている素材データのこと。
オンラインチュートリアルを活用
YouTubeやブログで、デジタルアートの基本を独学で学ぶのもオススメ。
さらに詳しい情報は、今後、僕が運営する芸術系ブログでも紹介していくのでチェックしておいてほしい。
僕が運営する芸術ブログは、これまでは芸術家を目指す人のための情報を発信してきたが、今後はさらに、デジタルアート初心者向けの解説記事や実践的なチュートリアルも発信していくので、ぜひチェックしてほしい。
画像引用元 : 理想的芸術生活ブログ
あなたの写真がアートに変わる瞬間
写真とデジタルアートが交わるところには、無限の可能性がひろがっている。
これまでは、ただの『記録』だと思っていた写真が、『アート』として新しい命が吹きこまれる瞬間をぜひ体験してほしい。
デジタルアートの世界へ一歩踏みだしたいときは、僕が運営している芸術系ブログ『理想的芸術生活』を覗いてみると、新しいヒントが浮かんでくるだろう。
あなたの新たな挑戦とクリエイティブな写真の冒険は、いま、ここから始まるだろう。

この記事が良かったらシェアしてくださいね。
写真の裏話や静かな感性をLINEでお届けします。雨の日がちょっと好きになる、そんな特典も。京都の写真家リョウが立ち上げたアートブランド『雨の雫』LINE公式アカウント。
「静かな余韻を楽しむ日常」
\デジタル写真集をプレゼント中/
雨の雫LINEについて
コメント